伊勢谷友介「花燃ゆ」撮了に感慨無量 松陰は「今までで一番自分に近い役」

2015年2月27日 / 15:52

 松陰の墓前にクランクアップを報告した伊勢谷友介

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」に吉田松陰役で出演中の伊勢谷友介が27日、東京都内の松陰神社でクランクアップ会見を行った。

 先日、第17話の処刑シーンを撮り終え、クランクアップを迎えた伊勢谷は「約7カ月。ドラマにこれだけ長く同じ役で関わったのは初めて。迷いながらも、今は撮り終えてホッとしています」と爽やかな笑顔を見せた。

 また、松陰という人物について「僕が今まで演じた役の中で最も自分の意志、哲学に近い人だった」と話した伊勢谷は、「今の時代、実際に行動して(社会を)変えるということが、一人一人に求められている」と力説。「松陰をヒーローのように完璧な人として見る人もいるだろうけど、成長の過程を踏むことで、誰もが彼のように成り得ることを役を通して伝えたかった」と熱く語った。

 一方、「ドラマは映画と違い、一話一話に毎回“盛り上がり”があるので、正直疲れました」と本音を吐露した伊勢谷。言葉で哲学を伝えた松陰役とあって「せりふもたくさん覚えなきゃいけない。すごく大事に考えている分、プレッシャーも感じていて、前日や前々日から家で何もせずに台本と向き合う時間が続いた。そういう意味ではつらかった」と苦笑交じりに振り返った。

 また低迷する視聴率の話題には、多様な配信スタイルに触れつつ「僕自身が大河に出演した一番の意味は、おうちにいるお年寄りの方にも感じていただくこと。そういう意味では(視聴率は)10%もあれば十分なのでは」とコメントした。「人を斬ったりするドラスティックな雰囲気、興奮材料はほかの歴史物と比べれば少ないけど、伝わる人にはちゃんと伝わる映像になっていると思う」と自信をのぞかせた。


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