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完成した映画を見終わった後、言葉が出てきませんでした。本当に深いテーマだなと…。自分の中でも善と悪はその時々で変わりますし、感情や感性で左右される部分もあるでしょうから…。言葉が出てこなかったのは、今の私の経験値では「これが善、これが悪」と言い切ることができないからなんだろうと。北村(健一/安藤政信)さんのように法に触れることはよくないと思いますが、私も北村さんの立場になってみたら、どうするか分かりませんし…。ただ、そういうふうに、自分と相いれない相手の立場に立って考えてみることは大事だと思います。
難しい問題だと思います。実際にその立場にいる方たちからしてみれば、私に自分たちの気持ちが理解できるはずはない、と思われてしまうかもしれませんから…。ただ、血がつながらなくても、大切にし合えて、互いに思いやれる相手であれば、「家族」と名乗るのは悪いことではないと思っています。
あります。作品によって考えることも、感じることも違いますが、この作品も含めてここ最近は生命や生きることをテーマにした作品に参加させていただく機会が多く、いろいろと考え直すきっかけをいただきました。おかげで、生きることや日常の出来事など、当たり前だと思っていることがそうではないんだなと気付くことができました。だから、そういったことを考え続けながら、充実した日々を送れるようにしたいな…と今は思っています。
(取材・文/井上健一)
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映画2025年7月18日
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