【インタビュー】「生中継!第73回トニー賞授賞式」井上芳雄 堂本光一との共演に「やりやすさは2倍、負担は2分の1」

2019年6月7日 / 12:00

 演劇、ミュージカルの世界における世界最高峰のトニー賞。第73回となる今年度の授賞式が6月10日(日本時間)に開催される。WOWOWではこの様子を生中継で放送。番組のナビゲーターは、昨年に続き井上芳雄が務める。井上といえば、「ミュージカル界のプリンス」とも呼ばれ、日本のミュージカルシーンを引っ張る俳優の一人だ。そして、同番組には6年連続で出演し、番組の顔ともなっている。今回、そんな井上にトニー賞の楽しみ方、そしてスペシャル・ゲストとして番組に出演する堂本光一について聞いた。

「生中継!第73回トニー賞授賞式」ナビゲーターを務める井上芳雄

-多くのミュージカル作品に出演されている井上さんですが、ミュージカルの魅力はどんなところにあると感じていますか。

 ミュージカルは、物語の中に歌と踊りが入っているのが特徴です。物語だけ見ても、素晴らしい作品がたくさんあり、さらにそこに歌とダンスが加わるので、間口が広いジャンルだと思います。例えば、言葉が分からなくても、楽しさやうれしさ、悲しみが歌やダンスを通して伝わってくるので、幅広い方に楽しんでいただけると思います。

-「トニー賞」は井上さんにとってどんな存在ですか。

 僕は小学校4年生ぐらいのときにミュージカルと出会ってから、興味の第一がずっとミュージカルなんです。ミュージカルはブロードウェーで生まれたものなので、その生まれた場所でどんなものが最新なのかということに、興味が尽きないんです。それを知ることができる重要なショーがトニー賞なんです。毎年、よくこんなに新しい作品が生まれるなというぐらい、驚きの作品がノミネートされるので、とても刺激を受けますし、自分ももっと頑張らなきゃいけないなとも思います。過去にトニー賞で数々の賞を取った作品には、映画化もされた「レ・ミゼラブル」やディズニーの舞台化作品もありますので、きっとこれからも、皆さんの目に留まる作品がここから生まれてくると思います。知名度はアカデミー賞にかないませんが、それでも少しずつ認知されていると思いますし、僕は注目し続けている賞です。

-「トニー賞授賞式」でナビゲーターを務めるに当たって、楽しみにしていることは?

 毎年、ゲストの方に来ていただいているんですが、今年は、堂本光一くんが来てくださいます。光一くんとは(同番組の取材および「トニー賞直前SP 2019~僕たちのブロードウェイ物語~」収録のため)一緒にニューヨークにも行きました。当日も一緒に賞の行方を見守ってくれます。光一くんが参加してくれることで、さらに番組に広がりもできると思うので、楽しみしかないです。もちろん、どの作品が受賞するのかというワクワクやドキドキもあります。

-堂本さんも舞台愛に満ちあふれた方だと思いますが、井上さんから見た堂本さんはどんな方ですか。一緒に行かれたニューヨークの思い出も教えてください。

 昨年、ミュージカル「ナイツ・テイル-騎士物語-」という作品でご一緒してから、公私ともども仲良くさせていただいているんですが、とはいえ、海外に1週間一緒に行くというのは初めてだったので、とにかく楽しみでした! 実際に、すごく楽しかったです。日本では、お互いの作品を見に行くことはあっても、一緒に観劇することはほとんどないので、一緒に観劇できたこともすごく面白かったです。毎晩、見終わったら、お酒を飲んで、感想を言い合っていたんです。別々の作品を見た日もあったので、光一くんが見た作品の感想を聞いたり、僕が見た作品について話したりしました。
 その中で、光一くんは舞台裏のことにもすごく興味を示しているなと思いました。光一くんは、「SHOCK」で演出もしているからかもしれませんが、「この装置はどこにしまってあるんだろう」とか、「バトン(舞台セットをつるして昇降させるパイプ)が何本ある」とか、そんなことも話していました。正直、僕は役者さんや彼らの歌い方には興味があるけど、舞台裏のことにはあまり興味がなくて(笑)。光一くんはそういうところも含めて楽しんでいるんだなっていうのは感じました。

-ニューヨークでは、多数のノミネート作品をご覧になったそうですが、今年のノミネート作品の傾向があれば教えてください。

 今年は超目玉作品はないですが、拮抗している作品がたくさんあって、どれが賞を取るか分からないという雰囲気があります。それから、すごく多様性が進んでいることを感じました。もちろん、ニューヨークの街自体、もともと多様性の嵐なんでしょうが、僕が観劇した作品は、ほとんどのヒロインが白人ではなかったし、徹底して多様性を追求している作品が多いように思いました。レズビアンの高校生が主役の「ザ・プロム」という作品がノミネートされていますが、そういうLGBTQをテーマにした作品も当たり前のようにあります。多様性のある街で、いろいろな人がいて、いろいろな問題がある中で、どうにか融合して生きていくという、今の時代を表している気がします。

 
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