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連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の舞台は、浜松から常子(高畑充希)の祖母・滝子(大地真央)が住む東京、深川へ。滝子が切り盛りする製材問屋・青柳商店に、跡取りとして迎え入れられた養子の清を大野拓朗が演じる。清は滝子の実の孫である常子たち三姉妹の登場に心を揺らす。きざな性格だが仕事はできる、そんな清の思いを大野が語った。
とても楽しいです。朝ドラというのはまさに朝から皆さんに元気を与えられる作品だと思うので…。ただ、今回の清はどうでしょう。元気を与えられますかね。周りのみんなから相手にされなくても“めげない”という勇気は与えられると思いますが(笑)。
清は、自慢話ばかりでちょっと“うざい”部分もありますが、うざいというよりも「何だこいつは」と心のなかでニヤッとしてもらえるような“うざかわいい”キャラクターを目指したいです。
台本を読ませていただいた時に「どうして僕のことが分かったんだろう?」と思いました。
そうですね。モチーフが『暮しの手帖』(の創業者)と聞いていたので「よし、編集者の役だな」と思って、オーディションの時に編集マンぽい格好をして行ったんです。シャツにジャケットを着て、革靴を履いて、髪もきれいにセットして…みたいな。でも、思い返してみると「国会図書館に行って『暮しの手帖』をいっぱい読んできました!」って自慢していたんです(笑)。
はい。だから「よく、あそこで自慢した!」って自分を褒めてあげたいです。うれしかったですね。
200年の歴史を誇る青柳商店の跡取りとして引き取られた養子の清は、お母さん(滝子)に褒めてもらいたいという一心で“自分頑張っていますよ”とアピールをしてしまう、そんな要素もあると思うんです。だから単なる嫌なやつではない。今日も(常子の母親役の)木村多江さんに「実は清ってけなげで切ないよね」って言ってもらえて…。話が進むにつれて、見ている方にも清のそういう部分を感じてもらえたらと思います。
前向きなところは完全に一致しますね。清って「みんなに認めてもらいたい」という気持ちプラス「笑わせたい」「人の関心を引きたい」という思いを持っている。僕も常々、人を笑顔にしたい、爆笑王になりたいと思っています(笑)。
ちょっと愚痴っていいですか(笑)。僕、結構役を引きずるタイプで前室でもずっと清でいるのですが、最初の方はみんなすごく面白がってくれたんです。収録以外でも「参ったな~」とか僕の口癖をまねしてくれてて…。それが今や無視ですよ。無視というか、スルーすることで、逆にいじられてるというか(笑)。でも僕がいなくなったらきっとみんな寂しく感じると思うんですよね。
めっちゃすごいんですよ。芝居が終わったちょっとした余韻の部分に鶴太郎さんが(アドリブを)ぶっ込むんですが、真央さんも素早いリアクションで返すんです。僕は全く入る余地がなくて、いつかここに入れるようになりたいなって思いました。スタッフさんもみんな笑顔になるし、いつかこういう役者になりたいなと思いながらお二人を見ています。
(「あさが来た」のヒロイン)波瑠ちゃんと、バラエティー番組で一緒になった時に「充希ちゃんのこと支えてあげてね」と言われました。やっぱり主役を盛り立ててこその作品だと思うので、僕も微力ながら支えていけたらと思います。
ずっと憧れの朝ドラでしたし、しかもこんなに強烈なキャラクターをつけていただいたのでうれしいですね。“清ロス”、ほしいな~(笑)。
はい。実際に僕の出番がオンエアされる時は、僕の撮影は終わっているので、それはちょっと寂しいですが。だからこそ、現場にいられる間に少しでもいいものを残せたらと思ってやっています。
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