【インタビュー】『バースデー・ワンダーランド』杏「チィは『実写でも演じられるのでは?』と思うぐらい、自分に近い印象を受けました」

2019年4月25日 / 14:36

 『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(01)をはじめ、大人から子どもまで楽しめる作品を送り出してきた原恵一監督の最新作アニメーション『バースデー・ワンダーランド』が、4月26日から全国ロードショーとなる。本作は、自分に自信のない少女アカネ(声:松岡茉優)が、不思議な世界“ワンダーランド”の冒険を通して成長する姿を描いたファンタジー。主人公アカネと共にワンダーランドを冒険する叔母のチィの声を演じたのは、主演した『百日紅~Miss HOKUSAI~』(15)に続き、原監督の作品に2度目の参加となる杏。アフレコの裏話や、映画の見どころを聞いた。

主人公アカネの叔母チィの声を演じた杏

-原監督の作品で声の出演を務めるのは2度目となりますが、演じてみた感想は?

 一度お仕事をした上で、もう一度呼んでいただけたということには、何ものにも代えがたいうれしさがありました。その一方で、時代や世界観、絵柄までガラッと変わっていることに、改めて驚かされました。毎回、こういうものをゼロから作り出す原監督やアニメーションのスタッフは本当にすごいな…と。

-演じられたチィというキャラクターは原監督が杏さんをイメージして作った、いわゆる“あて書き”ですが、感想はいかがですか。

 アニメの場合、自分と全く違うものに声を当てられることが一つの魅力です。ただ今回は、「実写になった場合でもできるのでは?」と思うぐらい、年齢や背格好が自分に近い印象を受けました。おかげで、普段のお芝居をするような気持ちで臨むことができました。

-原監督からは、役についてどんなお話がありましたか。

 「チィは恐らくせりふが一番多い。その分、大変だと思いますが、とても重要な立ち位置だから」とおっしゃってくださいました。ただ、役作りに関しては、それほど自分とかけ離れていないと感じたので、アフレコの現場で監督の意見を聞きながら、その場で調整していくような感じで進めることができました。

-チィに共感する部分はありましたか。

 共感というより、「こうありたい」という感じでしょうか。チィのように「臆さず新しいことに飛び込んでいける」というのは、私自身も目指したいと思っている女性像です。

-杏さん自身もお子さんを持つ母として、アカネという少女の成長を描いた物語についてどんなことを感じましたか。

 こういうふうに異世界を旅する物語では、1人だったり、子どもだけだったり…ということが多いのですが、保護者付きというのは珍しいな…と(笑)。親戚なので「親しいけど、友だちではない」という2人の「近からず、遠からず」の関係性がとても面白いです。その中で、大人であるチィとしては好奇心旺盛で奔放に振る舞いつつも、「何かあればアカネを守ろう」という責任感は持っているんだろうな…と。未知の世界なので、戸惑いや心配もあるでしょうし…。そういう部分は、自分自身が保護者として子どもを心配するような気持ちで演じていました。

-アカネとチィの関係について、どんなことを感じましたか。

 親以外で話ができたり、一緒に過ごすことができたりする存在がいるというのは、すごくすてきですよね。親に言えないことも言えるでしょうし…。私自身も人の親ですが、そういう存在は大切にしたいと思っています。

-ご自身が観客として、この映画を見たときに感じた魅力は?

 アフレコの段階ではまだ製作中で、映像にはほとんど色がついていない状態だったんです。ところが、完成した作品を見たら、ものすごく色鮮やか。音も迫力があって圧倒されました。そういう意味で、色彩や音響は大きな魅力です。皆さんにもぜひ、劇場で味わっていただきたいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】5月の公開映画から

映画2026年6月5日

「サンキュー、チャック」 (5月1日公開)★★★ チャックとは一体何者なのか  大規模な自然災害と人災が次々と地球を襲い、世界は終わりを迎えつつあった。すると、街頭やテレビ、ラジオに突如として、「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第21回「風雲!竹田城」小一郎を際立たせる2人の軍師の知恵比べ【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年6月4日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月31日に放送された第21回「風雲! … 続きを読む

穂志もえか「かなりユニークな、今までに見たことがないような映画になっていると思います」『Never After Dark/ネバーアフターダーク』【インタビュー】

映画2026年6月4日

 俳優・プロデューサーの賀来賢人と監督のデイヴ・ボイルが共同で設立した映像製作会社「SIGNAL181」の長編映画第1作となるホラー『Never After Dark/ネバーアフターダーク』が6月5日から全国公開される。死者の姉と生者の妹に … 続きを読む

伊藤健太郎&GACKTの人生を変えた出会いを語る 「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」で初共演【インタビュー】

ドラマ2026年6月3日

 韓国発のダーク・サスペンス小説を実写化したドラマ「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」が、6月7日からWOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信される。本作は、ミステリー小説家志望の冴えない男・伊崎耀が謎の組織“カ … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第20回「本物の平蜘蛛」不思議な印象を残した松永久秀の最期【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月24日に放送された第20回「本物の … 続きを読む

page top