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多額の借金の清算として“ある場所”に連れ去られる運命にある駄目男の星野一彦(高良健吾)が、毒舌をふるう怪異な外見の繭美(城田優)をお目付け役に、五股をかけていた恋人たちに別れを告げる数日間を描いたドラマ「バイバイ、ブラックバード」。伊坂幸太郎氏の傑作小説を基にした本作で初共演した高良と城田が、体調不良になるほど過酷な撮影時のエピソード、かつてない役柄へのアプローチ法などを語ってくれた。
高良 とても優しくて、頭の回転がめちゃめちゃ速いです。
城田 若い頃の高倉健さんの雰囲気(笑)。初めて会ったときから熱さが伝わってきてうれしかったし、好印象で気が合う感じがしました。
高良 とにかく何でも気付くところ。女性はびっくりすると思います。
城田 主張しないで月みたいに輝いているところ。穏やかで一緒にいると落ち着くし、女性は守られている感じがすると思う。俺は太陽だから、「まぶしい、熱い、うるさい」って好き嫌いが分かれるけど、月が嫌いな人はいないでしょ。
城田 うれしかったです。やりたい役の一つがおネエ役で、今回は女性役だから全然違うけど、そもそも身長190センチでハーフの俺に女性役がくるはずがないから、このチャンスを逃したら二度とないと、内容も聞かずに「やりたい!」と即答しました。
城田 そうですね。繭美は女性らしく生きようとしているわけではないし、普段から足を開いて座ったり、人を「おまえ」って呼んだりしているので、そういう役作りはしていませんが、腕の脱毛や、女性っぽいフェースラインをエステに通って作ってもらいました。ブラジャーも着けていたんですけど、不思議とマインドが女性になるから、着替えているときに健吾にのぞかれると、「やめてぇ!」って叫んでいました(笑)。そうやって女性を演じていたので、第1話の耳かきのシーンとか、繭美が無防備になった瞬間にふいに女性が出ちゃうことはありました。
高良 繭美役を優くんがすると聞いたときは、こういう攻め方があるんだ…と楽しみでした。撮影中は、繭美の色っぽさは優くんが持つ品の良さから出ていると感じたし、本当にきれいだと思える瞬間もあったので、違和感はなかったです。
高良 五股男と聞くとひどい男のように聞こえるけれど、人とは違う誠実さ故に五股になったというばか正直者なので、演じていて楽しかったです。
城田 星野の気持ちは分かる。俺もいろんな人に助けを求められると、全員にちゃんと接したいし、そこに「付き合いましょう」という言葉の契約とか性的関係がなければ、五股になっちゃうよね(笑)。
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