エンターテインメント・ウェブマガジン
やっぱり、1年かけて作品作りに携われることは他に無い大きな魅力です。演じていると、その時は分からなかったけれど、後になって気が付くことが山のようにあるんです。自分1人で考えても見付からなかった答えが、他の人の言葉から生まれたり…。それは、他の人とのコミュニケーションの中からだったり、面白そうだからと他の人がやっていることをまねしてみたりと、いろいろなところから出てきます。
同じ時間を過ごすうち、そういうものがより生まれやすくなっていくし、共演している相手のことを知れば知るほど、次に演じる時はお互いに懐に飛び込みやすくなる。だから、どこか準備期間をしっかり取ってやっているような感じなんですよ。僕にとっては、松下家にフォーカスが当たるまでの30数回分がまさにその準備期間のようで、とても面白い試みをさせていただいています。
特に序盤は直虎と対面する場面が多く、緊迫感のあるシーンばかりだったので、殿という印象が強いです。ただその中にも、時折はにかんだ表情を見せるなど、直虎とは違うおとわとしての素顔が見える瞬間があって、とてもいとおしく感じます。井伊谷に足を運ぶうち、常慶は絶対に“おとわ信者”になっていったはずです。
第29回で「徳川に城は明け渡すが、加勢はしない」という話を聞き、「それが井伊の戦い方なのでございますね」と言ったとき、常慶には直虎をリスペクトする気持ちが芽生えたと思うんです。その後、松下の養子になった万千代が徳川に仕えることになったので、今は松下と井伊が一つになって、やんちゃっ子を支えていこうという形になっています。その中でさまざまな問題に対して、相談しながら対処していくというのが、今の関係ですね。
でも、たまには他の井伊谷の人たちとも絡みたいです。先日、少しだけ六左衛門やしの(貫地谷しほり)と一緒になる機会があったのですが、和気あいあいとした様子がうらやましくて(笑)。出演者同士の飲み会には毎回のように参加しているのですが、現場で顔を合わせたことの無い人が多いんです。この前、メーク室で矢本くんと会ったときも、「ここで会ったの、初めてですよね」と言われました(笑)。残り少ないですが、頑張ります。
(取材・文/井上健一)
舞台・ミュージカル2024年11月20日
-なるほど。では、公演が12月ということで、2024年の振り返りをお願いします。 今年は自分で掲げた目標に対しての成果も感じることができたので、充実した1年でした。これまではどこかで「やらされている」という感覚があって、自分の意志でできた … 続きを読む
ドラマ2024年11月17日
Q:合格に向けて、どのように勉強されたか教えてください。 早川 中3の2月に、予備試験を目指すぞって決めてからは、興味の赴くままがむしゃらに勉強してました。平日は、学校から帰ってきて、先ほどお話しした「伊藤塾」のオンライン授業を夜10時 … 続きを読む
映画2024年11月15日
-お2人は今回初共演となりますが、現場での様子はいかがでしたか。 八村 「シェアハウス対ユウ」という構図がある中で、共演者の方々とどういう距離感で接すればいいのか、だいぶ悩みました。でも僕は、役のために距離を取ったりすることが苦手なんです。 … 続きを読む
ドラマ2024年11月15日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。 病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む
映画2024年11月15日
-息子役のポール・メスカルやデンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカルら共演者の印象は? キャスティングを見たら「リドリーありがとう」という気持ちになりました。まるで買い物に行くような感じで、毎日わくわくしながらセットに入りました。こうした優 … 続きを読む