エンターテインメント・ウェブマガジン
阿部 世の中のルールはルールで、みんながより良く生きるためにあるもの。でも、人間の感情はルールだけでは割り切れません。役者である以上、人間の感情というものを大切にしていきたい。役を通してそれを表現できるのは、やりがいの一つではあります。『デイアンドナイト』は、僕が企画した作品なので、そういう要素を盛り込もうと思って、自ら発信していきました。そういうことが、今回の役を引き寄せたのかなと。
馬場 今回は「正義って何だろう?」とすごく考えさせられました。人それぞれ、自分にとっての善や悪があるので、「これが正義です」とは一概に言えないな…と。
阿部 僕は「復讐したい」と思ったことは一度もありませんが、そういう役を演じる以上、「なぜそう思うのか」というところに寄り添っていかなければならない。そうやって女衒という役を理解しようとするうちに、いつの間にか自分のことになる。そういうふうに、一つの役を受け入れるのは、実際に対面している人間を受け入れることに近いと思うんです。それができると、人として豊かな感情を持てるようになる。だから、役者としてのやりがいはもちろんですが、一人の人間として、自分のためでもあるな…と。
馬場 阿部さんのお話に、ものすごくうなずかされました。今まで、そういうことをきちんと考えたことがなかったので、人間的に成長するいい機会になったと思っています。
阿部 ミステリーとして、とても面白い作品に仕上がっています。女衒という男が、何を抱え、どこに向かっているのか。その点にぜひ注目してください。
馬場 シュウランは次々と波瀾(はらん)万丈な運命に翻弄されていきます。そんな世界の中で、どんなふうに彼女が強く生き抜いていくのか。そこをぜひ見ていただけたらうれしいです。
(取材・文・写真/井上健一)
「名もなき復讐者 ZEGEN」(全8話)は、8月29日から毎週木曜深夜0時25分、カンテレで放送(関西ローカル)。放送終了後から動画配信サービスU-NEXTにて配信スタート。
映画2026年6月30日
-「愛か呪いか」が、この映画のキャッチコピーになっていますが、それについて、演じながらどのように感じましたか。 本当にその通りだと思います。愛とか呪いとか、一応名前は付いていますけど、それって、立体造形にしたら同じものができる可能性がある … 続きを読む
映画2026年6月29日
-劇中では、麗司や颯真が人や作品との出会いを経て成長していく姿が描かれています。俳優として数々の出会いを経験してきた塩野さんにとって、最近ではNHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)への出演も大きな出会いだったと思います。放送から2年がたち、 … 続きを読む
ドラマ2026年6月29日
-これからの暑い季節の撮影で大変なことも多いと思いますが、暑い中での撮影で心がけていることはありますか。 横山 10年前にも同じスタッフさんと一緒にドラマを作ったのですが、そのときはスーツで。それもめちゃくちゃ大変だったんですが、今回は … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年6月27日
藤井流星が主演を務める舞台、ROLL⦅CAKE⦆TIMEが7月6日から上演される。本作は、藤井が脚本・演出の西田征史と2020年のドラマ&舞台「正しいロックバンドの作り方」以来6年ぶりにタッグを組む、完全オリジナルのハートフルサスペンスコ … 続きを読む
映画2026年6月26日
「スリラー」以降のマイケルのMVのキャリアは、「映画監督と組んで映像表現の限界を押し広げた歴史」そのものだった。 「今夜はビート・イット」(83)の監督はボブ・ジラルディ。本物のギャングたちが撮影に参加し、『ウエスト・サイド物語』(61 … 続きを読む