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家族役のキャスト(比嘉愛未、長谷川京子、森川葵、馬場徹)が、赤塚さんが考えるような家族としてつながるように、みんなで助け合い、補っていたので、僕は特別なことは何もしていません。他の人より、ちょっと多めに差し入れをしたぐらいです(笑)。あとは、共演者には本当に感謝していたので、普段あまりしないんですけど、クランクアップ後に家族(役のキャスト)に焼き肉屋やバーでごちそうして、僕なりの、それぞれのイメージで選んだプレゼントを渡しました。今でもグループLINEで近況を話し合っています。
子どもの頃から漫画を読む習慣がなかったので、「天才バカボン」もアニメで見ていました。
赤塚さんが描くキャラクターは、主役もそうだけど、主役以外のささいなキャラクターが際立っているので、ウナギイヌとかが好きです。
表向きはギャグアニメだけど、子どもながらに、見ていて切なく、苦しくなる瞬間があったのを覚えています。当時は理解できなかったけど、今は、赤塚さんが描きたかったギャグの奥底に、優しさや寂しさを感じたのかな…と思います。でも、そういうメッセージを感じていたのは僕だけじゃないんじゃないかな。「天才バカボン」の歌で、「西から昇ったお日様が東へ沈む」という歌詞がありますよね。そんなふうに、固定概念を違った形で見ると、いろんな表現の仕方や自由が待っているし、赤塚さん自身がばかをやって、ギャグ漫画を描き続けることで、同じ漫画家は「もっとやっていいのかな」とか、これから漫画家を目指す子どもたちは「飛び出していいんだ」と感化されたと思います。
作風的には今の世の中にマッチしないかもしれないけれど、織り込まれているメッセージはドンピシャですよね。ここ最近、いろんなニュースを見ていても、窮屈だったり、子どもたちが大きく飛び立とうとしているのを大人たちが抑えつけていたりするように見えるので、このドラマを見て「これでいいのだ」という余白や曖昧の大切さを感じてもらえたらうれしいです。特に、「許さない」とか「怒り」によって人が結びつくと、いろんな可能性を潰すことがあるので、人を許す気持ちを持ってほしいです。そして、今の子どもたちが大人になったときに、楽に生きられる世の中になってほしいと、親になったからこそ強く願います。
(取材・文/錦怜那)
ドラマは6月30日からNHK総合で毎週土曜日に放送。
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