エンターテインメント・ウェブマガジン
普段、テレビなどで皆さんの演技を見て「すごいな」と思っていますが、一緒にやるとそのすごさがより分かる上に、そこに至るまでの途中経過も見ることができる。とてもぜいたくです。演出家の方と話しているのを聞いていても、時代考証や背景を、皆さんきちんと把握していらっしゃる。なるほど、だから面白いものができるんだなと。
渡辺謙さんは今回、初めて共演させていただきましたが、とても気さくな方です。お芝居は迫力があってすごいと思っていたのですが、撮影の合間には僕に話しかけてくださるなど、温かさもあって。謙さんから聞かれたことで一番印象に残っているのは、「(相方の)綾部(祐二)くん、大丈夫?」ですが…(笑)。
皆さん、すごい人たちばかりなので、失礼のないようにと思って、せりふを全部覚えてリハーサルを迎えたんです。ところが、現場に行ったら僕以外全員、和服を着ていて…。本番通りの作法ができるようにということらしいのですが、何も聞いていなかったので、びっくりしました。僕だけ楽な服装をしていたので、失礼なことになっていないかとドキドキで…(笑)。他の人に聞いたら、特にそういう決まりはないとおっしゃっていましたが…。
そうですね。でも、そんな僕にスタッフの方が気を使ってくれたこともありました。現場にたくさん小道具が置いてある中に、顔写真を貼った人形があったんです。スタッフさん同士が遊んでいるのかなと思って、気になっていたのですが、ある日、近づいてよく見たら、その写真が綾部で(笑)。ずっと緊張して隅の方にいる僕をリラックスさせようとしてやってくださったそうです。ただ、僕は殿様の格好をして腕を組んで見ていたので、怒っていると思われたかもしれません(笑)。
生かせることはいっぱいあります。コントの場合は僕が考えているので、みんなでやるときでも、自分が演じるという意識がないんです。今回、皆さんの役作りや隅々まで神経を張りめぐらせたお芝居を見ていると、コントにそのシステムを導入したら、今までと違う何かができるかも…と。あと、家定と篤姫の関係性が面白いので、この設定を全く違う2人に背負わせたら、どういうコントになるのかなと、空いた時間に考えていました(笑)。
(取材・文/井上健一)
映画2025年10月17日
-豪華キャストが生き生きとコメディーを演じているのが「オリバー」の人気の理由ですが、そういうアイデアは、現場で出演者の皆さんから出てくる部分も多いのでしょうか。 オダギリ みんなで楽しもう、という雰囲気はあるとは思うんですが、コメディーって … 続きを読む
映画2025年10月17日
『ストロベリームーン 余命半年の恋』(10月17日公開) 病弱な体のため、学校にも通えず毎日独りで家の中で過ごしてきた桜井萌(當真あみ)。彼女のひそかな夢は、自分の誕生日に好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという、6月の満月 「ストロベ … 続きを読む
映画2025年10月16日
-そうやって出来上がったふわふわとした初五郎の存在が、対照的に絵の道を極めようとする北斎親子の生きざまを際立たせている印象です。北斎親子についてはどのような印象を持たれましたか。 2人とも自分の意志を曲げないので、ことあるごとにぶつかり、 … 続きを読む
映画2025年10月15日
-団塚監督の印象は? 遠藤 出来上がった映像を見て、びっくりしました。予想だにしないアングルがあったり、編集にも想像がつかないような斬新さがあって面白かった。監督は、撮影中に何か言う時も、この若さでと思うぐらいとても適切でした。言うことが全 … 続きを読む
ドラマ2025年10月14日
-日々の撮影を乗り切るリラックス方法、元気と健康の秘訣(ひけつ)は? 食事、睡眠、運動にはもちろん気を遣っています。ただ大事なのは、心の持ちようだと思います。「5時間しか寝ることができなかったじゃなくて、5時間も寝ることができた」とかね。 … 続きを読む