エンターテインメント・ウェブマガジン
一定の距離をもって捉えた三井について、高良は「全ての行動は共感できないです。でも、純粋で真っすぐな彼が、幼少期からその存在を誰からも認めてもらえず、孤独やつらさ、寂しさを感じていたことは理解できるから、彼の行動についていくことができました」と述懐。「オムツをはくシーンは恥ずかしかった」とはにかみながらも、三井のひたむき故の行動や、ついドジをやらかすシーンを挙げ、「そういうところがかわいいですよね」と愛情ものぞかせた。
また、R18指定を受けた本作は、激しい暴力や性的描写もあるが、「そういう悲惨な描写も覚悟してオファーを受けているので、特にプレッシャーなどはありませんでした」と明かすと、「遠慮なく、熱量があった現場は幸せでした」といとおしそうに振り返った。
共演した、三井が執着する女性で、夫からDVを受けている佐々木千尋役の西川可奈子、三井が千尋を監視するために開業した観賞魚店の常連客・水島役の三河悠冴ら若手俳優の必死に食らいついてくる姿を見て、「この人たちとこれから、この世界で一緒に年を重ねていくのか…」と感慨に浸る瞬間もあったようだ。
安里監督との初タッグも新鮮で、「とても丁寧な方で、現場に入るとその日撮影するシーンの方向性を話し合ったり、確認し合ったりする時間があり、こういうやり方は今までなかったですね」としみじみと語った
以前は、そんな現場でやり切る芝居が「全て」だったそうだが、今は「欲が出てきて、結果もほしい」と目を輝かせる高良。無欲だったこれまでも、称賛の声、名誉ある賞、演じ切った充足感、次につながるテクニック…いろんな“結果”はついてきた。それでもあえて口に出す高良。欲を出しはじめた男は“ヤバい”…。
(取材・文・写真/錦怜那)
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
-それが変わってきたということでしょうか。 物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む
映画2025年6月27日
-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。 やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む
映画2025年6月27日
-三池崇史監督の演出や映画に対する姿勢についてはどう感じましたか。 大倉 あまり無駄なことはおっしゃらないです。すごく明確な演出をなさいます。僕の場合は、校長と薮下先生との間に挟まれているという、スタンスにちょっとよどみがあったのかもしれな … 続きを読む
映画2025年6月27日
『アスファルト・シティ』(6月27日公開) 犯罪と暴力が横行するニューヨークのハーレム。クロス(タイ・シェリダン)は医学部への入学を目指し勉学に励む一方で救急救命隊員として働き始める。 ベテラン隊員のラット(ショーン・ペン)とバディを組 … 続きを読む