エンターテインメント・ウェブマガジン
高畑充希がヒロインの小橋常子を演じている連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に、坂口健太郎演じる星野武蔵が再登場した。常子と再会した星野は、2人の子どもを抱えたシングルファーザーになっていた。坂口自身も驚きの展開だというが、果たして常子と星野は今度こそ結ばれるのか…。坂口が役への取り組みや思いを語った。
前回演じた学生時代のころと同様に、今回も常子さんとのシーンが多いのですが、やはり子どもがいるというのは自分の中では新しい感覚です。
一度ありますが、ここまでちゃんと父親役をやるのは初めてです。それに僕はまだ25歳。子どもに対する思いというのも正直まだよく分かりません。今まではそれこそ“葉っぱのあんちゃん”として、自分が好きなものにまい進すればよかったものが、今回は親の役ですから、カメラの回っていないところでも “親”という意識をどこかに持ちながらやっています。
そうですね。普段、自分に子どもがいるというのはあまりイメージしません。今も想像の中で演じるしかないのですが、だから逆に教えてもらうことの方が多いです。擬似体験ではありますが、親子を演じていると、自然と子どもに対する目線になってくるし、それは演じていても面白いです。
はい(笑)。40歳で勤め人の服装になっています。
最初台本を読んだ時点では、年を重ねたことよりも、常子さんと会っていない10何年の間に星野自身に起こったことの方が大事かなって、思っていたんです。星野は戦争にも行ったし、奥さんも4年前に亡くしている。これらのことは星野にとってはすごく衝撃度も強いし大事なことなんです。ただ、だからといって星野があまり“陰に入っている”となると、再会した常子さんに「やっぱり星野さんすてき」って思ってもらえない気がして。だから星野が抱えたものは、あまり深くは掘り下げないで、どちらかというと、子どもに対しての星野という新しい面を大事にしました。
もちろん子どもに対しての愛はあるけれど、ちゃんとけじめをつける瞬間、たとえば子どもに対してちょっと声を荒げたりする星野も見られます。あとはテンションも昔よりちょっと落ち着いた感じになりました。
でも、要所要所で星野の慌てっぷりというのは出てきます(笑)。大人になった星野としてしゃべっているつもりでも、常子さんと話している中で、何となく昔の星野が出てきてしまうといいますか…。
何となく戦争に行くのかなとは予想していたけれど、子どもができていて、さらに奥さんに先立たれてしまって…というのは想像していませんでした。ただ、表現が適切かどうか分かりませんが、そういう過去を持った星野が常子さんと再会するというのにドラマ性を感じましたし、普通の星野のままで常子さんと再会したら、それだけで終わってしまった気がするんです。
星野にとって、若いころに初めて好きになった人は恐らく常子さんなんです。だから、常子さんは2人の本当のお母さんではないけれど、4人で一緒に過ごしている時間というのは、何も知らない人が見たら普通に家族に見えると思います。そういう場面も満載なので楽しんでもらえたらと思います。
最初は、実際にせりふでも登場するのですが、星野自身が「亡くなった妻に後ろめたい」と勝手にわだかまりを作ってしまいます。でも、常子さんと過ごす時間が増えるにつれて徐々にそういった氷が溶けていきます。と同時に常子さんも、若いころの気持ちを少しずつ思い出していくので、2人の距離感が昔のものに戻っていく感じだと思います。
坂口健太郎としてはもう(2人は)結ばれてもいいんじゃないかなと思いますね(笑)。若い時も、あと、一押しだったので。2人共、もっと引っ張ればいいのに、お互いのことを尊重し過ぎちゃうんですよね。
はい。星野としては、もう会うことはないと思っていた初恋の人と再会して…という展開ですから、視聴者の方には、会社に遅刻してほしいなと思います(笑)。それぐらい見入ってほしいし、また自分もそれぐらいのシーンを作らなければと思っています。
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。6月29日放送の第25回「灰の雨降る日本橋」では、浅間山の噴火によっ … 続きを読む
映画2025年6月27日
あのルパン三世が、約30年ぶりに2Dの劇場アニメーションとして帰ってくる。舞台は地図に載っていない謎の島。お宝を狙って乗り込んだルパン一行を待ち受けていたのは正体不明の存在だった。前代未聞のスケールで描かれ、全ての「ルパン三世」につながる … 続きを読む
映画2025年6月27日
日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を題材にした福田ますみのルポルタージュを三池崇史が映画化した『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』が6月27日から全国公開された 。本作の主人公・薮下誠一(綾野剛)が勤める小学校の校 … 続きを読む
映画2025年6月27日
『F1(R)/エフワン』(6月27日公開) かつてF1ドライバーとして活躍したソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)は、今は身を持ち崩し、フリーのレーサーとしてさまざまなレースに出場していた。だが、最下位に沈むF1チーム「エイペックス」の代表 … 続きを読む