【インタビュー】「日本をゆっくり走ってみたよ〜」濱田岳「役者人生でこんな体験はもう二度とない」バイクでの日本一周に感無量!

2017年10月31日 / 15:02

 漫画家・吉本浩二氏による同名実録漫画を実写化したAmazonオリジナルドラマ「日本をゆっくり走ってみたよ〜あの娘のために日本一周〜」で、心に決めた彼女に告白するために強い男になろうと、バイクで日本一周を目指す主人公・吉本浩二を演じた濱田岳。バイクの運転免許を取得して本作に挑んだ濱田が、貴重で楽しかった撮影時を振り返った。

吉本浩二を演じた濱田岳

-バイクで日本一周するとは壮大なスケールの物語ですが、オファーを受けた時のお気持ちは?

 吉本先生の漫画は内容がほぼエッセイで、日常の「あるある」と思うようなことがデフォルメしてあったり、自分の弱いところと照らし合わせてクスクス笑えたりするようなものが多いので、最近の大掛かりなものとは違い、漫画の映像化作品としてははまらないのかなと思っていました。でも、これはスタッフ全員を引き連れて日本一周をするという、この業界の人でなくても簡単に想像がつくスケール感なので、自分の役者人生でこんな体験はもう二度とない、という思いで臨ませていただきました。

-本作のためにバイクの免許を取得したそうですが、ご苦労されましたか。

 どこかに通って何かを習うというのは久しぶりだったので楽しかったし、その先に撮影が待っていると思うと苦ではなかったです。

-初めてのツーリングはいかがでしたか。

 普段の撮影では、車でも実際に運転させてもらえることはそんなにないですが、この撮影では本当に運転させてもらいました。安全第一で走っているから緊張感はなかったかもしれませんが、初心者の割にはだいぶ乗れたと思うし、免許取りたてで日本各地を走れるなんて最高のぜいたくでした。

-素晴らしいロケーションでしたが、特に印象的な土地はどこでしたか。

 日本って社会科でも習ったけど70パーセントが山じゃないですか。それにどこに行っても気候があまり変わるわけではないし、山とかに生えている植物はほぼ同じなんですよ。だからぶっちゃけ、県境を越えても特に感動はありませんでした(笑)。ただ、北海道は途端に風景が変わるのでテンションが上がりました。植物も違うし、バーンと抜ける平地の感じも本州では味わえない光景だし、麦が色づいている場所では「ビールのCMみたい!」ってうれしくなりました。

-一番美味しかった郷土料理は?

 せっかくいろんな場所に行けるから地のものを食べたいと思っていましたが、そこはやっぱり撮影で、ほぼ弁当ばかりでした(笑)。その中で、少しでも撮影が早く終わると必死に居酒屋を探して、それらしいものを食べていました。富山では魚、北海道ではウニ丼、熊本と福島では馬刺し、高知ではカツオがおいしかったです。

 
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