井上小百合「好きなことを諦めないことの大切さを学んだ作品」【インタビュー】

2022年7月1日 / 09:00

 子役の阿久津慶人が主演し、埼玉県入間市が全面協力した映画『ラストサマーウオーズ』が、6月24日から入間市で先行公開、7月1日から全国公開となる。本作は、内気な小学6年生の男の子・陽太が、好きな女の子のために仲間を集め、自主映画を制作しようと奮闘する姿を描く青春物語。主人公の陽太を阿久津が演じ、子どもたちを見守る小学校の担任教師・土方を元乃木坂46の井上小百合、主人公の兄・宮武匠を7ORDERの長妻怜央が演じる。埼玉県入間市が舞台となる本作。埼玉県出身でもある井上が、本作の魅力や子どもたちとの撮影の様子、小学生時代の夏の思い出や、撮影を通して得たものなどを語ってくれた。

井上小百合

-最初に台本を読んだときは、どんなことを感じましたか。

 子どもたちの姿を面白く、生き生きと描いていて、読んでいるだけでも楽しくなりました。また、子どもたちを取り巻く大人が、子どもたちの姿勢を見て、そこから学んでいく過程が、とてもすてきだなと思いましたし、大人にとっても、いろいろと感じることができる深い作品だなと思いました。

-撮影に当たって、ワクワクしたことは?

 一番は、地元の埼玉県で撮影ができたことです。監督も埼玉出身で、キャストも埼玉出身の方が多かったので、同じ地域で育った人たちが再会して、地元で撮影ができるというのが感慨深くもありました。埼玉の魅力を全国に知っていただけるチャンスになると思いましたし、映画が公開されたら、地元の皆さんが見てくださるんじゃないかなとか、両親や地元の友達、私が通っていた学校の先生がどんな気持ちで見てくれるのかな、というのがすごく楽しみになりました。

-小学校の教師役を演じる上で意識したことは?

 土方先生は新米教師で、ミスをしてしまったり、抜けているところが多い人物なので、教師としてしっかりした人というよりは、子どもたちにとって一番近い存在になれるように意識しました。学校という教育の場で、一番親身になってくれる大人が担任の先生なのではないかなと思ったので、子どもたちとのコミュニケーションを大事にしました。

-子どもたちに囲まれての撮影は、いかがでしたか。

 本当にかわいかったです。子どもたちはロケバスに乗って撮影現場に行くだけでも、遠足のように楽しそうにバスに乗って現場に向かうんです。お弁当の時間を何よりも楽しみにしていたり、アイスを食べるシーンがあったのですが、朝から「何のアイスかな~?」と言っていたり。こんなに純粋に楽しむ気持ちっていいなと、子どもたちに元気をたくさんもらいました。

-共演した長妻怜央さんの印象は?

 長妻さんは撮影時や合い間の時間も、子どもたちとすごくコミュニケーションを取っていたので、子ども好きな方なんだなと思いました。大人として、芸能界の先輩として構えた接し方ではなく、子どもたちと一緒になって遊んだり、ご自身も楽しんでいらっしゃったので、長妻さん自身が純粋無垢(むく)な方なんだなあ、と思いました。

-劇中では、子どもたちの“ひと夏の挑戦”が描かれますが、井上さんの夏休みの一番の思い出は?

 私はやんちゃな性格で、自転車を乗り回して遊んでばかりいた記憶があります。友達の家で竹を割って、みんなで流しそうめん大会をしたり、地元のお祭りの盆踊りで踊ったり、自然の中で周りにいつも人がいて、今思うととても温かい時間を過ごしていたなと思います。大きなイベントはないけれど、ささやかな幸せがたくさんある地元でした。

-主人公の陽太くんのような、甘酸っぱい初恋の思い出はありましたか。

 私は5人きょうだいで、男きょうだいの中で育ったこともあって、周りが男の子の友達ばかりで、自分も男の子のように一緒に遊んでいたので、甘酸っぱい思い出は一つもなかったです(笑)。髪も短くて、よく男の子に間違われていました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top