【軍師官兵衛インタビュー】石黒英雄 「よろいを着るとテンションが上がる」 賤ヶ岳の七本槍の一人で人情にも厚い勇将・福島正則役

2014年9月28日 / 17:37

 NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」で豊臣秀吉(竹中直人)の家臣、福島正則を演じている石黒英雄。秀吉のいとこに当たる正則は、早くから秀吉に仕え、後には勇将として活躍した。だが、石田三成(田中圭)と激しく対立し、失脚工作も画策。関ヶ原の戦いでもいち早く徳川家康(寺尾聰)側に付いた。

 端正なルックスと強い意志を感じさせるまなざしが特長の石黒が、勇猛なだけでなく、実直で人情にも厚かった正則の人間味あふれる魅力を語る。

 

勇将・福島正則を演じる石黒英雄

-正則役と聞いてどうでしたか。

  衣装合わせのときからテンションが上がりました。正則の全部が好きなんです。戦国時代ゲームで福島正則と聞くと、小学生のころからテンションが上がっていました(笑)。その役をやれてうれしいです。だから話があったときは、やったーと思いました。

-どんな人物だと考えていますか。

  武に長けた人物ですが、調べてみると義理人情にも厚くて、実直でいちずな人だと分かって、自分と似ている部分があると思いました。筋を通す人です。

-石黒さんならではの正則を演じるためのポイントは。

 誰と一緒にいるかでたたずまいを変えています。秀吉の下では息子のように、加藤清正(阿部進之介)や黒田長政(松坂桃李)と一緒のときは、若い時と同じようにちょっと悪ガキ感を出してみたりもしました。

-演じていて一番面白いところは。

 よろいを着るとテンションが上がります。戦闘シーンでは気持ちが熱くなるし、大河ドラマの撮影現場は独特の雰囲気があるので、本番では自分でも思いも寄らない表情になります。

-速水もこみちさん演じる母里太兵衛が日本号(日本一のやり)を飲み取るシーンは、「黒田節」の基になったエピソードとして有名ですし、印象に残りそうですね。

 そうですね。あのシーンは黒田官兵衛役の岡田准一さんたちも楽しみにしていたらしく、撮影を見に来たんです。結果的には日本号を太兵衛に取られてしまいますが、僕は「絶対に取られないぞ」と思って演じていました。

-黒田節という歌はご存じでしたか。

  知りませんでしたが、旅番組で福島正則役だと言うと、「あっ、黒田節!」と言って皆さん勝手に黒田節を歌ってくれるんですよ(笑)。

-竹中直人さんはどんな印象ですか。

  竹中さんは芝居で語ってくれる人。自分が40代、50代の俳優になった時のために良い勉強になります。目先のことだけでなく未来を見てやっていると楽しいし、この作品のおかげでどんどん向上心が湧いてきました。

-大河ドラマは3回目ですが、現場の雰囲気をどう感じましたか。

  他では味わえない感覚です。全てのものがこの雰囲気をつくり出しているのでしょう。スタッフの手際の良さや、監督、助監督が示すスピード感と役者に対する思いやり。役者さんも本番になると、空気を切り裂く、耳をつんざくような演技をされる。あれがたまんないですね。生か死かというような空気をつくり出すんですよ。役者はわざと自分を崖っぷちに追いやるようなところがあるんです(笑)。プロの役者集団の中で演じられる心地良さと正則を演じられる心地良さ、この二つですごく気持ちがいいです。役者冥利(みょうり)に尽きます。

-松坂桃李さんや田中圭さんとのシーンも多いですね。

  松坂さんの長政はやはり父の官兵衛を意識していますね。(何かを話すときも)一つ間を置いて考えています。松坂さんはとても丁寧にやっていて、その丁寧さが長政なのかなと思います。対立している三成役の田中さんとも本当は仲が良くて、撮影後に映画やマッサージ店に一緒に行ったりしています(笑)。


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