【インタビュー】舞台「アナスタシア」山本耕史「アスリートに近い鍛錬が必要になるのが舞台」 堂珍嘉邦「舞台には、役者のエネルギーが一つになる結束力がある」

2020年1月1日 / 12:00

-物語にちなんで、もし、時間の制限なく旅や冒険ができるとしたら、どんなことをしたいですか。

山本 僕は今、家族とともにいることを大切にしているので、今となっては一人旅というものに憧れがあります。昔、ニューヨークにしばらく一人で滞在していたことがあったのですが、寂しい中でも一人で乗り越えていく旅というのは、今思い返しても胸がキュッとなるものがありますね。あれこそ、よくいう「自分探し」だったんでしょうね(笑)。

堂珍 今、ツアーで全国を回っているんですが、自然が豊かな辺りにいくと生活音がなく、本当に自然の音しか聞こえないという場所があって、そういう場所はやはり心が落ち着きます。それから、各地の温泉を巡るのも好きですね。今っぽいことをするということなら、YouTubeで旅番組をするのも楽しいかも。

山本 それ面白そう! 僕も一緒にやるよ。「グレブたちの温泉」ってタイトルで、2人で温泉を紹介しよう(笑)。

-期待しています(笑)。最後に、公演を楽しみにされている方へのメッセージを。

堂珍 この作品は、ブロードウェーで上演された壮大なスケールのまま、日本でも上演されます。それだけでも素晴らしい体験ができる作品だと思います。歴史上の謎として語られてきた物語が、現代の技術と役者たちの力によってファンタジックな舞台として作り上げられます。伝わるものがきっとあると思いますし、見ないと損だと思います。ぜひ、楽しみにしていてください。

山本 主要キャラはWキャスト、トリプルキャストなので、同じ作品であっても組み合わせ次第で、いろいろな“旅”を楽しんでいただけると思います。僕自身も、さまざまな経験ができそうだと楽しみにしています。

(取材・文・写真/嶋田真己)

ミュージカル「アナスタシア」

 ミュージカル「アナスタシア」は2020年3月1日~28日、都内・東急シアターオーブほか、大阪で上演。
公式サイト https://www.anastasia-japan2020.jp

 

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