「篤姫と斉彬の関係には、私自身が渡辺謙さんを尊敬する気持ちが表れています」北川景子(篤姫)【「西郷どん」インタビュー】

2018年4月8日 / 20:50

 薩摩藩主・島津斉彬(渡辺謙)の養女として、主人公・西郷吉之助(鈴木亮平)を伴って江戸にやってきた篤姫。紆余(うよ)曲折を経ながらも、ついに将軍・徳川家定(又吉直樹)の正室(=御台所)となった。やがて大奥を取り仕切り、徳川家を支える存在として、激動の幕末を生き抜いていくことになる。演じるのは、これが大河ドラマ初出演となった北川景子。初めての現場で感じたこと、共演者の印象などを語ってくれた。

篤姫役の北川景子

-大河ドラマ初出演の感想は?

 大河ドラマには、ずっと出演したいと思っていました。今回ようやくそれがかなってうれしかった反面、目の肥えた視聴者の方に満足していただけるパフォーマンスをしたいという思いもあって、放送が始まる前は緊張と不安だらけでした。篤姫が初登場した第5回の放送翌日、プロデューサーから「評判良かったよ」と聞いて、ようやく「これで1年頑張っていけそうだ」と思えたぐらいです。

-初めての大河ドラマの現場で感じたことは?

 最初は方言も大変で、せりふを覚えることに追われていたので、お芝居に関してはリハーサルで監督からいろいろと指示があるものだと思っていたら、何もなくて驚きました。そのときに知ったのは、リハーサルは自分が作り上げたものを披露する場であるということ。だから、所作やせりふの言い回しなどは基本中の基本で、当たり前にできる人しか来ていません。その上で、自分がどう役作りしてきたかを監督に披露して見せる。本当に自分の責任なんだなと。でもそれは、役者を信頼して役作りを任せてくださっているんだと思うと同時に、責任も感じました。

-篤姫は過去、大河ドラマの主人公にもなった人物ですが、演じるお気持ちはいかがでしょうか。

 10年前、宮崎あおいさんが演じられた篤姫は、皆さんの記憶の中にまだまだ強く残っているに違いありません。ただこの作品は、あくまでも西郷隆盛(吉之助)が中心。その中で篤姫は脇を固める役ということで、描かれ方も異なります。今回は林(真理子)先生と中園(ミホ)先生が作ってくださった篤姫を、自分らしく演じられたらと思っています。

-篤姫という人物をどのように捉えていますか。

 クランクインする前、鹿児島に行き、篤姫ゆかりの地を回ってきました。そのときに感じたのは、芯があって精神的に強い女性だということ。結婚して2年で家定が亡くなるわけですが、その頃、篤姫はまだ20代。薩摩に戻ることもできたはずです。にもかかわらず、「自分の家は徳川だ」と言って大奥に一生を捧げた。なかなかできることではありません。

-篤姫は、薩摩の姫から御台所になるまで、ドラマでは短期間で成長しますが、そのあたりはどう感じていますか。

 於一から篤姫、御台所、天璋院へと変わっていくまで、本当にあっという間です。1人の人の一生を演じるのは初めてなので、かつらやヘアメーク、着物の着付けといった細かいところで少しずつ年齢の変化を表現していくのは面白いです。台本に「1年後」と書いてある部分も、その1年の間に篤姫に何があったか想像して膨らませ、深めていく作業はやりがいがあります。その一方で、お家のために嫁ぐ、お世継ぎを産まなくてはいけないといった部分については、想像するしかないので、どこまで気持ちを篤姫に近づけられるかが課題です。放送を見ると、もっとこうすればよかったと思うこともありますが、そのときの自分の力を100パーセント出し切ったという意味では、全力で生きた篤姫と通じるものも感じています。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

福原遥「自分の大切な人を大事にして生きていこうと思いました」【インタビュー】『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』

映画2026年8月6日

 大ヒット映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編にして完結編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』が8月7日から全国公開される。前作に続いて主人公の百合を演じた福原遥に話を聞いた。 -始めに、前作『あの花が咲く丘で、君とま … 続きを読む

【映画コラム】7月の公開映画から

映画2026年8月3日

「トイ・ストーリー5」(7月3日公開)★★★ おもちゃを取り巻く“変化”を描く  持ち主の少女ボニーの成長を見守ってきたカウガール人形のジェシー。だが、タブレット端末「リリーパッド」の登場で、ボニーは画面の世界に夢中になり、おもちゃと遊ぶ時 … 続きを読む

「ConChu!」が大昆虫展アンバサダーに就任! ハロプロ研修生から羽化した4匹たちの、その先とは

インタビュー2026年7月31日

 夏休みの人気イベント「大昆虫展 in 東京スカイツリータウン(R)」のアンバサダーに、杉原明紗(モーニング娘。’26)、長野桃羽(アンジュルム)、西村乙輝(つばきファクトリー)、相馬優芽(ロージークロニクル)による特別ユニット … 続きを読む

瀬戸康史と有村架純が9年ぶりの共演「閉じ込められているものを解き放ってくれる作品になる」 舞台「キュー」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月31日

 2019年に「ニムロッド」で芥川賞を受賞した作家・上田岳弘による長編小説を舞台化した「キュー」が11月15日から上演される。本作は、瀬戸康史演じる心療内科医・立花徹と、有村架純演じる高校時代の同級生・渡辺恭子の人生が交差することで、過去・ … 続きを読む

浅野寛介、シェイン・コスギ、ケイン・コスギ「日本のアクションを超えた、世界のアクションをぜひ映画館で体験してほしいです」『四十九-SEEK』【インタビュー】

映画2026年7月30日

 ハリウッドに忍者ブームを巻き起こしたショー・コスギの息子で、ケイン・コスギを兄に持つシェイン・コスギが長編初監督を務め、滅びたとされる忍者をテーマに描いたアクション映画『四十九-SEEK』が、7月31日から公開される。本作で主演・プロデュ … 続きを読む

page top