【インタビュー】「S.W.A.T.シーズン2」相葉裕樹 ド派手なアクション海外ドラマに「ジムが何をしでかすか分からないワクワク感も楽しみ」

2019年6月19日 / 12:00

 1970年代の人気TVシリーズ「特別狙撃隊 S.W.A.T.」のリブート版となる海外ドラマ「S.W.A.T.」。米ロサンゼルスを舞台に、多発する凶悪事件に果敢に立ち向かう精鋭S.W.A.T.チームの活躍を描く全米大人気のアクション超大作だ。そのシーズン2がスーパー!ドラマTVで6月28日(金)から独占日本初放送される。今回は、S.W.A.T.チームのメンバーの一人であるジム・ストリートの吹き替えを担当している相葉裕樹に、作品の魅力や、シーズン2の見どころなどを聞いた。

相葉裕樹(スタイリスト:小田優士、ヘアメーク:福岡亜樹)

-シーズン1では海外ドラマの吹き替え初挑戦でしたが、シーズン2の吹き替えに臨む今の心境は?

 シーズン2が始まってくれて、本当にありがたいです(笑)。また挑戦させていただけるんだという気持ちが強いです。シーズン1では、ようやくジムというキャラクターに慣れてきたところで終わってしまったので、シーズン2ではもっといろいろなことを学びながら演じたいです。

-吹き替えをしてみて、どんなことを感じましたか。

 今まで声優としてはアニメはやらせていただいているのですが、僕の声質が海外ドラマにハマるのか最初はすごく不安だったんですけど、なんとか周りのキャストの皆さんに寄せるということで切り抜けてきました。収録初日はずっとドキドキでした。試行錯誤の繰り返しでシーズン1の3話ぐらいまでのジムの声を聴くと、やっぱり探っているのかなっていう感じはすごくしますし、後半になるにつれて、ちょっとなじんできたかなとは思います(笑)。

-本作の魅力を教えてください。

 ド派手なアクションはもちろんですけど、それぞれの人間ドラマや人間模様が本当に細かくリアルに描かれている点です。それに1話完結型で、起承転結がとても見やすい作りになっています。それと、本作はジム自身の成長物語でもあります。無鉄砲で未熟な部分が多いんですけど、才能もあるし、愛嬌(あいきょう)があって人に嫌われない魅力があるんです。ジムが何をしでかすか分からないワクワク感も楽しみだと思います。

-ジムに共感できる面はありますか。

 たくさんあります。先を考えずに行動してしまうとか、自分を誇示するために強気で無鉄砲に出てしまう部分というのは理解できます。若いときに人にかみついたりすることは誰にでもあったと思うんですけど、ジムもいろんな人にかみついて未熟なままなんです。本質としてそういう部分があるということに関しては理解できます。ジムのお母さんはずっと監獄の中にいたこともあって、彼は素直ではあるんですけど、愛情を注がれて育っていないのでゆがみはするだろうなということも理解できます。でも、ジムというのは感情移入をしやすいキャラクターなんです。それに、未熟な部分がちょっとかわいかったり、ちょっとワクワクしたりして、応援したくなるキャラクターでもあります。

-シーズン1のラストは、ジムがS.W.A.T.チームを脱退させられるという驚きの展開でした。シーズン2のジムにはどんなことが待ち受けていますか。

 ジムが街のパトロール警官として働きながらも、S.W.A.T.にどう復帰するかです。ジムはシーズン1でも未熟だったんですけど、シーズン2でも未熟なままなんです(笑)。どのように成長してくのかというのもまた見どころだと思うんですが、成長しない可能性もあるかもしれないです(笑)。シーズン2の全編を通してパトロール警官のままかもしれません(笑)。そんなジムがシーズン2ではどのように変化して成長していくのか、というのが、また気になって、見てくれる方もたくさんいるんじゃないでしょうか。

-その他にシーズン2の見どころを教えてください。

 S.W.A.T.チームが意外と恋愛に対して積極的だなというのが面白いです。ジムもシーズン1からデートアプリを使っていたりとかしていましたよね。S.W.A.T.のみんなはヒーロー的なイメージがあるんですけど、実際は人間として欠落している部分がどこかにあるんです。そこに人間味があって、一人一人のキャラクターがさらに際立ってくるという気がしています。

-この作品内ではS.W.A.T.チームを“家族”と表現していますが、海外ドラマの吹き替えキャストの皆さんもシーズンを重ねるごとに“家族”という感覚が芽生えるそうです。シーズン2で久しぶりに会った吹き替えキャストの皆さんとの共演はいかがでしたか。

 アフレコ現場でしか顔を合わせる機会がないので、そういう感覚が芽生えるのはシーズン2からだと思います。シーズン1でようやく緊張が解けたので、シーズン2で皆さんの輪の中にもう一歩踏み込めるんじゃないかという段階です(笑)。

-その感覚はシーズン1のジムと似ていますね。

 そうですね。本当にそんな感じでしたから、シーズン2ではもっと皆さんとコミュニケーションを取りながらやっていきたいです。

-収録現場の雰囲気はいかがですか。

 海外ドラマの声優さんとお芝居をするという経験がなかったんですけど、僕がみんなの輪に自然と入れるような空気を先輩方が作ってくださったんです。だから、緊張はしていたんですけど、緊張感のある中でも和気あいあいとした空気感で収録に臨めました。

 
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