【2.5次元インタビュー】新シリーズ始動! 和田雅成が紡ぐミュージカル「薄桜鬼 志譚」土方歳三篇 明治座公演

2018年4月27日 / 15:20

 シリーズ累計100万本を超える大人気ゲームを原作にした、ミュージカル「薄桜鬼」。若手実力派俳優陣の熱い演技と、原作を忠実に再現した物語、そして殺陣とダンスと歌で新選組を表現するという斬新な演出で観客を魅了し、シリーズを重ねてきた。11作目となるミュージカル「薄桜鬼 志譚」土方歳三篇からは、幕末を駆け抜けた新選組の志士たちの志の物語という意味を込めてタイトルを改め、演出に西田大輔を迎えて新たにスタート。新神戸オリエンタル劇場での公演を終え、28日からの東京・明治座公演を控えた土方歳三役の和田雅成、沖田総司役の山崎晶吾、斎藤一役の納谷健、近藤勇役の井俣太良、風間千景役の中河内雅貴が本作への思いを語った。

「薄桜鬼 志譚」土方歳三篇のキャストたち

-神戸公演を終えた感想をお願いします。

和田 初日のカーテンコールを終えたときに、お客さまが愛を持って見てくれていたことをすごく感じました。で、それに応えるかのように、それに引き出されるように、役者のみんながすごくいい顔をしていて、僕はその瞬間に、一つ新しい「薄桜鬼」が生み出せたんじゃないかなと感じました。

中河内 僕は久しぶりに2.5次元の舞台に帰ってきたんですが、こんなにも多くのお客さまに支えられて舞台に立てる喜びを改めて実感しました。

山崎 神戸公演を終えて、この「薄桜鬼」が愛されている作品だなというのも改めて感じましたし、また、終えてからさらに責任感もあるなというのを感じました。初心に戻ってまた頑張っていきたいと思います。

納谷 「薄桜鬼」には前作から引き続き2作目(の出演)なので、今までの「薄桜鬼」を引き継ぐ役として、懸け橋となるように努めてきたんですけど、「志譚」として新しい形を成して、神戸公演で認めていただいたとカーテンコールですごい感じました。

井俣 僕自身は、本作が(「薄桜鬼」シリーズへの出演は)10作目です。この作品のすごいところは、やればやるほど、作品が持つパワーが、俳優たちの血を巡ること。神戸もステージを重ねていくうちに、みんなが覚悟を持つ顔になって、そして、さまざまな感情を手に入れていっているのを見ました。お客さんもそれを感じて、たくさんの温かい拍手をいただけたのでホッとしています。

-本作から、新シリーズ「志譚」として始動しましたが、新シリーズへの思いは?

和田 僕は本作からの参加なので、新しいと言われても分からないのですが…でも、演出が西田さんに変わったのは、「薄桜鬼」にとって大きいことだと思います。西田さんが、僕たちに(稽古場で)「新しい風を吹かそう」と投げてくださっていました。その新しい風を吹かすために、僕たちはどれだけのことをしなくちゃいけない、どれだけのことをしたら新しい風が吹くかということを、新キャストも続投のキャストも、妥協することなく考えてきました。みんなが、新しいものを生み出そうという気持ちになったことはとてもうれしかったです。

中河内 僕は、和田くんと一緒です。

全員 (笑)。

和田 待って待って待って(笑)。

中河内 いやもう、本当、全部言われたなと思って(笑)。…演出家が変わって、見るお客さまにどんどん刺激を与えているような作品になっているんじゃないかなと思っています。そして、前任者たちのいろんな思いを引き継ぎながら、僕たちが精いっぱい、この役とこの作品を愛することによって、また魅力が伝わるんじゃないかなと思って務めさせていただいている所存でございます。

 
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