「篤姫役の北川景子さんがとてもかれんなので、張り切って演じています(笑)」南野陽子(幾島)【「西郷どん」インタビュー】

2018年3月25日 / 20:50

 次期将軍の座を巡り、井伊直弼(佐野史郎)を中心とする南紀派と島津斉彬(渡辺謙)ら一橋派の対立が続く中、篤姫(北川景子)の将軍家輿入れをもくろむ斉彬が招いた教育係が幾島だ。薩摩の姫に過ぎなかった篤姫に対して厳しくも愛情豊かに接し、将軍の妻にふさわしい女性に育て上げた。演じるのは、「武田信玄」(88)以来、久しぶりの大河ドラマ出演となる南野陽子。個性的な幾島の役作りに関する裏話や、篤姫に対する思いなどを語ってくれた。

幾島役の南野陽子

-久しぶりとなる大河ドラマ出演の感想は?

 「武田信玄」もだいぶ前のことですし、今まで大河のことは全く頭にありませんでした。ただ、撮影に入る3日ほど前に、舞台公演で鹿児島にいて、幾島の招魂墓にお参りすることができたので、「これで大丈夫」という気持ちになりました。撮影初日に、髪を結ってもらっているとき、ちょうどテレビで「サラメシ」をやっていたんです。(「武田信玄」に主演した)中井貴一さんがナレーションで「午後も頑張ってください!」と言っているのを聞いたら、「私に言ってくれているんだ、殿!」という気になって(笑)。おかげで「よし、行ける!」と、気持ちを上げて入っていくことができました。

-久しぶりの大河の現場はいかがですか。

 やっぱりセットは豪華だし、スタッフの皆さんの熱い思いや掛ける時間もすごいなあと。リハーサルのときには昔の自分を思い出して、北川さんがとてもいとおしくなりました。あと、私は兵庫県出身ですが、最初に顔合わせをしたとき、同じ兵庫県出身の鈴木(亮平/西郷吉之助役)さんと北川さんが「兵庫県がそろいましたね」と言ってくださったのが、すごくうれしくて。渡辺謙さんも温かく見守ってくださいますし…。おかげでとても気持ち良く過ごせています。お返しに、私も鹿児島のお茶を用意して皆さんに飲んでいただいたり…。そんなところから幾島の役作りをしていったところもあります。

-幾島をどのような女性と考えて演じていますか。

 学校でも生徒たちが親しい先生に対してうわさをしたり、物まねをしたり、ちょっとからかうようなところがありますよね。幾島もそういった人にしたいと、張り切って挑みました。「あの人うるさいけど、本当はこんな人だよね」といった雰囲気を西郷や篤姫に感じてもらえたらと思って、癖を出したつもりです(笑)。

-演じる上で工夫した部分はありますか。

 張り切り過ぎて、お芝居がちょっと上ずった感じになったところがあったので、幾島はこういう人だと軌道修正して、やや滑稽な感じにしました。お由羅さん(小柳ルミ子)に負けないぐらいのインパクトを残したいです(笑)。斉彬と篤姫と西郷の前に現れる初登場の場面は、空気を変えることを意識して、穏やかな雰囲気の中に「何か来た!」という違和感を出すように心掛けました。

-由羅に負けないようにとのことですが、特に頑張ったところは?

 何が何でも篤姫様を将軍家に御輿入れさせようと、吉之助と磯田屋まで出かけたりしていろいろと手を回すくだり(第12回)は張り切りました。年齢を重ねた女性ならではのずうずうしさや明るさみたいなものを入れていこうと(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

鈴鹿央士「絶対に映画館で見て損はさせない映画になっています」『藁にもすがる獣たち』【インタビュー】

映画2026年9月29日

 出会うはずのなかった登場人物たちが、1億円をきっかけに複雑に絡み合いながら“金の獣”と化していく数奇な運命を描いた、曽根圭介の同名小説を城定秀夫監督が実写映画化した『藁にもすがる獣たち』が全国公開中。本作で、主人公のチャンネル登録者数“2 … 続きを読む

向井理、演出家・倉持裕と再びタッグ 6人で描き出す会話劇に「戻ってきたな。こういうことがやりたかった」 M&Oplaysプロデュース「ブランク」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月29日

 向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む

「生きることはこんなに面白いと示したい」制作統括が「ブラッサム」に込めた思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月28日

 ついにNHKで放送開始となった2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」。明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした主人公・葉野珠(石橋静河)が、苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人々の … 続きを読む

石橋静河「皆さんに『一歩前進してみようかな』と思っていただけたら」連続テレビ小説主演に懸ける思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月26日

 9月28日から2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」が、NHKで放送開始となる。主人公は、明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした葉野珠。彼女が苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人 … 続きを読む

【映画コラム】戦争が終わった後に残るものは…『ハート・オブ・ビースト』『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』

映画2026年9月25日

『ハート・オブ・ビースト』(9月25日公開)  かつて陸軍特殊部隊で生死を共にした退役軍人のジェームズ(ブラッド・ピット)と、元軍用偵察犬で義足のオーディン。戦場を離れた現在も、彼らは相棒として深い絆で結ばれていた。  ところがアラスカ上空 … 続きを読む

page top