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NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、頼りがいのある存在として松下村塾を盛り上げ、明治維新後は越後府判事や参議まで務めたが、やがて故郷の萩で反乱を起こす前原一誠を演じている佐藤隆太。熱血漢役を得意とする佐藤が、松下村塾の十傑の一人と言われた前原について語る。
青春群像の中で自分たちの志を探し、それに向かって走っていくという、すごく熱量の大きい作品に参加できるということで、ぜひやらせてくださいという思いでした。
でも、分かりやすい熱さではないんです。前原は17歳の時に馬から落ちて脚に大きなけがを負います。その事がコンプレックスになっている。しかし、だからこそ、人の痛みが分かるし、人に負けないようにという力強さがある人です。松陰先生の遺志を自分が継ごうという思いが人一倍強かった人ですね。
前原は雑草魂を持っている人です。そこは自分と似ているかもしれません。僕も芝居する時はスマートさを目指すよりも、汗まみれ、泥まみれになるようなぐちゃぐちゃっとした芝居が好きだったりしますので。
本当に皆さんお芝居に対してまっすぐで。伊勢谷友介さんが松陰先生のようにいろんな話をしているし、高良健吾さんと東出昌大さんは芝居の話ばかりしている。期待していた通り、楽しいし、刺激的な場所です。この間あるシーンのリハーサルで塾生達の顔を見ていたら、みんな目がきらきらしていました(笑)。
前原が最初に塾に来た時は10日ぐらいの短い滞在だったんですけど、彼はそこで、松陰先生や塾生の中に光を見つけるんです。それが彼の転機になります。その時の芝居はやりがいもあり、楽しかったです。自分は脚が悪くて、歩くのが遅いのがコンプレックスだったけど、歩んでいくところが分からなかっただけなのだと気付くんです。
どういう描き方なのかがまだ分かりませんが、松陰先生の志を継ぐという前原の気持ちが基本です。松陰先生がもし生きていたら、きっと動いていると思って行動したわけですから。視聴者の方々が、松陰先生を一瞬思い出せるようなシーンになればいいなと思います。
-井上真央さんが演じる文の印象は?
真央さんの文はキュートだけど力強さがあります。演技でちょっと目を合わせた時の表情に引き込まれます。すごく頼もしい母性があるので、安心して飛び込んで芝居ができるというか、一緒に演じていて楽しいです。一年間、大河の真ん中で頑張るのは大変だと思います。でも疲れた表情は全く見せず、一人一人に気持ちの良い挨拶をしてくれますし、なんと(主演の)真央ちゃんが自分でお菓子箱にお菓子を補充しているんですよ(笑)。
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