「唐沢さんのアドリブがすごいんです」杉咲花(小橋美子)/「『俺は自爆した』『こういうのはまねするなよ』って」相楽樹(小橋鞠子) 【とと姉ちゃん インタビュー】

2016年7月1日 / 15:00

 二人の妹と母を守って奮闘する小橋常子(高畑充希)を描く連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。6月3日から子役の根岸姫奈に代わって、小橋家の三女・美子を演じているのが杉咲花だ。当初は途中からの参加に戸惑いもあったという。撮影前の心境と合わせ、次女・鞠子を演じる相楽樹と共に、役作りへのこだわりや、避けては通れない、戦中、戦後の撮影エピソードを語った。

 

小橋鞠子役の相楽樹

小橋鞠子役の相楽樹

-杉咲さんは出来上がったチームに途中から入る感じでしたが、現場の様子はいかがでしたか。

相楽 最初のころから、私ととと姉と美子の三人で連絡先は交換していたので、連絡を取り合ったり、一緒にご飯を食べに行ったりはしていました。撮影前から花ちゃんにはスタジオに遊びに来てもらったりもして、少しずつ関係を築いていきました。

杉咲 私は途中からということで、ちゃんと家族に見えるかなという不安もありましたし、最初はやはり緊張しました(笑)。でも、連絡先を交換していたこともあって、とと姉が現場でも盛んに話し掛けてくれて、そういうこと(準備)をやっていたのと、いないのとでは全然違うなと思いました。

-今回演じている三姉妹は、どんな三姉妹だと思いますか。また、役作りで気に掛けた点はありますか。

相楽 私が演じる鞠子は真ん中。とと姉は猪突猛進にガーッといく感じで、美子は美子で思った感情をすぐに口に出しちゃう子。鞠子はその真ん中で、姉でも妹でもあるので、その二人の関係をうまく取り持てるのは鞠子しかいないと思って、互いに対する接し方みたいなことはいつも気に掛けていました。

杉咲 美子をどう演じようかというよりは、みんなで“ちゃんと家族でいられたらな”という思いが一番にありました。だいぶ撮影も進んできているので、今では頭で考えなくても“家族”という感じがするのですが、最初のころに「敬語をやめてもいいですか」と二人に尋ねました。そうしたら何か変わるかもしれないと思って…。やっぱり敬語をやめたら違いました。 

-それぞれの役柄に対して、自分と似ているなと思う部分、共感する部分はありますか。

相楽 私は三きょうだいの長女なので、最初は「自分は常子っぽいかな」と思っていたのですが、演じてみると意外と自分は鞠子の方が近かったかなと思います。「きょうだいのために何かしよう」と思うのは私も一緒ですが、鞠子は常子ほど先を考えずに突っ走ることはないし意外とクール。(叔父さん役の向井理演じる)鉄郎さんに向ける鞠子の冷たい目が、お父さんがおやじギャグを言った時に見せる私の目と同じでした(笑)。

杉咲 美子は食べるのが好きですが、私も好きです。あと、美子は縫い物や編み物など細かい作業をやるシーンが多いです。普段の私はあそこまではしませんが、縫い物の練習はすごく楽しみながらやりました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

田中真弓「70歳、新人のつもりで頑張っています」憧れだった朝ドラレギュラー出演 連続テレビ小説「虎に翼」【インタビュー】

ドラマ2024年7月26日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。新潟地家裁三条支部に赴任し、娘・優未(竹澤咲子)と2人だけの暮らしに苦労する主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)を助けるため、かつて花江(森田望智)の家で女中として働き、第7週で故郷の新潟に帰った稲が … 続きを読む

真彩希帆、憧れの「モーツァルト!」でコンスタンツェ役 「この作品を見に来て良かったと感じていただきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2024年7月26日

 「才能が宿るのは肉体なのか?魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性と重層的な作劇で“人間モーツァルト”の35年の生涯に迫る、ミュージカル「モーツァルト!」が、8月19日から帝国劇場にて上演される。2002年の日本初演以来 … 続きを読む

【週末映画コラム】歴史の「if」を描いた2本『もしも徳川家康が総理大臣になったら』/『お隣さんはヒトラー?』

映画2024年7月26日

『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(7月26日公開)  新型コロナウィルスがまん延した2020年。首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣が急死した。かつてない危機に直面した政府は、最後の手段として、歴史上の偉人たちをAIホログラムで復活 … 続きを読む

鈴木梨央「特撮映画の魅力を実感しました」子役時代から活躍してきた若手俳優が、ファンタジー映画に主演『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』【インタビュー】

映画2024年7月25日

 高校生の時宮朱莉は、謎の男・穂積(斎藤工)と出会い、特殊美術造形家だった亡き祖父・時宮健三(佐野史郎)が制作を望んだ映画『神の筆』の世界に入り込んでしまう。怪獣ヤマタノオロチによって、その世界が危機にひんしていることを知った朱莉は、同級生 … 続きを読む

児玉すみれ、『怪盗グルーのミニオン超変身』で声優初挑戦「アグネスになりきれるのが楽しかった」【インタビュー】

映画2024年7月24日

 怪盗グルーとその相棒ミニオンたちが活躍する「怪盗グルー」シリーズの最新作『怪盗グルーのミニオン超変身』が7月19日から全国公開された。本作は、グルーとその家族に息子が生まれ、新たな町で身分を隠しながら奮闘する姿を描く。日本語吹替版で主人公 … 続きを読む

Willfriends

page top