「島での幸せな生活と過酷な体験は、皆さんが知る“西郷隆盛”に変わっていくために必要な期間」鈴木亮平(西郷吉之助)2【「西郷どん」インタビュー】

2018年5月13日 / 12:00

-そこで改めてお伺いしますが、斉彬とは吉之助にとってどんな存在だったのでしょうか。

 恩人であり、師匠です。亡くなったときは、そのことが受け入れられず、自分が殿の代わりになるんだと突っ走ったものの、やっぱり殿には届かなかった。結局、殿の背中を追っているだけでは、吉之助さんは大きなことを成し遂げられなかったと思うんです。そういう意味で、これからは「斉彬越え」が一つのテーマになります。だから、お芝居の面でも、渡辺謙さんから教えていただいたことを、一回、捨ててみようかと思っています。というのも、意識しなくてもその影がほのかに見えるぐらいがちょうどいいような気がするので。

-渡辺謙さんとの共演で得たものは?

 謙さんは普段、後輩の役者にアドバイスなどはされないそうですが、今回は僕にいろいろとアドバイスしてくださいました。時代劇ならではのこともたくさんあるので「あそこはもう少しああした方がいい」、「こうすると伝わる」みたいな感じで…。丁寧に教えてくださったことに、すごく愛情を感じました。そういったことや、謙さんのお芝居を見て気付いたこと、勉強したことの一つ一つが宝物です。そうして得たものは、僕らも引き継いで行かなければと、責任も感じています。

-奄美大島や沖永良部島でのロケ撮影が多かったそうですが、現地で撮影した感想は?

 大河ドラマでこの時期に長期ロケをするのはあまりないことだそうですが、その分、映像は素晴らしい仕上がりになっています。撮影中は、天気に不思議な力を感じることも多かったんです。悪天候が続く中、旅立ちの場面を海で撮ろうとしたらカラッと晴れてくれたり、大切な人の死を知った吉之助さんが雨の中、空を見上げて泣くシーンでは雨が降ったり…。。

-撮影以外の思い出は?

 奄美大島での撮影後、少し時間があったので、ホエールウォッチングやシュノーケリングに行きました。初めてクジラを見ましたが、すごかったです(笑)。ものすごく癒やされました。おかげで今は、後半の撮影に向けてガソリン満タンです!

(取材・文/井上健一)

西郷吉之助役の鈴木亮平

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