【インタビュー】『覚悟はいいかそこの女子。』中川大志、“反動”が演じる原動力 王子様役から一転、ヘタレ男子役でキャラ崩壊に挑む!

2018年10月12日 / 15:22

 超絶イケメンの“愛され男子”だけど、実は恋愛経験ゼロの“ヘタレ男子”が、学園一の美少女を彼女にしようと奮闘するさまを描いた青春恋愛コメディー映画『覚悟はいいかそこの女子。』。本作で、主人公の古谷斗和を演じる中川大志が、“王子様イメージ”を覆す役に臨んだ理由をはじめ、自身のヘタレぶりや、男気ある恋愛観、今後の役者としての展望などについて語ってくれた。

中川大志

-以前から“ヘタレ男子”を演じたかったと聞きましたが。

 少女漫画の中でならヘタレ男子をやりたいという意味ですけど、過去に、女の子が憧れる完璧な王子様みたいな男の子を何度か演じたので、その反動で、ファンタジーの世界でどこまでキャラクターを壊せるか挑戦したいと思いました。王子様役も楽しいし、難しくてやりがいもあるけど、完璧を求められて息苦しかったところもあったのかもしれません。

-実際に演じてみた感想は?

 顔をグチャグチャにしたり、一生懸命になったり、はたから見たらダサいけど、それが格好良く見えるキャラを作ることを課題にしていましたが、考えた通りに思い切りできたので楽しかったです。

-原作とは異なるけれども、作品のために取り入れたオリジナルの要素はあるのでしょうか。

 今の高校生は昔よりクールで大人なので、こんなことしないし、言わないよねというところをどう成立させるか考えたときに、精神年齢を下げることになりました。だから中2です(笑)。でもそれによって、ピュアで、おばかで、こいつらだったらこういうこともやっちゃうよね…と思ってもらえる役が作れました。

-斗和にはヘタレとイケメンの両面がありますが、ご自身の性に合っているのはどちらですか。

 ヘタレですね。学生時代は斗和みたいで、いつも同じ男子メンバーとワチャワチャしていました。だから、お芝居をするときも、抑えるよりも出したくなるんですかね…。今回は、なりふり構わずにバーッとやれたのですごく楽しかったです。

-ヘタレエピソードがあれば教えてください。

 苦手なものが多くて、虫とか高い所、ホラー映画は嫌いです。お化け屋敷は、友だちと遊園地に行って、その場の空気がどれだけ悪くなっても「マジで無理」って拒否します。どうしてもの場合は、両耳をふさいで、友達に両脇を固めてもらって連れて行ってもらいます(笑)

-劇中、“壁ドン告白”を披露していますが、ご自身の理想の告白シチュエーションは?

 今は電話やLINEで告白できちゃうけど、“直接”が大前提で、自分から言いたいです。壁ドンもやってみたいです!

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

 戦争がもたらす狂気を圧倒的なリアリティーで描き、第46回日本漫画家協会優秀賞を受賞した武田一義の戦争漫画をアニメーション映画化した『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が12月5日から全国公開された。太平洋戦争末期、激戦が繰り広げられたペリリ … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。  主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

Willfriends

page top