「この作品でスポーツの見方が変わった」中村勘九郎(金栗四三)「個性的だけど憎めない主人公2人を気に入ってもらえたら」阿部サダヲ(田畑政治)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年1月1日 / 10:00

-ナビゲーターを落語家の古今亭志ん生(ビートたけし)が務める形で物語が進行します。そのスタイルについては、どんな印象を持ちましたか。

勘九郎 明治から昭和にかけての物語を、志ん生さんが語る形ですが、普通なら分かりにくくなりそうなところを、脚本家の宮藤さんがとても面白く仕上げてくれています。しかも毎回、最後に落語の“サゲ”に当たる部分があるんです。それもバッチリ決まっている。やっぱりすごい脚本家だなと。毎回、台本を読むのが楽しみで仕方ありません。

阿部 僕たちのドラマをうまく落語にリンクさせているあたり、宮藤さんらしい面白いアイデアだなと。最近は落語を題材にした番組が増えているので、視聴者の方にも親しんでいただけるのではないでしょうか。

-この作品を通じて、視聴者に伝えたいことは?

勘九郎 金栗さんはマラソンのことばかり考えている人でしたが、メダルには縁がありませんでした。それでも、今につながる日本のマラソンの礎を築いた人であることには違いありません。だから、何事も情熱を持って取り組めば、必ず得るものはあるということを、金栗さんの姿から感じてもらえたらうれしいです。

阿部 金栗さんの時代から64年の東京オリンピックまでの間に戦争があり、予定していた東京オリンピックを返上したという歴史があります。田畑さんは、自分が育てた選手を戦争で失うというつらい経験をしながらも、敗戦で傷ついた日本に希望を与えたいという思いで、平和への願いも込めて、諦めずにもう一度、オリンピックを招致しました。それがきっかけで、外国の方が東京に来てくれるようになった。今、さまざまな国の方と交流できるのは、田畑さんたちの功績でもあるということを知ってもらえたらいいですね。

(取材・文/井上健一)

田畑政治役の阿部サダヲ(中央)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

見上愛「樹里ちゃんは周りを安心させる空気感を持っている」上坂樹里「愛さんが私を直美にしてくれました」主演の2人が撮影を振り返る【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年9月17日

-看護師役を演じて、看護師に対する印象が変わった部分はありますか。 見上 最初の頃は、「技術職」という印象が強く、看護婦養成所のパートが始まったときは、包帯やシーツをきちんと扱えるようにしなければ…という意識が強かったんです。でも、イベント … 続きを読む

丸山隆平「きっと誰も見たことがないものになる」 舞台「water」で挑む半自伝的作品【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月14日

 丸山隆平と、演劇団体マームとジプシーの主宰を務め、劇作家・演出家として注目される藤田貴大が企画し、作り上げる舞台「water」が9月27日から上演される。本作は、丸山の記憶の断片を散りばめながら、藤田の視点で見つけた京都という土地、そして … 続きを読む

倉悠貴 豊臣兄弟を支える軍師・黒田官兵衛を好演中「最後までしっかり演じ切りたい」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年9月13日

-本作では戦国時代の過酷さが描かれる一方で、ユーモアのあるシーンも多いですが、その辺もお二人が空気感を作っているのでしょうか。  その点は、お二人と一緒に現場を引っ張ってくださる蜂須賀正勝役の高橋努さんの存在も大きいです。この作品は、戦国時 … 続きを読む

安田章大、『髪結いの亭主』の初めての舞台化に「人間たちの退廃感がより響くのではないか」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月9日

 1990年に公開されたパトリス・ルコント監督の代表作『髪結いの亭主』が、安田章大主演で初めて舞台化される。原作となる映画は、一人の男の純粋で偏愛的な恋心を描いたフランス映画の傑作。今回の舞台化では、原作映画を大胆にアレンジし、物語を195 … 続きを読む

【映画コラム】8月の公開映画から

映画2026年9月4日

「ミニオンズ&モンスターズ」(8月7日公開)★★★ 映画のパロディーが満載  最強最悪のボスを求めて旅を続けるミニオンズがたどり着いたのは、1920年代のハリウッド。西部劇の撮影に乱入したことから映画スタジオに入り込み、人気スターと … 続きを読む

page top