伊藤淳史「毎日、万感の思いです」 チーム・バチスタシリーズ最終ドラマ「螺鈿迷宮」

2014年1月10日 / 15:38

 7日から関西テレビ・フジテレビ系で放送が開始された関西テレビ放送開局55周年記念ドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」に主演する伊藤淳史がインタビューに答えた。

 ドラマは、伊藤演じる“人のいい心療内科医”田口公平と、仲村トオル演じる“厚生労働省の変人官僚”白鳥圭輔が、絶妙なコンビネーションで新しい医療ドラマを開拓した「チーム・バチスタ」シリーズのテレビドラマ最終作品。今回は、終末期医療を主としながら、死因不明遺体の検死も行う地方病院「碧翠院(へきすいいん)」が舞台となっている。

会見後、単独インタビューに応じた伊藤淳史

――これまでは東城医大病院心療内科特別愁訴外来の担当医でした。今回は病院長の指示で碧翠院に派遣される役柄ですが、これは左遷ですか?

 派遣です。左遷左遷っていう展開で僕自身も「それ左遷ですよね」って言ってるんですけれども派遣です、ということで一つよろしくお願いします。

――そういう意味では、今回「左遷じゃないぞ」と活躍する姿は見られるんですか?

 今までの心療内科医の仕事は患者さんだけを診るものだったんですけど、今回は碧翠院にいるみとる側の先生たちもつらい思いをされているので、そういった心のケアもしていくので、今までのシリーズの中で一番本職に近いものをやっているなという気はしますね。

――(仲村トオルとの)夫婦漫才的な部分と深刻な謎解きの部分と、両方のバランスを取ることは難しかったのでは?

 それはすごくトオルさんとも話をして。重いテーマを元にやっているので見ていただくお客さんにはそういうところを感じてもらいつつも、今まで通りの楽しさも感じてほしいと思っていたので、そこは期待していただいていいかなと思います。恒例なんですけれどトオルさんの計算し尽くされたアドリブというのが毎回あって。アドリブを言われるとこっちのお芝居にも影響があるはずなんですけど、トオルさんが考えてきてくださるアドリブは、トオルさんがどれだけ面白いことを言っても次にする自分のリアクションは台本通りでいけるんです。それをすごく考えてきてくださるので、より面白みが増すというか、変に動揺することもなく本番の撮影ができていて楽しんでいます。

――終末期医療をテーマに扱うことについてはどう考えていますか?

 本当にこれだけお芝居をしてきても、自分の中で正直答えを見つけられないまま終わったなと思ったんですね。それはなぜかというと、全ての人に一度だけ訪れる出来事であり、形も違えば状況も違うし、タイミングも違う中で、でも必ず訪れるっていう中で、これを皆さんに考えていただきたいっていうのは思いました。自分自身がこの作品に携わることで知ることができたので、幸せな最期というか、それを考えるだけでも自分の大切な人に対する思いも僕はより一層感じられましたし、ドラマを通じてそういったものを何か感じ取ってもらえたらなと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top