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3月24日からWOWOWで放送が開始される「連続ドラマW 絶叫」は、貧困や無縁社会、ブラック企業という現代社会の闇に切り込む社会派サスペンス。平凡な家庭に生まれながらも、家族の不幸をきっかけに人生を踏み外して転落、やがて犯罪に手を染めていく主人公・鈴木陽子を演じるのは、演技派女優・尾野真千子。「私もこうなっていたかも…」と語る鈴木陽子役に対する思いを中心に、撮影の舞台裏を聞いた。
本当に心が痛い作品だな…と。なぜ誰も、陽子のことを救ってあげられなかったのかと思いました。誰でも陽子のようになり得る可能性がありますし、仕事がなかった下積み時代のことを振り返ると、私だって一歩間違えればこうなっていたかもしれない…。そう考えたら、ゾクッとしました。そういう意味で、私自身も陽子に共感しましたし、視聴者の方にも共感していただけるのではないでしょうか。
やっぱり、感情移入しやすいですね。普段、現実味の薄い作品に出演するときは、気持ちをどう持っていけばいいのか悩むこともありますが、今回は自分自身がお手本かと思うほど身近に感じます。普通に涙も出てきますし、素直に役と向き合えているような気がします。
近からず、遠からずだなと…。お金がないだけで、人はとてもみじめで不安な気持ちになります。電車に乗ることすらできず、何もできない。そうすると、全てが敵に見えてくるんです。時には、ただお店で商品を売っているだけの人にまで、「物を売っているぐらいで、人を上から見るんじゃないわよ」みたいな感情を抱いてしまいますし…。やりたいのにできない。やれる体はあるのに、できない。そういうことが人をどんどん人をマイナス思考にしていく。だから、普通は「犯罪なんて…」と思っていても、そういう気持ちになるまで、実はそんなに遠くないような気がします。
私には、お金がないときでも、話を聞いてくれる人たちや助けになってくれる人たちがいました。悩んでいるときも、少なくとも週に1回は家族と話ができましたから…。周りの人に恵まれていたから、なんとかやってこられたんだと思います。でも、陽子はそうではなかった。母親から見捨てられ、誰にも話を聞いてもらえなかった。そのことを考えると、本当に心が痛いです。
「ごく普通の人を演じてほしい」。最初にプロデューサーや監督から、そう言われました。「普通の人がどうなっていくのかを描きたいので」と。だから、本当に平凡な普通の人を演じています。ただ、ぼそぼそと小声でしゃべってばかりいるので、ストレスがたまります(笑)。猫背でうつむきながら「すみませんでした」と謝るような場面も多く、肩も凝りますし…。タイトル通り絶叫するシーンもあるのですが、まだ撮影していないので、早くやってすっきりしたいです(笑)。
「そうです」と言いたいところですが、実はただの気分転換です(笑)。こんなに短くしたのは中学生のとき以来。切ってみたら髪を洗う時間が短くなったし、乾くのも早くなったし、シャンプーも節約できて感動しました(笑)。だから、お金のない陽子が節約生活を送っていると考えれば、結果的に正解でした(笑)。ただ、陽子は職業を転々とする上に、演じる年代が20代から30代までと幅広くなります。そこで、「この時代は巻いて、この時代はストレートで…」と、メークさんと話し合いながら変化をつけるようにしています。
ものすごく大事です。衣装やメークによって芝居は変わってきます。前髪がちょっと目にかかるだけでも全然違いますから。
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