エンターテインメント・ウェブマガジン
最初は全くイメージできなかったので、教えていただいた映画『幕末太陽傳』(57)を見て「こういう世界なんだな」と参考にしました。所作についても礼儀正しくきれいにやる感じではないので、色っぽく足を崩したりするところは、所作指導の先生や一緒に磯田屋で働くタマ役の田中道子さんと話し合いながら、一つ一つ決めていって。あとは、磯田屋のセットが素晴らしく豪華だったので、華やかなお着物を着てそこにいるだけで、世界観に入り込むことができました。
磯田屋の撮影に入るとき、お侍役の皆さんが、「女の子がたくさんいる!男ばかりで撮影していたから、すごく楽しい」と言っていたんです(笑)。だから、磯田屋が皆さんの癒しになれば…と思って(笑)。北村有起哉(大山格之助役)さんや高橋光臣(有村俊斎役)さんは、2人で設定を決めてアドリブを入れてくるので、面白い上にキャラクターも立っていて、とても勉強になります。
ヒー様には、松田さん自身の魅力が反映されているような気がします。とても色気のある方ですし、ヒー様と同じく松田さんも空き時間に西郷さんの絵を描かれていて、それがまたすごく上手で。お金持ちのヒー様にはいつも女の人が群がっていますが、ただばかみたいに遊んでいるわけではなく、すごく寂しそうなところもあったり…。ふきは普段、明るく働いていますが、両親のことで寂しさも感じているので、ヒー様の寂しさにも気付いたのでしょうね。
基本的には自由にやらせていただいています。ふきは、時代の流れには全く関わってきませんが、借金取りに売られたりして、ある意味、時代に翻弄(ほんろう)された犠牲者です。でも、ただの農民上がりなので、自分たちではどうすることもできない。そうやって歴史にもみくちゃにされながらも、たくましく、楽しく、その場を精いっぱい生きている女性という感じになれば…と思いながら楽しんで演じています。
初めて経験することばかりで、全てがチャレンジです。大ベテランの方をはじめ、たくさんの役者さんとお会いできるのも、大河ならではの機会なので、いろいろなものを吸収して、新しい自分が見せられるように精いっぱい頑張ります。
(取材・文/井上健一)
映画2025年11月6日
-シム・ウンギョンさんを演出してみていかがでしたか。 三宅 よくバスター・キートンの映画の話をしていたので、ある種の軽やかさをお持ちなんだなと思いました。それはウケを狙うということではなくて、徹底的に真剣なんですけど、それが重くなるのではな … 続きを読む
映画2025年11月1日
『盤上の向日葵』(10月31日公開) 信州の山中で身元不明の白骨死体が発見される。現場には、この世に7組しか現存しない希少な将棋駒が残されていた。駒の持ち主は、将棋界にすい星のごとく現れた天才棋士・上条桂介(坂口健太郎)であることが判明。 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
福本莉⼦と⾼橋恭平(なにわ男⼦)がW主演するドラマW-30「ストロボ・エッジ Season1」が31日午後11時から、WOWOWで放送・配信がスタートする。本作は、咲坂伊緒氏の⼤ヒット⻘春恋愛漫画を初の連続ドラマ化。主人公の2人を軸に、 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
-本作では主演の髙石さんの持ち味が存分に発揮されている印象ですが、共演の感想はいかがですか。 高石さんは、せりふなのか、素で笑っているのか、最初の頃はわからなかったくらい、お芝居が自然でなじんでいる感じがあります。それくらい、ご本人が面白 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年10月31日
-今回演じるそれぞれの役柄については、今はどのように捉えていますか? 阿部 ミュージカル俳優という役柄です。離婚したいと言っていますが、ずっと裁判をしているので本当は嫌いじゃないんでしょうね。最後は優しくなるんですよ。 松 そんなところまで … 続きを読む