「堺さんから笑顔がすごくかわいいと言われて…」村上新悟(直江兼続) 【真田丸 インタビュー】

2016年2月29日 / 17:23

 NHKの大河ドラマ「真田丸」で、上杉景勝(遠藤憲一)の側近・直江兼続を演じている村上新悟。「本能寺の変」の後、上杉家が真田家と結び、信繁(堺雅人)と親交を持ったことから、兼続も信繁に大きな影響を与えていく。歴史上の人物としても人気のある兼続にどう挑むのか、村上が意気込みを語る。

 

直江兼続役の村上新悟

直江兼続役の村上新悟

-兼続役が決まった時はいかがでしたか。

 事務所の社長から「『真田丸』決まりました。おめでとう」というシンプルなメールが来ました。「僕が直江…?」って頭が真っ白になって、正直なところ、どうやって家に帰ったのかもよく覚えていません。うれしいというよりも「どうする?」という気持ちの方が大きかったです。兼続は(大河ドラマ第48作『天地人』で)妻夫木聡さんが演じていたし、戦国ゲームなどでもカッコいいキャラクターとして出てくるので「それを僕が?」という感じでした。

-役作りのためにどんな準備をしましたか。

 数多くの兼続に関する本を読んだり、(山形県の)米沢にお墓参りに行ったりしました。人物像に関しては、皆さん、兼続というと領民を愛して、敵にまで優しさを、という印象があると思いますが、果たして戦国時代にそれだけで上杉家を守れたのか…という疑問がありました。

-どういう理由から疑問を持ったのですか。

 領民の理不尽な訴えに対し、非道な手段で返したという逸話も残っているので、“義と愛の人”というのもあるけれど、国を維持していくための冷徹さ、そういうクールな部分もあったのだろうなと思っています。今回描かれる兼続像は、妻夫木さんの演じた兼続とは全く違うイメージなので、皆さんがどう感じるのかが気になります。

-やはり、視聴者の反応は気になりますか。

 怖くてインターネットなどはまだ見ていません(笑)。最初は「何だこいつは」と思って見ている方もいると思います。でも、のちのち兼続の真意を分かっていただけるのではと。もう少し見守ってほしいですね。

-景勝と兼続のコンビネーションはどうですか。

 二人は主従の関係ですが、演じている僕と遠藤さんは「すごく凸凹なコンビだな」って話しています(笑)。でも、それが逆にいい。“義の精神”を貫こうとする御屋形様を見て、兼続はこれから先はそれだけでは上杉家は残っていけないと感じています。もっと大局を見る目があったのです。御屋形様の進みたい方向性を何とかかなえてあげたいけれども、それができないジレンマを抱えていたのだと思います。

-遠藤さんと共演してみてどう感じましたか。

 遠藤さんは怖そうに見えてすごく優しい人。僕は遠藤さんに現場でもすごく助けられているので、一緒にいるとホッとするし、遠藤さんのお芝居を見ていると、この御屋形様を守っていかなければと思います。

-“チーム上杉”の現場の様子は?

 基本的に人が少ない。遠藤さんと二人で「真田家はいいな~」と話しています(笑)。

-信繁役の堺さんが現場に入ると雰囲気が変わりますか。

 変わりますね。堺さんが「真田丸」のガイドブックで「信繁の人生を春夏秋冬に例えると、豊臣家に行く前が春。好奇心旺盛でいろんなものを吸収する時期」みたいなことをおっしゃっていたのですが、目がキラキラしていて本当に10代にしか見えない。それがすごいと思います。

-具体的にはどんなところが?

 例えば、僕には僕のパーソナルスペースがあって、それ以上中に入ってこられると僕は引き下がってしまいます。でも、堺さんだったら、そこに入ってこられても違和感がない。人の懐に入っていくのがうまいというか、それが堺さんの“持っているもの”なのかなと思います。

-兼続は信繁をどのように見ていると思いますか。

 本音ではかわいく思っていると思います。でもそれを絶対に顔には出さない。三谷(幸喜)さんからも「表情に出さないで」と言われています。なので、意外と何を考えているか分からない感じになっていると思います。

-兼続が笑顔を見せるシーンはないのでしょうか。

 どうでしょうね(笑)ただ、台本のト書きに1カ所だけ「にっこり笑う」というのが書いてあって…。ここだけはどの程度の“笑い”にしようかなと撮影前に考えました。

-村上さんは、笑顔がとてもすてきなのに…。

 実は、堺さんにも「笑顔がすごくかわいいですね。その笑顔どこかで使っちゃえば?」と言っていただいて…。どこかで使おうかなと思っています。ただこの先、使いどころがあるのか分からないですけどね。まあ、今後を楽しみにしていてください(笑)。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】青春コメディー+ミュージカル+ゾンビ=『アナと世界の終わり』

映画2019年5月25日

 青春コメディーとミュージカルとゾンビを融合させたイギリス発の珍品映画『アナと世界の終わり』が5月31日から公開される。  クリスマスを迎えたイギリスの田舎町に突如ゾンビが出現。さえない日常を送る高校生のアナ(エラ・ハント)は、日頃の鬱憤( … 続きを読む

【2.5次元】崎山つばさ&北園涼、「役者は根暗が多い」役柄との意外な共通点 映画『いつまでも忘れないよ』インタビュー

映画2019年5月25日

 2018年夏に放映された連続テレビドラマ「ディキータマリモット~オウセンの若者たち~」の劇場版『いつまでも忘れないよ』の公開が決定した。ドラマは、猪野広樹や崎山つばさ、橋本祥平、北園涼ら、2.5次元ミュージカルで活躍する人気俳優たちが集結 … 続きを読む

【インタビュー】「ドキュメンタル」霜降り明星・せいやがシーズン7に初参戦! 「死ぬほど笑いをいただいた松本人志さんは、一番笑かさなあかん存在」

テレビ2019年5月23日

 Amazon Prime Videoで全話配信中の松本人志の人気バラエティーシリーズ「HITOSHI MATSUMOTO Presentsドキュメンタル」がシーズン7に突入した。同番組は、松本から「招待状」を受け取った10人の芸人たちが、 … 続きを読む

【2.5次元】EXILE 橘ケンチ「京極堂を徹底的に解明したい」 舞台「魍魎の匣」インタビュー

舞台・ミュージカル2019年5月20日

 京極夏彦の大人気小説『百鬼夜行』シリーズ。その中でも最高傑作の呼び声が高い『魍魎の匣』が舞台化される。戦後間もない昭和20年代後半を舞台に、シリーズの中心人物で「つきもの落とし」を副業にし、営む古本屋の屋号にちなんで「京極堂」と呼ばれる中 … 続きを読む

「役所広司さんは、中学生の頃から憧れていた俳優。こんなに長い間一緒にいられて幸せです」古舘寛治(可児徳)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

ドラマ2019年5月19日

 今や正月の風物詩となった箱根駅伝が、金栗四三(中村勘九郎)の発案でついに誕生。そんな四三の活動を見守るのが、恩師の一人でもある可児徳だ。嘉納治五郎(役所広司)を支え、日本のオリンピック参加に尽力したほどの人物でありながら、本作ではしばしば … 続きを読む

アクセスランキング RANKING

page top