エンターテインメント・ウェブマガジン
NHK連続テレビ小説「花子とアン」で主人公の村岡花子(吉高由里子)の妹・安東かよを演じる黒木華。二つ年下のかよは、小学校を出てから家計を助けるために住み込みで働いた製糸工場を逃げ出し、花子を頼って上京。カフェの女給として働き、悲しい恋を経て職業婦人としてたくましく生きていく。短期間で2度目の出演となる朝ドラ、自身の役者としての心構えとステップアップについて思いを語った。
きょうだいの中で一番しっかりしていて、女性として生きていく道を自分で切り開いていく人だと思います。かよは仕事や炊事洗濯など身の回りのこともしっかりできて、生活力もある人。私も見習いたいと思います(笑)。
関東大震災から復興していく中で、みんながすごく前向きです。みんな抱えるものは違えど、前を向いて生きていくという力強さを感じます。女性は特にさまざまな制約があった時代だと思いますが、当時の方々がいらしたから現代につながっているのだと思います。
吉高さんはすごく明るい方で、とても仲良くしていただいています。撮影が大変な中、みんなを引っ張ってくれています。吉高さんがいるだけで周りが明るくなって、さすがヒロインだといつも思っています。役柄としては危なっかしいお姉やんですが、やっぱりお姉やんとして支えてくれたり、かよとして甘えたりできるシーンが好きです。家族やきょうだいっていいなと見ていても演じていても思います。
「純と愛」は現代の話で、今回は明治・大正・昭和の話なので、それだけで違っていて面白いです。どちらにも通じるのは、視聴者の方がヒロインを見て「今日も頑張ろう」と思えることだと思います。「純と愛」は役柄的に撮影期間が短かったのですが今回は半年間ずっと出演できたので、また違った見え方があります。
1話15分間なので撮影が割と早く進みます。その中で生きている人間を演じるのは難しいと思いました。その場でちゃんとその役を生きていないと物語にゆがみが生じてしまう。周りの方々と助け合いながら世界観をつくっていく作業を半年続けるのは他ではできないことだと思うので、面白いです。
自分にできることを一生懸命頑張ろうというのは昔から変わっていなくて、まだまだ頑張らなければと思っています。野田秀樹さんの舞台に出られたことが自分の中で大きな始まりだと思っていて、今まで本当に周りの方々に助けられています。花子さんのように自分で切り開くというよりは、助けられながら一歩一歩、歩いているような感じ。ゆっくりと地道に頑張っていきたいです。
私は全然変わらないです。『小さいおうち』での賞も山田洋次監督と松たか子さん、関わった方々と皆さんで頂いた賞で、自分だけの賞とは思っていません。地に足をつけて、お芝居に対しても本当に頑張らないといけないことがたくさんあり過ぎて力不足な部分が多いです。いつも全力投球ですが現場に入るたびに反省する部分も多くて、もっと成長していきたいです。
かよは物語が進むにつれて衣装や髪形が変わっていきます、高梨臨さん演じる醍醐亜矢子さんの次にファッションが見どころになると思います。今後は悲しいことがありながらもそれを乗り越えていく人間の姿を見ていただければ元気をもらえるのではないかと思います。
インタビュー2025年11月17日
韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む
映画2025年11月14日
日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。 主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む
2025年11月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈 銭湯の湯け … 続きを読む
映画2025年11月13日
40人の武装強盗団が、ニューデリー行きの特急寝台列車を襲撃! 刀を手に乗客から金品を奪う強盗団のリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)は、大富豪タークルとその娘トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)を人質に取り、身代金奪取をもくろむ。だがその列車 … 続きを読む
映画2025年11月11日
何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声:佐野晶哉)は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれている。ある日、ジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカに一目ぼれし、夢中になるが…。作家・いしいしんじの同名小説を … 続きを読む