「幻の東京オリンピックがあったことを初めて知りました」塚本晋也(副島道正)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年10月7日 / 14:33

-役所広司さんとの共演はいかがでしたか。

 役所さんとはこれまで、ごあいさつ程度しか面識がなく、今回がほぼ初対面です。共演させていただくことがとても楽しみでした。素晴らしい存在感と素晴らしい演技。人間国宝のような方だと思っています。嘉納さんと副島が並ぶような場面では、僕は正面を向いていなくてはならないのに、横にいる役所さんの演技を見たい衝動に駆られ、自分でも困りました(笑)。

-阿部サダヲさんの印象をお聞かせください。

 すてきな方ですよね。阿部さんが演じる田畑には驚かされました。とてもエネルギーにあふれ、大河ドラマの枠にとらわれず、アニメのキャラクターのように縦横無尽に駆け回っている。その破壊力が非常に面白い。僕も初めはギャグを交えながら演じるつもりでしたが、阿部さんを見ていたら、それとは対極に、どこか肖像画のように作品に溶け込んでいこうと。そんなことを心掛けるようになりました。

-これまで出演してきた感想は?

 1964年の東京オリンピックの前に、こんな幻の東京オリンピックがあったことを初めて知りました。64年の東京オリンピックのとき、僕は4歳でしたが、そこにたどり着く前に、こんなふうにオリンピックと東京が関わり合っていたとは…。今回の大河ドラマはいつもの時代劇とは違い、近現代が舞台。しかも、僕らが生まれて完全に記憶があるところまでつながっていくので、そういう時代背景について、役を通じていろいろ知ることができたのも、大きな意味がありました。出演することができて、本当によかったです。

(取材・文/井上健一)

組織委員会で、東京オリンピック返上を主張する副島(塚本晋也)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

井上祐貴「決して美しい人間関係を描いているわけではありませんが、リアルな描写が多いので、それが共感につながると思います」『男ともだち』【インタビュー】

映画2026年11月5日

-3人のキャラクターに共感はできましたか。  そのキャラクター全部に共感できるというのは、あまりないのですが、ポイントポイントでは、そりゃそうだよねって思う共感はありました。ただ、それは違うぞと思ったところもたくさんありました。 -神名役の … 続きを読む

相葉雅紀「チームメイトの障がい者の皆さんから、ものすごい熱量を感じました」黒島結菜「相葉さんは本物の野球チームの監督のようでした」実際の障がい者たちとも作り上げた奇跡の物語『4アウト ─もう一度、プレイボール─』【インタビュー】

映画2026年11月3日

-お話を伺っていると、参加した皆さんが一丸となって作り上げたすてきな現場だったことが感じられます。 相葉 原作・脚本の平山讓さんは、取材から含めて30年くらいこの作品と向き合っていますし、稲垣(壮洋)監督も何年もの時間をこの作品に費やしてい … 続きを読む

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

-改めて、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか。  僕は、生きていく中で「解釈力」が大事だなと思っています。生きているといろいろなことが起きますよね。大変な状況や苦しいこと、大失敗もある。でも、起こった事実は変えられなくても、 … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「クジラに落ちた男」(16日公開)★★★ 父を知り、父を乗り越える  巨大なマッコウクジラに丸のみにされた17歳のジェイ(オースティン・エイブラムス)が、亡き父の教えを頼りに脱出を図る。ブライアン・ダッフィールド監督が描くのは、「ピノキオ」 … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対し … 続きを読む

page top