【インタビュー】超優秀な「銭形警部」を演じる 鈴木亮平「声は一番意識しました」

2017年2月9日 / 18:00

鈴木亮平が演じる「銭形警部」

鈴木亮平が演じる「銭形警部」

 「ルパン三世」でおなじみ、あの“銭形のとっつぁん”を主人公とした実写ドラマ「銭形警部」がついに登場する。

 今回は「日本テレビ」「WOWOW」「Hulu」3社の共同製作で、オリジナルストーリーの痛快刑事ドラマを展開。2月10日午後9時から日本テレビの「金曜ロードSHOW!」で基軸となるストーリーを放送した後に、Huluで連続ドラマが配信スタート、2月19日午後10時からWOWOWが連続ドラマをスタートと、それぞれ独自のストーリーを描いていく。

 主演は、どんな役も徹底した役作りで臨むことで知られる実力派俳優・鈴木亮平。今回のドラマでは“ルパンに逃げられるドジな銭形”ではなく、頑固一徹で、正義感が強く、誰よりも人情味にあふれる“超優秀な刑事”銭形幸一の姿が描かれる。その部下となる警視庁捜査一課の刑事を演じるのは前田敦子と三浦貴大。

 日本の誰もが知るあの“名キャラクター”を演じるに当たって避けられないプレッシャーを主演の鈴木はどう乗り越えたのか。実写ならではの見どころとは…? このドラマに懸ける熱い思いを鈴木が語った。

──「銭形警部」のオファーを受けた時の心境はどうでしたか?

 銭形警部はもっと年齢が上の方だと思っていたので、意外と若くてとてもびっくりしました(笑)。また、ルパンをいつも取り逃がしているちょっとおちゃめな警部というイメージを持っていましたね。

──実際に演じてみて、新しい銭形警部像が出来上がったという実感はありますか。

 新しいというよりも、“本来の銭形はこうなんだ”と思いました。アニメでは、ルパンがすご過ぎるので銭形が間抜けに見えてしまうだけ、なんです。演じてみて、ルパンを追っていない時の銭形はこれぐらい優秀なんだな…というのを初めて知ったというか、本来の銭形をちゃんと見られたという思いがしました。

──演じる上で気を付けたことは何ですか?

 今回意識したのはダンディズムとかわいらしさ。相反するものを両立させているのが銭形だと思うのでそこは特に意識しました。カッコいいところはカッコよくダンディーに。でもかわいげがあるところは、思いっ切りかわいげのある感じで…。そのギャップをうまく表現できたら、“やる意味のあるドラマ”になると思いました。銭形が魅力的じゃないとただの刑事ドラマになってしまう。ルパンが出てこないのでね(笑)。

──鈴木さん自身が銭形と似ていると思う部分は?

 仕事に真面目なところが似ていると思います。彼は必ず正義を貫きますが、そこは警察官として絶対に折れないところです。僕もお芝居が好きで、良い芝居をするために常に全力を捧げるタイプなので、そういう部分は一緒だと思います。

──これまで、さまざまな役を体現してきた鈴木さんですが、もはや鈴木さんに任せれば、どんな個性的なキャラクターも演じ切ってもらえるという“安心感”がありますね。

 コワイコワイコワイ(笑)!そんなことないです。

──世の中にも「鈴木さんなら大丈夫」という空気がありますが、そういうプレッシャーにはどう対処していますか。もはや「何でも来い」という感じなのでしょうか。

 いやいや、銭形は一番怖かったですよ。このドラマにクランクインする前は、個人的にすごく不安定になりました(笑)。

鈴木亮平

鈴木亮平


──鈴木さんにもそんなことがあるのですか?

 これだけ国民的なキャラクターを演じるのは初めてですし、銭形というのは役を作っていく上で“僕に残されている部分”が少ないキャラクターなんです。外見も声も個性的。歩き方、走り方も個性的だとあんまり自由度がないじゃないですか。さらに、こんなにイメージが強い役となると、僕は「今回どうやったらいいだろう」とすごいプレッシャーだったんです。銭形でこんなプレッシャーを感じるのだから、ルパンを(映画で)演じた小栗(旬)くんは本当にすごい。鉄のハートの持ち主だなって思いましたね(笑)。

──小栗さんに何かアドバイスを受けたりしましたか?

