【インタビュー】劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』清野菜名「『これぞ新感線』というものがたくさん入った作品に」

2019年6月7日 / 12:00

-清野さんは映像作品にも多数出演していますが、舞台ならではの良さをどんなところに感じていますか。

 ドラマは必要なところを(編集などで)切り取ってくれますが、舞台は自分で(観客に)見せないと伝わらない。前回、いのうえさんにたくさんご指導いただいて、そういった伝える力が自分に足りないと実感しました。ドラマや映像だと、細かい表情を意識して演じることが多かったんですが、舞台ではそこにどれだけの気持ちがあっても、それは伝わらない。全身を使ってどう表現するのかが大事なんだと思いました。

-アクションも見せ方は違いましたか。

 全然違いました。映像だと、例えば刀を使うにしても、全部たたんでいくんです。狭い空間でもできるように。でも、舞台は大きく見せるから、剣も思い切り振り回しますし、立ち回りの間合いも違いました。舞台の方が、より動かないといけなくて、難しく感じました。

-髑髏花はIHIステージアラウンド東京での公演だったので、体力的にもきつそうですね。

 そうですね。体力もかなり必要でした(笑)。それも自分の中で課題の一つでした。今は、(『けむりの軍団』の公演に向けて)走ったりして体力をつけています。

-今回はTBS赤坂ACTシアターでの上演なので、前回よりは体力面では楽なのではないでしょうか。

 そうは思いますが…でも、「きつい」と思いながらやるのは嫌なので、今から体力をつけて、楽しむまでいけたらいいなと思っています。

-今の段階で、紗々姫というキャラクターをどう演じようと思っていますか。

 上品なお姫様ではなく、おてんばでアクティブで、勝気な女の子というイメージで演じたいと思っています。この時代になかなか嫁ぎ先のお城を飛び出すなんてできないと思うので、きっと芯が強く、エネルギッシュな女の子なんだと思います。なので、そういった要素をなくさず、元気に演じたいです。

-改めて、作品の見どころを。

 今回も新感線らしい立ち回りや歌や踊りなど、「これぞ新感線」というものがたくさん入った作品になると思います。劇団員の方もほとんどが勢ぞろいする特別な作品だと思っているので、多くの方に見ていただきたいと思っています。

(取材・文・写真/嶋田真己)

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』 (C)2019『けむりの軍団』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線

 2019年劇団☆新感線 39興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎《亞》alternative『けむりの軍団』は、7月15日〜8月24日、都内・TBS赤坂ACTシアターほか、福岡、大阪で上演。

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