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普段、テレビなどで皆さんの演技を見て「すごいな」と思っていますが、一緒にやるとそのすごさがより分かる上に、そこに至るまでの途中経過も見ることができる。とてもぜいたくです。演出家の方と話しているのを聞いていても、時代考証や背景を、皆さんきちんと把握していらっしゃる。なるほど、だから面白いものができるんだなと。
渡辺謙さんは今回、初めて共演させていただきましたが、とても気さくな方です。お芝居は迫力があってすごいと思っていたのですが、撮影の合間には僕に話しかけてくださるなど、温かさもあって。謙さんから聞かれたことで一番印象に残っているのは、「(相方の)綾部(祐二)くん、大丈夫?」ですが…(笑)。
皆さん、すごい人たちばかりなので、失礼のないようにと思って、せりふを全部覚えてリハーサルを迎えたんです。ところが、現場に行ったら僕以外全員、和服を着ていて…。本番通りの作法ができるようにということらしいのですが、何も聞いていなかったので、びっくりしました。僕だけ楽な服装をしていたので、失礼なことになっていないかとドキドキで…(笑)。他の人に聞いたら、特にそういう決まりはないとおっしゃっていましたが…。
そうですね。でも、そんな僕にスタッフの方が気を使ってくれたこともありました。現場にたくさん小道具が置いてある中に、顔写真を貼った人形があったんです。スタッフさん同士が遊んでいるのかなと思って、気になっていたのですが、ある日、近づいてよく見たら、その写真が綾部で(笑)。ずっと緊張して隅の方にいる僕をリラックスさせようとしてやってくださったそうです。ただ、僕は殿様の格好をして腕を組んで見ていたので、怒っていると思われたかもしれません(笑)。
生かせることはいっぱいあります。コントの場合は僕が考えているので、みんなでやるときでも、自分が演じるという意識がないんです。今回、皆さんの役作りや隅々まで神経を張りめぐらせたお芝居を見ていると、コントにそのシステムを導入したら、今までと違う何かができるかも…と。あと、家定と篤姫の関係性が面白いので、この設定を全く違う2人に背負わせたら、どういうコントになるのかなと、空いた時間に考えていました(笑)。
(取材・文/井上健一)
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