エンターテインメント・ウェブマガジン
もともと、僕は時代劇も時代小説も好きだったんです。特に好きなのが、1970年代の「必殺」シリーズ。中でも、山崎努さんが“念仏の鉄”をやっていた「新・必殺仕置人」(77)が大好きで。リアルタイムのときはまだ子どもだったので、20代の頃、再放送やDVDで見て、「面白い!」とハマりました。だから、『奇跡のリンゴ』(13)や『殿、利息でござる!』で山崎さんとお仕事をさせてもらったときは、「好き放題にやったんだよ」とか、当時の裏話をいろいろ聞けて、楽しかったです。
ちょうど隣のスタジオで当時、山崎さんとも一緒にやっていたカメラマンの石原興さんが監督で「必殺」の新作を撮っていたので、ごあいさつに行ったら、いろいろな昔話を聞くことができました。ロケハンも、僕より年上の美術部や装飾部のスタッフと一緒に行くと、「ここは中村主水の奉行所の外で…」みたいなことを案内してくれるんです。でも、僕としてはそんな誰でも知っていることより、「そこの川は、『必殺仕業人』(76)で中村敦夫さんが死んだ場所」みたいなマニアックな話の方が面白くて(笑)。その「必殺仕業人」あたりは、今回の美術担当の師匠の方がやっていた作品なので、そんな話をきっかけに、コミュニケーションがスムーズにいくようになりました。
今までで一番大変でした。原作を物語に仕立てるところから始めて初稿まで半年ぐらいかかりきりで苦しみましたから。「忠臣蔵」ということで、プレッシャーも大きかったですし。ただその分、愛情もひとしおです。「あそこは失敗したな…」とか「時間が足りなかったな…」と思うこともなく終えられたので、充実していました。
(取材・文・写真/井上健一)
2026年9月29日
K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む
映画2026年9月29日
-おばあちゃん役の風吹ジュンさんとの印象に残ったエピソードがあれば。 とても面倒見のいい方で、何か聞いたら何でも返してくれるし、気を使ってくださいました。本当は僕が気を使わなければいけないのに、風吹さんの方から、「大丈夫よ。頑張ろうね」っ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月29日
向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む
ドラマ2026年9月28日
-そんな珠の父・清治は、現代ではありえないほど娘に厳しく接しますね。 厳しい父親の話は、宇野千代さんの著書にも書かれていることです。現代の視点で見るとつらい話ではありますが、当時の家父長制の下では、ああいう側面があったことは事実です。ただ … 続きを読む
ドラマ2026年9月26日
-劇中では、渡部篤郎さん演じる珠の父・清治が強烈な存在感を放っています。珠と清治の関係も物語の重要なカギになりそうですが、2人の関係をどのように捉えていますか。 実際のお父様は、宇野千代さんが「ドストエフスキーの小説に出てくる狂人のよ … 続きを読む