 アドバイスというのはないですが、礼儀として「(銭形を)やらせてもらうよ」というのは半年ぐらい前に伝えました。その時、小栗くんは「俺もルパンやった時は怖かったよ」と言ってましたね(笑)。ただもう「やる」と決めて、現場に入ったらやるしかない。また、スタッフさんや監督が、衣装を着た僕を見て「もう銭形にしか見えない」と言ってくれたので、それを信じて今までやってくることができました。

──確かに、銭形のビジュアルを拝見した時は、鈴木さんさすが!と思いました。

 僕もスタッフさんも最初は探り探りだったのが、衣装合わせの時に、「あぁ!」となったんですよ(笑)。イケる、イケる、銭形だね!って。あのコートと帽子を身に着けてれば結構、銭形になれるんです。

──声色も変えて演じられたそうですが。

 声は一番意識してやりました。正直、役者が自分の声を変えて芝居するって、表現の幅が狭くなりがちなので、ものすごくリスキーなことなんです。ただ銭形に関しては、 ちょっと“(声を)作らないとどうしようもない”というのがありました。自分の声でやった時点で、お客さんから「銭形じゃないじゃん、これ」って思われてチャンネルを替えられてしまう危険性が大きいと思いました。なので、今回は思い切ってアニメで銭形を演じられた納谷悟朗さんと、現在演じられている山寺宏一さんの声に近づけながら、自分の声をミックスしました。

──実写ならではの見どころを教えてください。

 原作にある銭形の年齢設定って実は29歳なんですよ。29歳で警部、しかもインターポール(世界各国の警察により結成された国際組織)所属って超エリートなんですよ(笑)。なので、本物のエリート・銭形の活躍というのを見てもらいたいと思います。

 あとはアクションシーンですね。アニメだと縄のついた手錠でビューンと犯人を捕まえちゃいますが、実写は結構泥臭いです(笑)。肉弾戦でボロボロになりながら戦っている銭形が僕は好きですね。相手を華麗に倒すのでなく、相手に食らいついて最後は気持ちで投げ飛ばして勝つ…みたいな。「男・銭形」、そんな感じなんです。

──アクションは決してスタイリッシュではない?

 “アンチ・スタイリッシュ”ですね。その分、迫力があります。銭形がボコボコにされながら吐くせりふとかがまたかっこいいんですよ。昭和っぽいせりふなんですが、銭形の格好をしているとなぜか普通に言えちゃうんですよね。

──鈴木さん自身は大変スタイリッシュな方ですが、映画『HK 変態仮面』シリーズや『俺物語!!』などアンチ・スタイリッシュな役柄も多く演じてこられましたね。

 『俺物語!!』は確かにアンチ・スタイリッシュでしたけど、『変態仮面』は僕の中で最高にスタイリッシュなものを目指した結果、ああなったんです…(笑)。何でしょう…。でも、僕はそんなスタイリッシュな人間ではないですよ。そこは、隠してますからね! 泥臭さみたいなものは自分の根底にあると思うし、どちらかというとストレートなほうが自分も出しやすいですね(笑)。

(左から)三浦貴大、鈴木亮平、前田敦子

(左から)三浦貴大、鈴木亮平、前田敦子

【番組情報】
タイトル:日テレ×WOWOW×Hulu共同製作ドラマ「銭形警部」
■日テレ「金曜ロードSHOW! 銭形警部」2月10日、午後9時放送(日本テレビ系全国ネット ※一部地域を除く)
■WOWOW「連続ドラマW 銭形警部 漆黒の犯罪ファイル」(全4話)2月19日、午後10時スタート
■Hulu「銭形警部 真紅の捜査ファイル」(全4話)2月10日、日本テレビ放送終了後独占配信スタート


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