エンターテインメント・ウェブマガジン
人の生死というのは、大きなターニングポイントです。昔から一緒に歩んできた仲間が命を落とす。どこかで仕方ないと感じながらも、みんながそれぞれ、そこで死を意識した。明日、あさって、自分がそうなる可能性もある。だとしたら、これから何をしていけばいいのか。そういうふうに、自分の考え方や生き方をもう一度見詰め直すポイントになったのではないでしょうか。
外国人を斬ったらどんなことになるか、予想はしていたはず。それでもやったということの裏には、海江田なりの覚悟があったのではないかと。大名行列を乱した外国人の礼節のなさに対する怒り、日本を狙う外国に対する怒り、そんな外国に対して弱腰な幕府への怒り。そういったものに対して、「俺たち薩摩はいくらでも対抗してやるんだ」と。とはいえ、そんな外国の人間に対しても武士の情けを見せ、一対一の人間として、礼節を持ってとどめを刺した。だから、僕はあのとき、海江田の取った行動はカッコよかったと思っています。
長い作品の場合、ずっと作り続けることはできないので、演じる側の人としての“なり”が、どこかで必ず出てきます。人によってそれが合う、合わない、はありますが、僕自身は長い作品の方が好みです。時間を掛ければ掛けるほど、役と重なることができますから。
そうなるといいですね(笑)。僕も楽しみにしていた坂本龍馬(小栗旬)が登場して、ますます盛り上がってきました。今まで、見ている方に楽しんでもらえることを常に心掛けてきましたが、これからも頑張って海江田武次を演じていきます。
(取材・文/井上健一)
ドラマ2025年4月4日
-なるほど。 でも、同一性というのは非常に厄介で、これは本当に同じ人なのかという疑問を持つわけです。本当は同一人物じゃないけど、それをメタファーとして見せているだけなのかもしれないし、もっと高尚に考えれば、その存在自体が本当にいるのかどう … 続きを読む
映画2025年4月4日
『アンジェントルメン』(4月4日公開) 第2次世界大戦下、イギリスはナチスの猛攻により窮地に追い込まれていた。特殊作戦執行部に呼び出されたガス少佐(ヘンリー・カビル)は、ガビンズ“M”少将とその部下のイアン・フレミングから、「英国軍にもナ … 続きを読む
映画2025年4月3日
-松本動監督の演出について、また寺尾聰さんら共演者の印象をお願いします。 松本監督とは初めてでしたが、私の問い掛けにも親切に細かく答えてくれました。とにかく自由にやらせてもらいました。寺尾聰さんは、昭和49年のドラマ「天下のおやじ」で寺尾 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年4月2日
-ところで、門脇さんは映像作品でもご活躍されていますが、舞台に立たれることに対してはどのような思いがありますか。 気持ちの面では変わらないですが、舞台はカメラが寄ってくれるわけではないので、声や体の所作で伝えなければいけないと思います。映 … 続きを読む
ドラマ2025年4月1日
-高知県の「やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」も訪問されたそうですね、 「アンパンマンミュージアム」には二度伺いました。どちらの日も親子連れでいっぱいで、改めて『アンパンマン』という作品が幅広い世代に愛されていることを知り、「 … 続きを読む