【インタビュー】『ドルメンX』志尊淳、止まらない躍進劇でコメディーの才能も開花! 浅香航大、小越勇輝、堀井新太は自身と真逆のキャラクターに挑む!

2018年6月11日 / 12:00

 地球侵略のためにアイドル活動を始めたイケメン宇宙人たちが、地球の人々を巻き込みながらやがて人間の心を知り、本物のアイドルになっていく姿を描いたコメディー映画『ドルメンX』(6月15日全国公開)。劇中、体当たりでアイドルを演じている志尊淳、浅香航大、小越勇輝、堀井新太が、役へのアプローチ法や撮影エピソード、それぞれが抱く素直な思いなどを語ってくれた。

(左から)堀井新太、志尊淳、浅香航大、小越勇輝

-ピュアでがむしゃらな隊長、明るくてお人好しだが負けず嫌いのイチイ、器用でプライドの高いフェミニン男子のニイ、ネットヲタク気味でインテリ系のサイという個性的なキャラクターですが、演じてみていかがでしたか。

志尊 隊長は漫画の世界だから成立する役なので、リアルに落とし込むことは難しかったけど、芯がぶれなければコメディーの部分でも感情の部分でも、どう振り切ってもちゃんと隊長でいられると信じて、(小室直子)監督と相談しながら作りました。

堀井 サイはネガティブで、一線引いてみんなを見ていて、一番しゃべらないけど、僕は真逆で、楽しくおしゃべりして場を面白くしたいタイプだから、たまに本番中に堀井新太が出てきて、「サイっぽくない」とNGになることがありました。

浅香 実際は俺の方がサイっぽいよね。イチイは一番人間くさくて、くだらないことにも本気でぶつかっていくので、その姿が面白いと思ってもらえるように頑張りました。

小越 ニイは器用だけど僕は不器用なので、努力しなくてもできちゃう人の気持ちが作品を通して伝わったらいいなと思いました。あと、すごくかわいいキャラですが、スタッフさんたちが「かわいい」と言って愛情もいっぱいくれたので、現場ではかわいくいられたと思います。

-歌やダンスなどのアイドルパフォーマンスが見どころですがが、苦労されましたか。

浅香 みんなそんなに苦労はしていなかったよね。唯一、緑色の人(堀井)の肩が上がっていなかったかな(笑)。

堀井 衣装は採寸してもらったけど、撮影時期に体を大きくしなきゃいけなくて…。そうしたら衣装がパンパンになってダンスシーンの本番で肩が上がらなくなりました…。

浅香 でも、やっているときは自分のことで精いっぱいで、周りはほとんど見られていなかったよね。仕上がりを見て、それぞれがキャラクターのイメージで歌って、踊って、表情を作っていて、個性が生きているなと感じました。

-隊長の歌もダンスも下手という設定は、うまく演じるぐらい難しそうですね。

志尊 台本のト書きには「下手に歌う隊長」としか書かれていなくて、指導が何もなかったので、僕なりの下手さをとことん追求しました。特に全音を外して歌うことは難しくて、みんなが僕につられてしまって「それ、本当に止めて」ってなっていたけど、僕は楽しかったです。

-志尊さんの最近の活躍は目覚ましいですが、本格的なコメディー作品は初めてですよね。

志尊 笑いを取りにいくというより、がむしゃらにやっている過程が笑いに変わる役柄なので、実は僕はコメディーだとは思っていません。そうはいってもコメディー要素は強く、ここまでのものはやったことがなかったので、軌道に乗るまでは監督に頼りっ放しでした。でも、慣れてからは自分でもアドリブを入れていました。

-例えばどういうアドリブを?

志尊 半沢直樹の物まねは(浅香に)「あれ、半沢っぽくない? 俺、まねしようかと思っているんだ」と話したら、「じゃあ俺、香川(照之)さんでいくわ」ってなって、リハーサルの段階で全力でやったら採用されました。他にも、漫画4巻を映画2時間にまとめているから、せりふがない裏の部分でも役を膨らませたくて、邪魔にならない程度に好きなように動いているので、挙げたらきりがないです。

浅香 そうだね。遊べるところは遊んだけど、香川さんのまねをしたのが正解だったのかはいまだに分からないです…。

志尊 絶対正解だよ!

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

北村匠海「長谷川博己さんのお芝居は、やっぱり迫力がすごい」 日曜劇場「アンチヒ-ロ-」【インタビュ-】

ドラマ2024年5月8日

 長谷川博己が主演を務める日曜劇場「アンチヒーロー」(TBS系)が放送中だ。本作は殺人犯をも無罪にしてしまう“アンチ”な弁護士・明墨正樹(長谷川)の姿を描き、視聴者に“正義とは果たして何なのか? ”“世の中の悪とされていることは、本当に悪い … 続きを読む

玉置玲央「柄本佑くんのおかげで、幸せな気持ちで道兼の最期を迎えられました」強烈な印象を残した藤原道兼役【「光る君へ」インタビュー】

ドラマ2024年5月5日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。5月5日放送の第十八回で、主人公まひろ/紫式部(吉高由里子)にとっては母の仇に当たる藤原道長(柄本佑)の兄・藤原道兼が壮絶な最期を迎えた。衝撃の第一回から物語の原動力のひとつとなり、視聴者に強烈 … 続きを読む

「光る君へ」第十七回「うつろい」朝廷内の権力闘争の傍らで描かれるまひろの成長【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年5月4日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。4月28日に放送された第十七回「うつろい」では、藤原道長(柄本佑)の兄である関白・藤原道隆(井浦新)の最期が描かれた。病で死期を悟った道隆が、嫡男・伊周(三浦翔平)の将来を案じて一条天皇(塩野瑛 … 続きを読む

妻夫木聡「家族のために生きているんだなと思う」 渡辺謙「日々の瞬間の積み重ねが人生になっていく」 北川悦吏子脚本ドラマ「生きとし生けるもの」【インタビュー】

ドラマ2024年5月3日

 妻夫木聡と渡辺謙が主演するテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「生きとし生けるもの」が5月6日に放送される。北川悦吏子氏が脚本を担当した本作は、人生に悩む医者と余命宣告された患者の2人が「人は何のために生き、何を残すのか」という … 続きを読む

【週末映画コラム】台湾関連のラブストーリーを2本『青春18×2 君へと続く道』/『赤い糸 輪廻のひみつ』

映画2024年5月3日

『青春18×2 君へと続く道』(5月3日公開)  18年前の台湾。高校3年生のジミー(シュー・グァンハン)は、アルバイト先のカラオケ店で4歳年上の日本人バックパッカーのアミ(清原果耶)と出会い、天真らんまんでだがどこかミステリアスな彼女に恋 … 続きを読む

Willfriends

page top