エンターテインメント・ウェブマガジン
『赤毛のアン』の翻訳者として知られる村岡花子の半生を描くNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」。主人公のはな(吉高由里子)の生涯の友となる葉山蓮子を演じる仲間由紀恵がインタビューに応じ、役に対するこだわりや思い、撮影現場の様子などを語った。
仲間演じる蓮子のモデルは伯爵家出身の歌人・柳原白蓮。24歳の時に修和女学校に編入したため、はなよりも8歳年上の同級生という設定だ。自分とは正反対に貧しい家で生まれ育ったはなと出会い、彼女の純粋さに大きな影響を受けていく。女学校を卒業後、九州の石炭王と政略結婚するが、愛のない結婚生活に苦しみ、年下の青年と恋に落ちる。
今は九州での結婚生活のシーンまで撮影していますが、演じていて思うのは、この人の人生は本当に波乱な人生で全然楽にならないということです(笑)。今のところは、運命はどうしてこうも彼女につらく当たるのだろうと思いながら演じています。
彼女は伯爵家に生まれ育ったのでとても高飛車で気が強く、この時代の女性にしては珍しいぐらい強くはっきりとした意思を持った人だと思います。蓮子は同級生にきつく当たったり、先生たちにも失礼な態度を取ったり、“お譲さま言葉”を使いながらすごい皮肉を言ったりします(笑)。そうした彼女が持っている“すべてをはねのけてしまうような気の強さ”というのは演じていて楽しいし、(キャラクターにも)徐々に愛着が湧いてきています。
彼女にとっては掛け替えのない、本当に大切な青春の最後の1ページだと思います。蓮子には実家にも自分の心を受け止めてくれる親族がいません。自分の素直な気持ちを聞いてくれる人がいない環境で育った彼女にとって、親友ができた女学校は人生における一つの光のような場所だったと思います。
まず、意識をしないと自分でもブレてしまいそうなのが言葉遣いです。普段は使わない「~でございますわよね」といったお嬢さま言葉がたくさん出てきます。でも伯爵家の娘であればそういう言葉は使い慣れているはずなので、見ている人に少しでもリアルに感じてもらえるように、演じる私たちが恥ずかしがらずに言えるようにならなければと思っています。
使いますね。吉高ちゃんも私に会ったら「あ、蓮子さま、ごきげんよう」みたいな感じです(笑)。みんな使い慣れない言葉が多いので、慣れるようにと遊びの中でも使うように意識しています。
映画2025年10月24日
10月24日公開の『恋に至る病』は、TikTokで話題になるなどティーンを中心に絶大な支持を集める斜線堂有紀のベストセラー小説を映画化した話題作だ。 内気な男子高校生・宮嶺望と学校中の人気者・寄河景。同じクラスになった2人は距離を縮めて … 続きを読む
映画2025年10月23日
祖父の他界後、大学生の拓磨は、夫に先立たれて独り残された祖母・文子と同居することになった。ある日、拓磨は亡き祖父・偉志の書斎で、大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した妻・文子へのサプライズだった。市毛良枝とグローバルボーイズグループ … 続きを読む
映画2025年10月22日
10月24日から全国公開となる『愚か者の身分』は、第二回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤の同名小説を映画化した迫真のサスペンスだ。新宿の歌舞伎町で、犯罪組織の手先として戸籍売買を行う松本タクヤ(北村匠海)とその弟分・柿崎マモル、タクヤの兄貴 … 続きを読む
映画2025年10月22日
芥川賞作家・金原ひとみが新宿・歌舞伎町を舞台に描き、第35回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説を、松居大悟監督、杉咲花主演で映画化した『ミーツ・ザ・ワールド』が10月24日から全国公開される。二次元の世界を愛し、自己肯定感の低い主人公の由嘉里 … 続きを読む
ドラマ2025年10月21日
timeleszの橋本将生が主演するドラマ「ひと夏の共犯者」(テレ東系)が毎週金曜深夜24時12分~放送中だ。本作は、大学生の主人公・岩井巧巳(橋本)が、推しのアイドル・片桐澪(恒松祐里)との夢のような同居生活を送るうちに、彼女の中にもう … 続きを読む