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喜劇は、喜劇だと思ってやったら詰まらない。あくまでもシリアスに演じる。そこから出てくるおかし味が勝負だと思うんです。僕はコメディアンでも芸人でもないですから、笑わせてやろうではなく、お芝居で見ている人に笑ってもらおうという思いで演じています。喜劇ほど真剣に演じなければと思っています。今回もそれに通じるものがありました。今回面白かったのが、僕が社長を解任されるシーンで、(秘書役の)八嶋(智人)くんが、コメディータッチの芝居をやろうとしたら、監督がそばに来て「八嶋くん、ふざけないでください」と。八嶋くんは「俺ふざけているつもりはないんだけどなあ」と、とてもショックを受けたようです(笑)。本人はシリアスに演じているつもりなんでしょうけど、それがおふざけに見えてしまう。つまりその境界線が難しいんです。
すっとぼけた感じがとても良かった。彼女は思い切りのいい芝居をします。もちろんメロドラマもできるのでしょうが、こういう闊達(かったつ)な女性をやらせたら、すごくいいなあと思いました。まあ元気な人で、大きな口を開けて笑うところなんかも(笑)楽しかったですね。
ラブコメディーであり、ファンタジーでもあり、肩の凝らない映画です。僕がこういう役をやったから、というわけではありませんが、伴侶を亡くされた方、あるいは、まだ一度も結婚されたことがないというご高齢の方も、ぜひ婚活ツアーに参加されてみてはと思います。せっかくの一生なんですから、良きパートナーを見付けて、豊かに人生を過ごしましょうよと。この映画を見てそんなふうに感じていただけたらと思います。
その後この2人がどうなったかと。でもそれは僕のお葬式のシーンから始まった方がいいですね(笑)。そこから回想になって…。彼女がその後どういうふうに生きていくのか。今度は彼女が婚活に走ったりして…(笑)。
(取材・文・写真/田中雄二)
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