エンターテインメント・ウェブマガジン
当時の「黒船が来た!」という外国の列強に脅かされている状況を、どうやったら実感できるかを考えてみました。そうして思い付いたのが、「エイリアンが侵略してくる」というタイプの映画です。「突然、圧倒的な力を持つ巨大な宇宙船が東京上空に現れた! どうにかしないと、地球はエイリアンに支配されてしまう。どげんかせんといかん!」と。そういう危機感を想像しながらやっています(笑)。
最初の奥さんとは、ほとんど夫婦らしい生活もないまま別れていて、記録にも残っていないのですが、今回はその奥さんとのこともしっかり描かれるので、楽しみにしていただきたいです。また、篤姫さまとの関係が恋といえるような、いえないような、微妙な感じになっています。北川景子さんがおてんばな篤姫さまをとてもチャーミングに演じられているので、これから一緒にどんなお芝居ができるのか楽しみです。
グッとくるせりふが多いです。特に、自分のせりふよりも言われる方に。(島津)斉彬(渡辺謙)さんの言葉、赤山(靱負/沢村一樹)先生の言葉…。吉之助さんに向けた言葉の一つ一つが強烈なので、今はそのせりふをノートに書き留めているところです。クランクアップを迎える頃、こうやって吉之助さんは人から影響を受けてきたんだ、と見返せるものになればいいなと思っています。
それともう一つ。男の社会が舞台ですが、主従の関係や親友同士の関係を、男女の恋愛のように描いているんです。そのせいか、男性が書くものより濃い人間関係になっているように感じます。それが、“男が男にほれる”という当時の薩摩の気風とマッチしているような気がして、演じがいがあります。先日、瑛太くんと共演したシーンでも、僕は(大久保)正助さんに対してこんなに愛情を感じているんだと気付かされたことがありました。
吉之助さんは、生まれた時から“当たって砕けろ”の精神を持ち、考えるよりも先に行動する人です。その行動力には憧れます。僕も日ごろからそうありたいと思っていますが、リスクや自分が傷つくことを恐れて、動けないことが多々ありました。でも、動かなければ見えてこない世界があり、動かなければ出会えない人もたくさんいます。それが後々、西郷さんの財産になっていくので、無鉄砲でもいいから当たってみることが大事だということを吉之助さんの姿から学んでいます。それは今の社会でも同じだと思います。僕は今、30代ですが、その熱さや勢いのようなものは、ずっと忘れずに持っていたいと思います。
(取材・文/井上健一)
ドラマ2025年7月5日
-そのほか、撮影を通じて特に印象に残ったことがあれば教えてください。 安田 撮影が終盤に差し掛かった頃、原作者のキム・スジンさんにお目にかかる機会があったんです。キム・スジンさんは、それぞれのキャラクターに、ものすごく細かいバックボーンを作 … 続きを読む
ドラマ2025年7月5日
-松本さんとは初共演ですね。現場での印象は? 「はい、行くよ!」って声をかけて引っ張っていってくださる兄貴肌です。スタッフの皆さんとも積極的にコミュニケーションを取っていらっしゃる姿も見ますし、松本さんの存在で撮影現場全体が活気づいている … 続きを読む
映画2025年7月4日
-陽彩はいわゆる“毒親”の母と2人で暮らすうち、自分の人生に期待を持てなくなってしまった人物です。そういう役と向き合うお気持ちはいかがでしたか。 南 陽彩にとって、親や家族は、居場所であると同時に、自分を縛る呪いのようなものでもあったと思う … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年7月4日
2019年に宝塚歌劇団を退団して以降、今も多方面で活躍を続ける紅ゆずる。7月13日から開幕する、ふぉ~ゆ~ meets 梅棒「Only 1,NOT No.1」では初めて全編ノン・バーバル(せりふなし)の作品に挑戦する。 物語の舞台は歌舞 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年7月3日
▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか? K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む