エンターテインメント・ウェブマガジン
勘九郎 明治から昭和にかけての物語を、志ん生さんが語る形ですが、普通なら分かりにくくなりそうなところを、脚本家の宮藤さんがとても面白く仕上げてくれています。しかも毎回、最後に落語の“サゲ”に当たる部分があるんです。それもバッチリ決まっている。やっぱりすごい脚本家だなと。毎回、台本を読むのが楽しみで仕方ありません。
阿部 僕たちのドラマをうまく落語にリンクさせているあたり、宮藤さんらしい面白いアイデアだなと。最近は落語を題材にした番組が増えているので、視聴者の方にも親しんでいただけるのではないでしょうか。
勘九郎 金栗さんはマラソンのことばかり考えている人でしたが、メダルには縁がありませんでした。それでも、今につながる日本のマラソンの礎を築いた人であることには違いありません。だから、何事も情熱を持って取り組めば、必ず得るものはあるということを、金栗さんの姿から感じてもらえたらうれしいです。
阿部 金栗さんの時代から64年の東京オリンピックまでの間に戦争があり、予定していた東京オリンピックを返上したという歴史があります。田畑さんは、自分が育てた選手を戦争で失うというつらい経験をしながらも、敗戦で傷ついた日本に希望を与えたいという思いで、平和への願いも込めて、諦めずにもう一度、オリンピックを招致しました。それがきっかけで、外国の方が東京に来てくれるようになった。今、さまざまな国の方と交流できるのは、田畑さんたちの功績でもあるということを知ってもらえたらいいですね。
(取材・文/井上健一)
映画2025年8月15日
-ネプトゥーヌス国王役の三宅さんはいかがでしょうか。人魚という設定の上に、娘と接するときと、それ以外では雰囲気がだいぶ違いますが。 三宅 ネプトゥーヌス国王は、「屈強で、威厳があり、でも娘に甘い」。最初にその3つのファクターを大事に、と伺い … 続きを読む
映画2025年8月14日
-リアム・ヘムズワースとラッセル・クロウを演出してみていかがでした。 2人とも自分が演じるキャラクターを見いだすための努力を惜しまず、そのキャラクターの中にある真実や誠実さを見つけてくれます。さらにそのキャラクターにエンタメ性や楽しさも持 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼みなさん、こんにちは 日本の伝 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月11日
-本作はドラマ制作の現場が舞台の物語で、いとうさんはドラマ主演俳優の癖のあるマネジャー役です。 いとう 役者さんのマネジャーさんについて正直知らないこともありますが、ある意味役者をよく見せたい、役者の魅力を伝えたいという芯は想像できます。た … 続きを読む
映画2025年8月10日
また、ジョン・ウィリアムズ作曲のオリジナルテーマ曲の流用は、先に公開された『スーパーマン』同様絶大な効果があり、恐怖とユーモアの同居は、スピルバーグが得意とする演出法だ。 また、「以前から、フィルムで撮影し、自然な映画的な質感を表現した … 続きを読む