【インタビュー】『アラジン』中村倫也「大人になったから納得するようなせりふも数々ある」 木下晴香「年齢を重ねることで魅力を感じるところが変わっていく」

2019年6月17日 / 18:30

 ディズニーアニメーション映画の不朽の名作『アラジン』が実写となって公開され、大きな盛り上がりを見せている。本作のプレミアム吹き替え版でアラジン役を演じた中村倫也とジャスミン役の木下晴香に吹き替えでの苦労や“運命の出会い”について聞いた。

木下晴香(左)と中村倫也

-オーディションで選ばれての抜てきとお聞きしています。すでに何度も聞かれているとは思いますが、改めて、吹き替えでの出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

中村 僕が彼女(木下)のコメントを言ってもいいですか?(笑)。「自然と涙が出てきました」でしょ?

木下 (笑)。小さい頃から大好きな作品だったので、本当に泣くほどうれしかったんです。なんだか、(取材の度に)何度もこう答えているので、まるで台本を読んでいるかのようですが、本当にうれしかったんです!

中村 (アニメの『アラジン』を)最初に見たのは何歳のとき?

木下 幼稚園の頃です。それからずっと大好きでした。

中村 その頃からジャスミン役をやってみたいと思っていた? 「ジャスミンごっこ」とかしていた?

木下 それはやっていなかったです(笑)。でも、今回、出演できると聞いて、夢じゃないかと思って本当に頬をつねりました。うれしいという感情と「これは本当なのかな」という気持ちで混乱状態で、ただただ頬をつねるっていう時間が繰り広げられました(笑)。

-中村さんはいかがですか。

中村 選ばれるとは思っていなかったので意外でしたし、マネジャーと「マジか?」って言い合う時間が繰り広げられました(笑)。自分も小学校のときにアニメーションを見て、ワクワクした経験があったので、きっとこの作品も今の子どもたちにとって同じような作品になるだろうと思いましたし、『アラジン』を見て大人になった人にとっても、そういう思いを、また思い出してもらえる作品になると思ったので、しっかりと務めなければと思いました。

-子どもの頃と、大人になった今見るのとでは、同じ作品でも共感するポイントも変わってくると思います。本作を今見て、改めて影響を受けたことや学んだことがあれば教えてください。

中村 僕は(アラジンとジャスミンが魔法のじゅうたんに乗って歌う)「ホール・ニュー・ワールド」の後に、ジャスミンにアラジンの正体がバレそうになるシーンの言葉が印象に残ってます。アラジンは正体がバレないように誤魔化そうとするんですが、ジャスミンは「何で気付かなかったんだろう。人は見た目ばっかり見ている」というんです。そのシーンを試写で見たとき、涙が止まらなかったです。子どもの頃だったら、そのせりふの意味も分からなかったと思いますが、大人になったからグッとくる。大人になったから納得できるようなせりふも数々あるなと感じました。

木下 幼い頃は、ジーニーやジーニーの使う魔法にワクワクしていた印象があるのですが、改めて出演が決まってから見たら、ジャスミンが国民を思う気持ちの強さとか、女性として魅力的なジャスミンの姿が印象的でした。私自身がそう感じたように、年齢を重ねることで魅力を感じるところが変わっていく作品なので、幅広い年代の方に共感していただけると思います。それぞれに魅力に感じるところや共感できるところが違うからこそ、たくさんの人に愛されている作品だと思いました。

-『アラジン』といえば、素晴らしい楽曲の数々でも知られています。お二人はミュージカルでもご活躍されていますが、ミュージカルで舞台上で歌うことと、吹き替えで歌うことにはどのような違いがありましたか。

中村 歌に限らず、芝居においてもそうでしたが…。普段、芝居では自分の間(ま)や身体表現があって、それによって成立しているんですが、吹き替えは声だけなので、自分以外の人の表情や息づかいに合わせるということが大きく違いました。特に歌唱シーンでは、翻訳されている歌詞がオリジナルキャストが歌っているフレーズとは違う日本語になっていたりもするので、そこは特に意識しました。

木下 私は普段はミュージカルを中心に活動しているので、自分の表現やそのときに生まれたものを歌に乗せていくのですが、吹き替えでは映像があるので、そこに映っている細かい表情の変化にヒントやイメージをもらいながら歌いました。それは私にとって初めてのことだったので、すごく新鮮に歌うことができたと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第八回「栄一の祝言」栄一や慶喜の姿に見る「思いやりと優しさ」

ドラマ2021年4月8日

 4月4日に放送された大河ドラマ「青天を衝け」第八回「栄一の祝言」は、その名の通り、親戚や友人、知人に囲まれた、栄一(吉沢亮)と千代(橋本愛)のにぎやかな結婚式でクライマックスを迎え、揺れる幕府内とは対照的に、和やかな幕切れとなった。  こ … 続きを読む

【インタビュー】ドラマ「高嶺のハナさん」泉里香、ドラマ初主演で挑む二面性のある主人公を「大切に演じていきたいと思います」

ドラマ2021年4月8日

 モデルとして活躍し、女優としても次々と話題作に出演している泉里香がドラマ初主演を果たす、真夜中ドラマ「高嶺のハナさん」が4月10日からBSテレ東ほかで放送される。本作は、ムラタコウジの同名コミックを連続ドラマ化したラブコメディー。会社では … 続きを読む

【映画コラム】恋愛を描いた対照的な2本の映画『アンモナイトの目覚め』と『パーム・スプリングス』

映画2021年4月8日

 今週は4月9日から公開される対照的な2本の映画を紹介する。  まずは、19世紀イギリス南西部の海沿いの町ライム・レジスを舞台に、女性同士の恋愛を描いた『アンモナイトの目覚め』から。  古生物学者のメアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット … 続きを読む

大河ドラマ「青天を衝け」田辺誠一 主演の吉沢亮を絶賛「役者としての引き出しがすごい」

ドラマ2021年4月8日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「青天を衝け」。激動の幕末から昭和を生き、“日本資本主義の父”と呼ばれた実業家・渋沢栄一の生涯を描く本作で、栄一(吉沢亮)のいとこであり、学問や剣術の師でもある尾高惇忠を演じる田辺誠一が、コメントを発表した。 … 続きを読む

大河ドラマ「青天を衝け」小林薫「吉沢さんからは新世代の“気”を感じています」

ドラマ2021年4月7日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「青天を衝け」。激動の幕末から昭和を生き、“日本資本主義の父”と呼ばれた実業家・渋沢栄一の生涯を描く本作で、栄一(吉沢亮)の父・市郎右衛門を演じている小林薫が、コメントを発表した。  市郎右衛門は、骨身を惜し … 続きを読む

amazon

page top