エンターテインメント・ウェブマガジン
田畑はせりふの量がものすごく多いので、阿部くんに「どうやって覚えるの?」って聞いてみたら、「黙読で覚える」と答えたので、びっくりしました。僕は、せりふを口になじませないと不安なので、何度も口に出して覚えるのですが、阿部くんは黙ったまま頭で覚えて、リハーサルのときに初めて口に出すんだと。肝が据わっているというか、なんというか…。初めて口にする時の雰囲気を楽しんでいるのかな…。いやいや、とても楽しめるようなせりふの量ではありませんよ(笑)。もうね、やっぱり天才だと思います。
もうだいぶ長い付き合いですが、演出家としての宮藤さんに対して、昔は「怖い」というイメージしかなくて(笑)。笑いに対するこだわりがものすごく強く、稽古も厳しい。最近は丸くなりましたけどね(笑)。敗者に光を当てた「いだてん」を含め、最近の作品を見ていると、面白さだけでなく、とても優しい人なんだろうな…と感じるようになってきました(笑)。例えば、田畑は女性に対してもひどいものの言い方をしますが、愛嬌(あいきょう)があるから誰も傷つけない。主役だろうが脇役だろうが、どのキャラクターにも愛嬌があるっていうか、同じように愛情を持って寄り添っている感じがします。舞台でも映像でも、そういう点は一貫していると思うし、カッコいいですよね。
泳ぐのは、もうね、とても苦労しました(笑)。練習した日本泳法は、普通の泳ぎ方とは足の使い方も違うし、頭を出したまま泳がなければいけない。しかも、撮影は4月頭の寒の戻りがあった時の夜間。気温も一桁台という状況だったので、温水プールにもかかわらず、ものすごく水が冷たくて…。撮影が終わったときは達成感よりも、「無事に終わった…」という安堵(あんど)感の方が大きかったですから。もうね、阿部くんと2人で「死ななくてよかった…!」って(笑)。ロサンゼルスオリンピックの最後に披露する場面がありますので、もうね、僕にとってもハイライトですので、ぜひ見ていただきたいです。よろしくお願いします(笑)。
(取材・文/井上健一)
舞台・ミュージカル2025年12月18日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 前回は、玉田家再興にあたり「三つ … 続きを読む
映画2025年12月17日
-実際に福士さんと共演してみていかがでしたか。 とてもすてきな方で、待ち時間にちょっとお話できたんですけど、すごく温厚な方でした。お芝居に関してはすごく真面目でストイックで、「このせりふはこうやって言ってみるのもありかも」というような優し … 続きを読む
ドラマ2025年12月15日
-ご自宅でも絵の練習をされたそうですね。 台本が来るたびに絵を担当するチームとの打ち合わせがあり、練習用の絵が並んだ計算ドリルのようなプリントを数十枚いただくので、それを自宅に持ち帰り、宿題のように繰り返し描いて練習していました。 -歌麿 … 続きを読む
ドラマ2025年12月14日
-治済役が大きな話題となった生田さんについて、撮影を通じて感じた俳優としての魅力を教えてください。 生田さんで印象に残っているのが、何事にも動じないことです。常に泰然自若として、変なクセを出さない。ある意味、視聴者に想像させるようなキャラ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月13日
稲垣吾郎が、2026年2月7日から開幕するPARCO PRODUCE 2026「プレゼント・ラフター」で傑作ラブコメディーに挑む。本作は、劇作、俳優、作詞、作曲、映画監督と多彩な才能を発揮したマルチアーティスト、ノエル・カワードによるラブ … 続きを読む