エンターテインメント・ウェブマガジン
全体のバランスを考えて、周りの出方もうかがいます。理性的だったり、カチッとした芝居をする人が多い場合、僕は逆をやり、本能的な芝居をする人が多い場合はカチッとした芝居をしてみたり…。ただそれは、計算というより、役者としての生存本能みたいなもので、無意識でやっていることが多いです。
芝居は、役の関係性の中で作用、反作用があってこそ生きてきます。だから、自分のことよりも、どうしたら相手がせりふを言いやすくなるか。常にそれを考えています。例えば、大久保(瑛太)の結婚話が出たとき(第13回)、僕がその相手の悪口を言った後、大久保が「なんてことを」と反論する場面がありました。そのとき、ただ悪く言うのではなく、思い切りばかにしたようなひどい言い方をする。そうすると、瑛太くんが「なんてことを!」と言いやすくなるんです。そういうところが、芝居の面白さです。
そうかもしれません。ただ、方言があるので、アドリブも簡単ではないんです。標準語なら自由にできても、方言の場合は事前にことば指導の方に確認する必要がありますから。とはいえ、自由だとやり過ぎる場合もあるので、方言があるぐらいがちょうどいいのかもしれません(笑)。面白いのが、台本通りで誰もアドリブを言わない時。場が静まり返って、みんな心細くなるんです。「誰かなんか言って!」みたいな雰囲気で(笑)。アドリブはちょっとした芝居の香りづけなので、的外れなことさえ言わなければ、いろいろやってみた方がいいというのが、僕の考えです。
そうですね。立場や相手によって向き合い方が変わるので、そういう多面性は出てくると思います。下の者にはビシッとした姿を見せる一方で、仲間たちと会ったときには同窓会のような感じで、肩書や立場を捨てて一緒に酒を飲む…。そういうギャップは、おのずと出てくると思うので、僕も楽しみにしています。
(取材・文/井上健一)
映画2025年11月29日
『栄光のバックホーム』(11月28日公開) 2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む
映画2025年11月28日
-結婚したサチとタモツのすれ違いが最初に垣間見えるのが、共通の友人の結婚式に1人で参加したサチが帰宅した後のシーンです。勉強しながら留守番していたタモツに、結婚式の様子を話したサチがトイレに行った後、何気なく「トイレットペーパーないよ」と声 … 続きを読む
映画2025年11月28日
-そんな親しい関係を築き上げたお二人に加え、WEBで公開されている本作のプロダクションノートを拝見すると、秋山監督をはじめとするスタッフの熱量もかなり高い現場だったようですね。 松谷 俳優がスタッフも兼任するのが秋山組の特徴で、「慎太郎さん … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月28日
吉高由里子が2022年の「クランク・イン!」以来、3年ぶりに舞台主演を果たす。吉高が挑むのは、日常に潜む人間の葛藤や矛盾を丁寧にすくい取り、鋭い視点の中にユーモアを織り交ぜる作風で共感を呼んできた蓬莱竜太が描く新作舞台、パルコ・プロデュー … 続きを読む