エンターテインメント・ウェブマガジン
家族役のキャスト(比嘉愛未、長谷川京子、森川葵、馬場徹)が、赤塚さんが考えるような家族としてつながるように、みんなで助け合い、補っていたので、僕は特別なことは何もしていません。他の人より、ちょっと多めに差し入れをしたぐらいです(笑)。あとは、共演者には本当に感謝していたので、普段あまりしないんですけど、クランクアップ後に家族(役のキャスト)に焼き肉屋やバーでごちそうして、僕なりの、それぞれのイメージで選んだプレゼントを渡しました。今でもグループLINEで近況を話し合っています。
子どもの頃から漫画を読む習慣がなかったので、「天才バカボン」もアニメで見ていました。
赤塚さんが描くキャラクターは、主役もそうだけど、主役以外のささいなキャラクターが際立っているので、ウナギイヌとかが好きです。
表向きはギャグアニメだけど、子どもながらに、見ていて切なく、苦しくなる瞬間があったのを覚えています。当時は理解できなかったけど、今は、赤塚さんが描きたかったギャグの奥底に、優しさや寂しさを感じたのかな…と思います。でも、そういうメッセージを感じていたのは僕だけじゃないんじゃないかな。「天才バカボン」の歌で、「西から昇ったお日様が東へ沈む」という歌詞がありますよね。そんなふうに、固定概念を違った形で見ると、いろんな表現の仕方や自由が待っているし、赤塚さん自身がばかをやって、ギャグ漫画を描き続けることで、同じ漫画家は「もっとやっていいのかな」とか、これから漫画家を目指す子どもたちは「飛び出していいんだ」と感化されたと思います。
作風的には今の世の中にマッチしないかもしれないけれど、織り込まれているメッセージはドンピシャですよね。ここ最近、いろんなニュースを見ていても、窮屈だったり、子どもたちが大きく飛び立とうとしているのを大人たちが抑えつけていたりするように見えるので、このドラマを見て「これでいいのだ」という余白や曖昧の大切さを感じてもらえたらうれしいです。特に、「許さない」とか「怒り」によって人が結びつくと、いろんな可能性を潰すことがあるので、人を許す気持ちを持ってほしいです。そして、今の子どもたちが大人になったときに、楽に生きられる世の中になってほしいと、親になったからこそ強く願います。
(取材・文/錦怜那)
ドラマは6月30日からNHK総合で毎週土曜日に放送。
ドラマ2026年9月26日
-劇中では、渡部篤郎さん演じる珠の父・清治が強烈な存在感を放っています。珠と清治の関係も物語の重要なカギになりそうですが、2人の関係をどのように捉えていますか。 実際のお父様は、宇野千代さんが「ドストエフスキーの小説に出てくる狂人のよ … 続きを読む
映画2026年9月25日
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』(9月11日公開) ニューヨークの貧しい家庭に生まれたアフリカ系アメリカ人のアレン・ネルソン(ロドニー・ヒックス)は、貧困と差別から抜け出すため18歳で海兵隊に入隊する。1966年、ベトナム戦争 … 続きを読む
映画2026年9月24日
-クライマックスの「勧進帳」で、歴代の團十郎さんによる弁慶と富樫が重なって映るシーンも、三池監督の発案でしょうか。 團十郎 私からは何も言っていません。三池さんが一生懸命にお作りになって、ああいう形になってよかったと思います。父(十二代目) … 続きを読む
映画2026年9月18日
-お二人は今回が初共演だそうですが、そういう金田一と辰弥の関係をどのように作っていったのでしょうか。 松也 僕のクランクインが、ロケ地の岡山でちょうど奥さんや堀田(真由/森美也子役)さんと3人のシーンでしたので、初日の撮影が終わった後にみん … 続きを読む
映画2026年9月18日
有村 花春ちゃんは、その青さといい輝きといい、本当に今しかないものがしっかりと画面に映っていました。15歳の聡子ちゃんには、まだ名の知れぬ感情がいっぱいある。これからこの子はいろいろな感情を知って大人になっていく。今はそのスタートラインにい … 続きを読む