伊藤淳史「毎日、万感の思いです」 チーム・バチスタシリーズ最終ドラマ「螺鈿迷宮」

2014年1月10日 / 15:38

「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」制作発表会見で仲村トオル(左)と伊藤淳史

――シリーズファイナルとなりますが、万感の思いはありますか?

 毎日万感の思いですね。撮影の合間にスタッフの皆さんやトオルさんとご飯を食べに行く機会がありまして、お酒が入ると結構ぐっときちゃって。

――涙もろいのは誰ですか?

 僕、涙もろいですよ。2008年からやっていると本当に話題が尽きないんですよ。撮影現場の話をしただけでも泣けるみたいな。「あー、あの八王子の現場ね」みたいな感じで本当に話題が尽きなくて「でももう終わりなんだよね」って話が終わるんですよ。クランクアップのときのあいさつはトオルさんも涙されましたし、トオルさんも僕も終わる直前までは「なんか終わる気がしないよね」って思っているんですれど、「以上で」って言われた瞬間にぐっときて。作品に対して最高の物を見せようとみんなが思っていて、それだけにワンカットたりとも力を抜かずに、最後まで走り抜けることができたなと思っています。

――二人のコンビは素晴らしいものがありますが、仲村さんからの厚い信頼があったのでは?

  本当にトオルさんには感謝してもしきれないですし、お芝居の話だけではなくていろんな話もさせてもらいました。今回「螺鈿迷宮」の取材をいっぱいしていただいて、「今回が最後ですがあらためてトオルさんいかがですか」みたいな質問をされると、お互いに褒め合いみたいな。話しているだけでも取材中に泣きそうになることが結構あって、トオルさんと「照れくさいね」って言いながらも、うそ偽りのない思いを今まで以上に赤裸々に語れる機会が多かったので、本当に終わってしまう悲しさはありますね。

――仲村さんには芝居以外でも相談事をする?

 トオルさんは役者さんとしても人生においても大先輩ですし、プライベートのことでは“恋バナ”の相談もしました。恋バナというか僕が一方的に話をして、ものすごい大人の見本のような答えをいつも頂いてたんですけど、08年の時は僕は結婚していなかったので、そのときの話をさせていただいたりとか、僕は「ジェネラル」のときに入籍したので、結婚生活とか夫婦の絆の話とか。次は子どもができたら作品がなくてもトオルさんにメールして聞こうかなって思います。実はこのシリーズに入って、トオルさんとメールすることが増えたんですよ。作品が全部終わって、この5年6年を振り返って感謝の思いをメールで長文で書かせていただいたら、それ以上にぐっとくるメールを頂いたりして。

――どんな言葉が印象に残っていますか?

 一番ぐっときたのは「伊藤淳史が思っている以上に本当に(伊藤は)すごい存在だ」とか「本当に感謝している」とかありがたい言葉を頂きました。

 ――最後に、30歳になりましたが俳優として思うところは?

 びっくりするぐらい30歳になった実感はないんですよね。皆さんには30歳からは早いぞと言われるんですけれど、変わらずに続けていくことと、これからもすてきな作品と出会えるように頑張っていくことが抱負です。

ドラマ情報
「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」 関西テレビ・フジテレビ系で毎週火曜日午後10時から10時54分まで放送中。

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

河合優実「少しでも戦争について考えるきっかけになれば」戦争で大切な人を失った蘭子役への思い 連続テレビ小説「あんぱん」【インタビュー】

ドラマ2025年5月21日

-河合さんご自身もこれまで、りりしい孤高の人物を演じる印象が強く、蘭子のように温かな家族に囲まれている役は、見ていて新鮮に感じます。演じる上で、今までと違いはありますか。  お芝居についての基本的な考えは変わりません。さまざまなシーンがある … 続きを読む

稲垣吾郎、ハリー・ポッター役で「新しい風が吹かせられれば」 舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年5月21日

-舞台に出演するときには、心や体をキープするためにどんなことを心がけていますか。  さまざまなお仕事をさせていただいている中で、舞台というのは心も体も自分にすごくフィットしていると思います。ストレスを感じることがないんですよ。自分のリズムに … 続きを読む

二宮和也「子どもたちの映画館デビューに持ってこいの作品です」『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』【インタビュー】

映画2025年5月17日

-役作りをする上で気を付けたことはありましたか。  気を付けたことで言うと、子どもたちがメインで見るので、物語の展開もそうですけど、スピード感みたいなものは割と気を付けていました。あとは、「こうやって言ったら分かるよね」というような、押し付 … 続きを読む

【週末映画コラム】異色ホラーを2本 デミ・ムーアがそこまでやるか…『サブスタンス』/現代性を持った古典の映画化『ノスフェラトゥ』

映画2025年5月16日

『ノスフェラトゥ』(5月16日公開)  1838年。不動産業者のトーマス・ハッター(ニコラス・ホルト)は、自身の城を売却しようとしているオルロック伯爵(ビル・スカルスガルド)のもとへ向かう。  トーマスの不在中、彼の新妻エレン(リリー=ロー … 続きを読む

新原泰佑、世界初ミュージカル化「梨泰院クラス」に挑む「これは1つの総合芸術」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年5月16日

-ドラマ化が大ヒットを記録したこの作品をミュージカル化することにはどのような思いがありますか。  この作品をミュージカルにするのは、すごくハードルが高いのではないかと思ったので、驚きました。ストレートプレーで上演した方が、もっとダイレクトに … 続きを読む

Willfriends

page top