エンターテインメント・ウェブマガジン
相楽 ありました。朝ドラって有名でも無名でも、みんなが一つの役に向かってオーディションを受けますし、一つのチャンスとしてもとても大きいものだと思います。「ゲゲゲの女房」にツーシーンぐらい出していただいたあたりから、朝ドラを意識していて、いずれはガッツリ出たいなと思っていたので、今回、実現して良かったです(笑)。
杉咲 自分自身というよりは家族や事務所の方がすごく喜んでくれて、そこで朝ドラの影響力の強さというのを実感しました。個人的には「朝ドラに出たい」というよりは、たくさんの作品に携わりたいという思いが強かったです。たくさんの人が楽しみに待ってくれている朝ドラの現場に携われるのはやはりうれしいです。
杉咲 最近、(花山伊佐次役の)唐沢(寿明)さんが出演され始めたのですが、今までの現場とはガラッと雰囲気が変わりました。唐沢さんが、毎回、役に対して違うアプローチの仕方をされていて、アドリブがすごいんです。私たちはもう笑うのをこらえるのに必死で…(笑)。楽しみながら演じられている姿が、私にはとても衝撃的だったというか、こういう現場との関わり方、役の作り方があるんだと思いました。
杉咲 テストやリハーサルを繰り返すのですが、毎回違うことをされています(笑)。
相楽 「俺は自爆した…」「樹、こういうのはまねするなよ」って言われました(笑)。
相楽 戦時中の撮影は、食事も“すいとん”だけという感じになって、「森田屋」さんの時のような豊かな食事からは一変します。みんな空腹だし、眠れないし、家も明かりを暗くしなければならない。食事と部屋がそうなるだけで気分もどんどん下がってしまいます。
杉咲 鞠姉の言うように、やっぱり戦時中の撮影は本当に演じていて苦しかったです。いつ空襲警報が出るのか 分からないし、寝ている時に慌てて起きて、防空壕に入って…というのを繰り返して、誕生日もお祝いどころではない。演じていると気分が沈みました。
相楽 はい。やっぱりそういう大変な時期だからこそ、かか(木村多江)がお花を生けたり、美子が飾りをつけたりと、ずっと「とと姉ちゃん」の中で大切にしてきた、ささやかな幸せを大切にし、少しでも明るく乗り越えていこうとする小橋家の姿が描かれています。また、戦後のシーンになると、戦中の苦しみを乗り越えた分、鞠子も美子もとても強くなったなと感じます。小橋家は、全員女性ですが、戦争を切り抜けてきた女性のたくましさというのが、戦後の“雑誌を出す”ということにつながっていくのだと思います。
杉咲 戦争の話が終わると、闇市のシーンが出てきます。闇市は、お金を盗もうとする人がいたりして、なかなか苦しい場所ではあるんですが、とにかく戦争から生き延びた人たちの集まりでもあるので、ある意味、エネルギーが満ちあふれているんです。そこで私たちも、生きていることを実感して再生しようとします。小橋家の女性たちの強さ、たくましさを感じてほしいと思います。
ドラマ2025年6月1日
-水樹さんは声優としてもご活躍ですが、智恵内子の声については、どのような点を意識していますか。 声優として演じるとき、そのキャラクターがどんなふうにしゃべるのか、私は骨格からイメージを膨らませています。この骨格なら、こういう声帯で、こんな … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年5月30日
-小田先生を演じる中井さんの印象や共演で楽しみにしていることは? 先日、中井さんがたまたま近くのスタジオでドラマの撮影をされていたので、ごあいさつさせていただきましたが、とても優しい方でした。「体調に気をつけてね。体が大切だからね」と気に … 続きを読む
映画2025年5月30日
『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』(6月6日公開) 夫を亡くし、寂しくも気楽な毎日を送る93歳のテルマ(ジューン・スキッブ)は、ある日、仲良しの孫ダニエル(フレッド・ヘッキンジャー)が事故を起こして刑務所にいるという電話を受ける … 続きを読む
映画2025年5月29日
-劇中では、5人で花火をするシーンが美しく印象的ですが、撮影はいかがでしたか。 奥平 あそこは、5人とも役ではいるんだけど、正直言って、普通に花火していただけだよね。 出口 本当にそのまんまの5人で遊んだって感じで。 菊池 モクモク出てくる … 続きを読む
ドラマ2025年5月25日
学園ドラマと言えば、若手俳優の登竜門。現在、第一線で活躍する人気俳優の多くも、若手時代に学園ドラマで生徒役を経験している。小栗旬、伊藤沙莉、松岡茉優、土屋太鳳、北村匠海など、名を挙げれば枚挙にいとまがない。いわば学園ドラマは「金の卵の宝庫 … 続きを読む