エンターテインメント・ウェブマガジン
恩人であり、師匠です。亡くなったときは、そのことが受け入れられず、自分が殿の代わりになるんだと突っ走ったものの、やっぱり殿には届かなかった。結局、殿の背中を追っているだけでは、吉之助さんは大きなことを成し遂げられなかったと思うんです。そういう意味で、これからは「斉彬越え」が一つのテーマになります。だから、お芝居の面でも、渡辺謙さんから教えていただいたことを、一回、捨ててみようかと思っています。というのも、意識しなくてもその影がほのかに見えるぐらいがちょうどいいような気がするので。
謙さんは普段、後輩の役者にアドバイスなどはされないそうですが、今回は僕にいろいろとアドバイスしてくださいました。時代劇ならではのこともたくさんあるので「あそこはもう少しああした方がいい」、「こうすると伝わる」みたいな感じで…。丁寧に教えてくださったことに、すごく愛情を感じました。そういったことや、謙さんのお芝居を見て気付いたこと、勉強したことの一つ一つが宝物です。そうして得たものは、僕らも引き継いで行かなければと、責任も感じています。
大河ドラマでこの時期に長期ロケをするのはあまりないことだそうですが、その分、映像は素晴らしい仕上がりになっています。撮影中は、天気に不思議な力を感じることも多かったんです。悪天候が続く中、旅立ちの場面を海で撮ろうとしたらカラッと晴れてくれたり、大切な人の死を知った吉之助さんが雨の中、空を見上げて泣くシーンでは雨が降ったり…。。
奄美大島での撮影後、少し時間があったので、ホエールウォッチングやシュノーケリングに行きました。初めてクジラを見ましたが、すごかったです(笑)。ものすごく癒やされました。おかげで今は、後半の撮影に向けてガソリン満タンです!
(取材・文/井上健一)
映画2025年8月26日
-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。 奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月26日
-皆さんの歌唱シーンもあるのですか。 橋本 それはもちろん、ちょくちょくあります(笑)。歌います。アンサンブルの方と一緒に歌うシーンもありますが、ミュージカルではないんです。バックに流れていて、それに合わせて芝居していくという形だと思います … 続きを読む
ドラマ2025年8月25日
また、原作から得た気付きも大きいという。「原作には、読者の感情を揺さぶる瞬間が描かれています。それがどこにあるのかを探りながら、ドラマにもそのエッセンスを取り入れるようにしています」。 原作の短編では、百々がさまざまな医療機関を受診して … 続きを読む
ドラマ2025年8月22日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月22日
-本作は、19世紀を代表する未完の戯曲です。そうした作品を今、上演する面白さや魅力はどう感じていますか。 自分は与えられた役を生きることに集中したいと思います。ただ、今も昔も、みんなそれぞれに傷ついて、それを隠して生きていると思います。戦 … 続きを読む