「王道でありながら新しさもある令和の時代にふさわしい戦国大河ドラマをお見せしたい」長谷川博己(明智光秀)【「麒麟がくる」インタビュー】

2020年1月16日 / 10:00

-大河ドラマならではと感じた部分は?

 一つのキャラクターを1年にわたって演じるという経験ができるのは、やはり大河ドラマならではです。しかも、その主役をやらせていただく。こんな役者冥利(みょうり)に尽きることはありません。朝が早いなど、大変な撮影も多いですが、景色のいい場所で朝日を見ながら芝居をしたりすると、こんな素晴らしい経験ができて幸せだな…と改めて思います。

-主演という立場は、どんなふうに受け止めていますか。

 なかなか責任の重いポジションだな…と痛感しているところです。助演の場合、自分のことを中心に考えていればいいことがあるのですが、主演の場合は全体を見通すことが求められます。芝居でも、周りの方が投げてくるボールを受け取って、それをまた別の人に渡していくということを、流れるようにスムーズにやらなければいけない。僕は本来、自分の役に入り込みたいタイプで、座長らしいことをするのは苦手ですが、何とかその責任を果たせるよう、頑張っていきたいと思っています。とはいえ、主演という立場で見る景色はまた格別で、やっぱり気分がいいですね(笑)。

-撮影が進む中で感じている今の手応えは?

 皆さんが期待する大河ドラマらしい戦国時代の物語に仕上がっているのではないかと。そして、なぜ今、明智光秀なのかという理由も、ご覧いただければ分かるはずです。王道でありながら新しさもある令和の時代にふさわしい戦国大河ドラマをお見せしたいと思っています。ぜひご期待ください。

(取材・文/井上健一)

明智光秀役の長谷川博己

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

田中麗奈「こじらせ男の滑稽で切ない愛の行方を皆さんに見届けていただきたいと思います」『星と月は天の穴』【インタビュー】

映画2025年12月24日

-この映画は、ちょっとフランス映画みたいなところがありましたね。  分かります。私もそう思いました。確かにそういう味わいがありますね。最初の撮影が、矢添と2人で、部屋で紅茶を飲んでいるシーンだったんですけど、プレイバックしてモニターを見た時 … 続きを読む

天海祐希、田中哲司、小日向文世、でんでん、塚地武雅「12年の集大成を見届けてください!」大ヒットシリーズ、ついに完結! 劇場版「緊急取調室 THE FINAL」【インタビュー】

映画2025年12月23日

-12年という時間が、そういう皆さんの固い絆を作り上げたわけですね。そんな作品に出合える機会は、俳優人生の中でめったにないことだと思いますが、皆さんにとって「緊急取調室」シリーズとはどんな存在でしょうか。 天海 12年という時間とエネルギー … 続きを読む

【映画コラム】時空を超えた愛の行方は『楓』『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』『星と月は天の穴』

映画2025年12月20日

『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』(12月19日公開)  友人の結婚式で知り合ったデビッドとサラは、レンタカーのカーナビに導かれ奇妙なドアにたどり着く。そのドアの先は、それぞれの「人生で一番やり直したい日」につながっていた。“ … 続きを読む

北香那「ラーメンを7杯くらい食べたことも」天野はな「香那ちゃんのバレエシーンは見どころ」 「ラーメン」と「クラシック・バレエ」が題材のコメディーで共演 NHK夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」完成会見

ドラマ2025年12月19日

 12月19日、東京都内のNHKで、1月5日からスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」の完成会見が行われ、主人公・千本佳里奈(ちもと かりな)役の北香那、佳里奈の親友・二木優美(ふたぎ ゆみ)役の天野はながドラマの見どころを語ってくれた。 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(9)浅間神社で語る「厄よけの桃」

舞台・ミュージカル2025年12月18日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。  前回は、玉田家再興にあたり「三つ … 続きを読む

Willfriends

page top