エンターテインメント・ウェブマガジン
最初は全くイメージできなかったので、教えていただいた映画『幕末太陽傳』(57)を見て「こういう世界なんだな」と参考にしました。所作についても礼儀正しくきれいにやる感じではないので、色っぽく足を崩したりするところは、所作指導の先生や一緒に磯田屋で働くタマ役の田中道子さんと話し合いながら、一つ一つ決めていって。あとは、磯田屋のセットが素晴らしく豪華だったので、華やかなお着物を着てそこにいるだけで、世界観に入り込むことができました。
磯田屋の撮影に入るとき、お侍役の皆さんが、「女の子がたくさんいる!男ばかりで撮影していたから、すごく楽しい」と言っていたんです(笑)。だから、磯田屋が皆さんの癒しになれば…と思って(笑)。北村有起哉(大山格之助役)さんや高橋光臣(有村俊斎役)さんは、2人で設定を決めてアドリブを入れてくるので、面白い上にキャラクターも立っていて、とても勉強になります。
ヒー様には、松田さん自身の魅力が反映されているような気がします。とても色気のある方ですし、ヒー様と同じく松田さんも空き時間に西郷さんの絵を描かれていて、それがまたすごく上手で。お金持ちのヒー様にはいつも女の人が群がっていますが、ただばかみたいに遊んでいるわけではなく、すごく寂しそうなところもあったり…。ふきは普段、明るく働いていますが、両親のことで寂しさも感じているので、ヒー様の寂しさにも気付いたのでしょうね。
基本的には自由にやらせていただいています。ふきは、時代の流れには全く関わってきませんが、借金取りに売られたりして、ある意味、時代に翻弄(ほんろう)された犠牲者です。でも、ただの農民上がりなので、自分たちではどうすることもできない。そうやって歴史にもみくちゃにされながらも、たくましく、楽しく、その場を精いっぱい生きている女性という感じになれば…と思いながら楽しんで演じています。
初めて経験することばかりで、全てがチャレンジです。大ベテランの方をはじめ、たくさんの役者さんとお会いできるのも、大河ならではの機会なので、いろいろなものを吸収して、新しい自分が見せられるように精いっぱい頑張ります。
(取材・文/井上健一)
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
-それが変わってきたということでしょうか。 物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む
映画2025年6月27日
-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。 やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む
映画2025年6月27日
-三池崇史監督の演出や映画に対する姿勢についてはどう感じましたか。 大倉 あまり無駄なことはおっしゃらないです。すごく明確な演出をなさいます。僕の場合は、校長と薮下先生との間に挟まれているという、スタンスにちょっとよどみがあったのかもしれな … 続きを読む
映画2025年6月27日
『アスファルト・シティ』(6月27日公開) 犯罪と暴力が横行するニューヨークのハーレム。クロス(タイ・シェリダン)は医学部への入学を目指し勉学に励む一方で救急救命隊員として働き始める。 ベテラン隊員のラット(ショーン・ペン)とバディを組 … 続きを読む