【インタビュー】『R&J』佐藤流司、新しい“ロミオ&ジュリエット”で「ロミオ像をぶっ壊す」

2019年4月23日 / 12:00

 ウィリアム・シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を原作としたRock Opera『R&J』が6月14日に開幕する。主役のロミオ役を演じるのは、ミュージカル『刀剣乱舞』の加州清光役やライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」のうちはサスケなどの2.5次元ミュージカルをはじめ、舞台、映像作品で活躍する佐藤流司。世界的なダンサーとしても知られる仲万美をジュリエット役に、これまでにない“ロミオとジュリエット”を見せる。今回、佐藤に出演の意気込みや見どころ、さらにはロックについて語ってもらった。

ロミオ役の佐藤流司 スタイリスト 鍛冶古 翔三(Yolken)/ヘアメイク 蔵本優花

-恋愛がテーマの作品に出演されるのは珍しいことだと思いますが、作品の話がきたときはどのように感じましたか。

 俺の人生でロミオ役をやることはないだろうなと思っていたので、意外でした。俺でいいのかなって。でも “ロックオペラ”だってことを聞いて、やっと「なるほど、そういうことか」と。恋愛がテーマとはいっても異色な作品になると思うので、一般的な甘い恋愛ものとはまた違うとは思います。

-女性とがっつりお芝居をされることも佐藤さんにとってはあまりないことですよね。

 そうなんです。だから、ニンニクを食べないとか、香りに気を付けないといけないなと思っています(笑)。それから、稽古の早い段階から羞恥心を拭えたらいいなって。

-ジュリエット役の仲さんの印象は?

 ビジュアル撮影でご一緒して、それからも何度かお会いしてますが、意外と早く仲良くなれそうだなと思っています。世界的なダンサーの方なので、高飛車な感じの方なのかなって思っていたんですが(笑)、すごく気さくで、いつもニコニコ笑ってらっしゃって、優しい方という印象です。俺は、人見知りするタイプですが、すごく話しやすかったですね。

-“ロミオとジュリエット”という作品に対しては、どんなイメージを持っていらっしゃいますか?

 良知(真次)さんが出演されていた、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」は見させていただいたことがありますが、あの作品はまさしくミュージカルの王道ですよね。俺は、そういった王道のミュージカルには縁がないんじゃないかと思っていました。

-佐藤さんは、意外にも「ミュージカルは苦手」とおっしゃっていますよね。今回は“ロックオペラ”ということなので、お気持ちは変わりますか?

 ミュージカルはアウェーですが、ロックは俺のフィールドだと思っているので、いけるんじゃないかなって思ってます。ミュージカルに出演するときは、制約のある中できれいな伸びのいい声で歌うことを意識してるんですが、ロックだったら自分の歌いたいように歌えるので、気持ち的に楽ではありますね。そもそも、声がハスキーなので、ミュージカルのきれいなメロディーとマッチしている気がしないんですよ(苦笑)。伸びのいい声を聞くと、うらやましいなって思います。

-演出の鈴木勝秀さんとはビジュアル撮影時にお会いしたとお聞きしていますが、どのようなお話をされましたか。

 「新しいロミジュリを作る」とおっしゃっていたので、俺もこれまでのロミオ像をぶっ壊す気満々でいます(笑)。それから、スズカツさん(鈴木)がThe Brow Beat(佐藤がRyujiとして活動するバンドプロジェクト)のライブを見て、俺のシャウトを気に入って「本編中にも使いたい」とおっしゃってくださったんで、俺の好きなタイプの音楽が劇中でも歌えるのかなって、それも楽しみですね。

-本作のロミオは、「未来を信じていない」「刹那主義」「一目ぼれれこそが最高」というキャラクター設定があるそうですが、佐藤さんと共通点はありますか?

 刹那主義ではないかな。でも、俺っぽいと言われればそうかもしれないですね。

-一目ぼれは?

 一目ぼれは絶対にしないですね(笑)。そこはちょっと違います。一目ぼれってすごいですよね。その人のことを何にも知らないで好きになるって。俺は経験ないですね。

-本作が“ロックオペラ”ということにちなんで、ロックへの思いについてもお聞かせください。佐藤さんがロックに目覚めたきっかけは?

 子どもの頃から親と一緒に「THE MODS」というバンドのライブに行ってたんです。多分、それが一番最初のきっかけだと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

俳優デビュー25周年の上戸彩が15年ぶりの写真集を発売 台湾で幻想的な夜市でのロケから寝起き姿まで多彩な魅力満載

イベント2025年7月14日

 俳優デビュー25周年を迎えた上戸彩の写真集『Midday Reverie(ミッドデイ・リヴァリー)』(宝島社)が、7月10日に発売された。発売記念イベントが、7月12日(土)に大阪で、そして7月13日(日)に東京・紀伊国屋書店 新宿本店で … 続きを読む

JT・モルナー監督「この映画の実現は厳しいと言われた時に、『羅生門』を見れば分かると言いました」『ストレンジ・ダーリン』【インタビュー】

映画2025年7月11日

 シリアルキラーの恐怖に包まれた街を舞台に、とある男女の出会いが予測不能な展開へと突き進んでいく様子を、時系列を巧みに交錯させた全6章の構成で描いたスリラー映画『ストレンジ・ダーリン』が7月11日から全国公開される。米映画批評サイトのロッテ … 続きを読む

鹿賀丈史「演じることよりも感じることの方が先だったかなと思います」『生きがい IKIGAI』【インタビュー】

映画2025年7月10日

 2024年の元旦に発生した地震で甚大な被害を受け、さらに8カ月後の豪雨によって2度目の災害に見舞われた能登で、ボランティア活動に参加した宮本亞門監督が、復興支援を目的に製作したショートフィルム北陸能登復興支援映画『生きがい IKIGAI』 … 続きを読む

千賀健永、頭が良くてゲームが上手な弟に「かわいい復讐心はありました」【インタビュー】

ドラマ2025年7月7日

 トリンドル玲奈が主演するドラマ「レプリカ 元妻の復讐」が、7日23時6分からテレ東系で放送がスタートする。本作は原作・タナカトモ氏、作画・ひらいはっち氏による同名漫画を映像化。整形して別人として生きる主人公・伊藤すみれ(トリンドル)が、人 … 続きを読む

安田顕「水上くんの目に“本物”を感じた」水上恒司「安田さんのお芝居に強い影響を受けた」 世界が注目するサスペンスで初共演&ダブル主演「連続ドラマW 怪物」【インタビュー】

ドラマ2025年7月5日

 韓国の百想芸術大賞で作品賞、脚本賞、男性最優秀演技賞の3冠を達成した極上のサスペンス「怪物」。WOWOWが世界で初めてそのリメイクに挑んだ「連続ドラマW 怪物」(全10話)が、7月6日(日)午後10時から放送・配信スタート(第1話・第2話 … 続きを読む

Willfriends

page top