エンターテインメント・ウェブマガジン
喜劇は、喜劇だと思ってやったら詰まらない。あくまでもシリアスに演じる。そこから出てくるおかし味が勝負だと思うんです。僕はコメディアンでも芸人でもないですから、笑わせてやろうではなく、お芝居で見ている人に笑ってもらおうという思いで演じています。喜劇ほど真剣に演じなければと思っています。今回もそれに通じるものがありました。今回面白かったのが、僕が社長を解任されるシーンで、(秘書役の)八嶋(智人)くんが、コメディータッチの芝居をやろうとしたら、監督がそばに来て「八嶋くん、ふざけないでください」と。八嶋くんは「俺ふざけているつもりはないんだけどなあ」と、とてもショックを受けたようです(笑)。本人はシリアスに演じているつもりなんでしょうけど、それがおふざけに見えてしまう。つまりその境界線が難しいんです。
すっとぼけた感じがとても良かった。彼女は思い切りのいい芝居をします。もちろんメロドラマもできるのでしょうが、こういう闊達(かったつ)な女性をやらせたら、すごくいいなあと思いました。まあ元気な人で、大きな口を開けて笑うところなんかも(笑)楽しかったですね。
ラブコメディーであり、ファンタジーでもあり、肩の凝らない映画です。僕がこういう役をやったから、というわけではありませんが、伴侶を亡くされた方、あるいは、まだ一度も結婚されたことがないというご高齢の方も、ぜひ婚活ツアーに参加されてみてはと思います。せっかくの一生なんですから、良きパートナーを見付けて、豊かに人生を過ごしましょうよと。この映画を見てそんなふうに感じていただけたらと思います。
その後この2人がどうなったかと。でもそれは僕のお葬式のシーンから始まった方がいいですね(笑)。そこから回想になって…。彼女がその後どういうふうに生きていくのか。今度は彼女が婚活に走ったりして…(笑)。
(取材・文・写真/田中雄二)
映画2025年12月5日
-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。 功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月4日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む