【インタビュー】『アラジン』山寺宏一「他の人に絶対取られたくない!と思う作品は『アラジン』だけかもしれません」

2019年6月7日 / 16:20

 1992年に公開されて以来、世代を越えて愛されているアニメーション映画『アラジン』が実写映画として6月7日に公開された。アニメーション版に続いて魔人ジーニーの声を吹き替えた山寺宏一に、作品の魅力やジーニー役に懸けた思いなどを聞いた。

魔人ジーニーの声を吹き替えた山寺宏一

-今回、アニメーション映画『アラジン』から約27年ぶりに、改めて実写版で魔人ジーニーを演じていますが、吹き替えのオファーがきたときの心境などを教えてください。

 やっときた!と思いました(笑)。実写版のジーニーがウィル・スミスになったというニュースがきても、なかなか話を頂けなかったので、「(吹き替えは)違うのか…」ってドキドキしていました。こんなにも他の人に絶対取られたくないと思う作品は『アラジン』だけかもしれません。「10年後だったら無理かもしれないけれど、今ならできる!」と心の中で思ってもいました。発表がもう少し遅かったら、ディズニーの関係者の所へ押し掛けるか、オーディションがあれば受けにいくところでした(笑)。

-今回ジーニーを演じるに当たって、役に対してどのようにアプローチをしていくことを考えましたか。

 自分が役を作るというよりもあくまで「ウィルが演じたジーニー」を吹き替えるので、ウィルの演技を見て、作品の世界観を感じて、自分の役割を理解して演じることです。僕がいつも吹き替えで目指しているのは「もし、演じる俳優が日本語ペラペラだったらこんな感じ」なんです。

-『インデペンデンス・デイ』(96)でもウィル・スミスの声を吹き替えていますが、声を当てるときの感覚は、同じ俳優でも役が違うと変わるのでしょうか。

 そうですね。「誰が」というよりも「どういう役でどう演技をしているのか」が全てなので、言い回しで計算するのではなく、俳優の芝居をくみ取るというか、感じ取ることが仕事だと思っています。作品やオリジナルのキャストたちが素晴らしければ素晴らしいほど、われわれ(吹き替えキャスト)の責任は重大だなと思っています。

-ウィル・スミスの魅力はどんなところだと思いますか。

 あふれ出る人柄の良さです。紳士的で常に笑顔で目を見て話してくれて、イベントのバックヤードでも常に笑顔なのでびっくりしました。僕なんて疲れるとだらけてしまうので(笑)。そういう器の大きさや、ちゃめっ気がジーニーに通じているのかなって思いました。

-映画の中で特に気に入っている曲はありますか。

 「フレンド・ライク・ミー」です。毎年ディズニーのコンサートで歌わせてもらっていますし、この曲ほど周りから褒められた曲はないので思い入れがあります。よく聞かないと分からないかもしれませんが、実は今回はいろいろな声を重ね録りしているんです。最初に資料をもらったときに「何だこれは!?」と思いました(笑)。

-お気に入りのシーンはありますか。

 プリンス・アリたちが行進しているシーンです。まさに圧巻。ウィルに聞いてみたら、やはりこのシーンがお気に入りらしいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

鈴鹿央士「絶対に映画館で見て損はさせない映画になっています」『藁にもすがる獣たち』【インタビュー】

映画2026年9月29日

 出会うはずのなかった登場人物たちが、1億円をきっかけに複雑に絡み合いながら“金の獣”と化していく数奇な運命を描いた、曽根圭介の同名小説を城定秀夫監督が実写映画化した『藁にもすがる獣たち』が全国公開中。本作で、主人公のチャンネル登録者数“2 … 続きを読む

向井理、演出家・倉持裕と再びタッグ 6人で描き出す会話劇に「戻ってきたな。こういうことがやりたかった」 M&Oplaysプロデュース「ブランク」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月29日

 向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む

「生きることはこんなに面白いと示したい」制作統括が「ブラッサム」に込めた思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月28日

 ついにNHKで放送開始となった2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」。明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした主人公・葉野珠(石橋静河)が、苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人々の … 続きを読む

石橋静河「皆さんに『一歩前進してみようかな』と思っていただけたら」連続テレビ小説主演に懸ける思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月26日

 9月28日から2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」が、NHKで放送開始となる。主人公は、明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした葉野珠。彼女が苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人 … 続きを読む

page top