エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」で豊臣秀吉(竹中直人)の家臣、福島正則を演じている石黒英雄。秀吉のいとこに当たる正則は、早くから秀吉に仕え、後には勇将として活躍した。だが、石田三成(田中圭)と激しく対立し、失脚工作も画策。関ヶ原の戦いでもいち早く徳川家康(寺尾聰)側に付いた。
端正なルックスと強い意志を感じさせるまなざしが特長の石黒が、勇猛なだけでなく、実直で人情にも厚かった正則の人間味あふれる魅力を語る。
衣装合わせのときからテンションが上がりました。正則の全部が好きなんです。戦国時代ゲームで福島正則と聞くと、小学生のころからテンションが上がっていました(笑)。その役をやれてうれしいです。だから話があったときは、やったーと思いました。
武に長けた人物ですが、調べてみると義理人情にも厚くて、実直でいちずな人だと分かって、自分と似ている部分があると思いました。筋を通す人です。
誰と一緒にいるかでたたずまいを変えています。秀吉の下では息子のように、加藤清正(阿部進之介)や黒田長政(松坂桃李)と一緒のときは、若い時と同じようにちょっと悪ガキ感を出してみたりもしました。
よろいを着るとテンションが上がります。戦闘シーンでは気持ちが熱くなるし、大河ドラマの撮影現場は独特の雰囲気があるので、本番では自分でも思いも寄らない表情になります。
そうですね。あのシーンは黒田官兵衛役の岡田准一さんたちも楽しみにしていたらしく、撮影を見に来たんです。結果的には日本号を太兵衛に取られてしまいますが、僕は「絶対に取られないぞ」と思って演じていました。
知りませんでしたが、旅番組で福島正則役だと言うと、「あっ、黒田節!」と言って皆さん勝手に黒田節を歌ってくれるんですよ(笑)。
竹中さんは芝居で語ってくれる人。自分が40代、50代の俳優になった時のために良い勉強になります。目先のことだけでなく未来を見てやっていると楽しいし、この作品のおかげでどんどん向上心が湧いてきました。
他では味わえない感覚です。全てのものがこの雰囲気をつくり出しているのでしょう。スタッフの手際の良さや、監督、助監督が示すスピード感と役者に対する思いやり。役者さんも本番になると、空気を切り裂く、耳をつんざくような演技をされる。あれがたまんないですね。生か死かというような空気をつくり出すんですよ。役者はわざと自分を崖っぷちに追いやるようなところがあるんです(笑)。プロの役者集団の中で演じられる心地良さと正則を演じられる心地良さ、この二つですごく気持ちがいいです。役者冥利(みょうり)に尽きます。
松坂さんの長政はやはり父の官兵衛を意識していますね。(何かを話すときも)一つ間を置いて考えています。松坂さんはとても丁寧にやっていて、その丁寧さが長政なのかなと思います。対立している三成役の田中さんとも本当は仲が良くて、撮影後に映画やマッサージ店に一緒に行ったりしています(笑)。
映画2025年11月21日
日本独特のおかしな校則、ブラックな職場環境、暴走するSNSやネット報道といった社会問題を背景に、大人になりきれない中学校教諭が、生徒たちの金髪デモに振り回されながら成長していく姿を、坂下雄一郎監督がシニカルな視点で描いた『金髪』が全国公開 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月21日
映画やドラマ、アニメなど幅広いメディア展開を遂げてきた人気漫画「DEATH NOTE」のミュージカル版「デスノート THE MUSICAL」が11月24日から上演される。2015年に日本で世界初演された本作は、原作のスリリングな物語を世界 … 続きを読む
ドラマ2025年11月20日
なにわ男子・大西流星と、timelesz・原嘉孝がW主演する「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 横浜ネイバーズ Season1」が、2026年1月から放送がスタートする。 本作は、令和版『池袋ウエストゲートパーク』として注目を … 続きを読む
映画2025年11月19日
未熟故に一族を追われた若きプレデターのデクは、生存不可能とされる最悪の地「バッドランド」に追放される。デクはその地で謎のアンドロイドの少女ティアと出会う。「プレデター」シリーズ中、初めてプレデター自身を主人公に据えて描いた『プレデター:バ … 続きを読む
インタビュー2025年11月17日
韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む