【インタビュー】「オイディプス」黒木瞳 市川海老蔵・森山未來と挑むギリシャ悲劇は「心に刺さる何かがある」

2019年9月20日 / 12:00

-「悲惨な予言から逃れるために放浪の旅に出たオイディプスの悲劇」を描いた本作にちなんで、黒木さんがつらい出来事に遭遇したときやストレスがたまったときの現実逃避の仕方やストレス発散方法を教えてください。

 現実から逃避したことはないですね。ストレスは発散することよりも、ためない努力をします。人とお話をしたり、楽しい時間を家族と持ったりといったささいなことでも心は元気になるので、そういった時間を設けて、心を癒やそうとします。ためない、一人だけのものにしないようにということは意識しています。

-改めて作品の見どころを教えてください。

 「前代未聞の新生『オイディプス』」というキャッチフレーズにもある通り、今までとは違うものになると思います。とはいえ、私自身は「今まで」のものを知らないので、すごく新鮮な気持ちで入っていけると思っていますし、このキャスト、このチームでしか作れない「オイディプス」に仕上がると思います。悲劇は見たくないという方もいらっしゃるかと思いますが、悲劇だからこそお客さまの心に刺さる何かがあると思うんです。だから、こういった古典が今も上演されているんだと思います。その何かを私は見つけたいし、お客さまにもそれを感じていただければうれしいです。

(取材・文/嶋田真己)

シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.7「オイディプス」

 シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.7「オイディプス」は10月7日~27日、都内・Bunkamuraシアターコクーンで上演。

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