【インタビュー】『BLEACH』早乙女太一 恋次役でクールなイメージから脱皮…苦手な恋愛ものにも色気

2018年11月7日 / 12:00

 死神業を代行することになった高校生の黒崎一護(福士蒼汰)が、家族と仲間を守るため、人間の魂を食らう悪霊・虚〈ホロウ〉や死神たちと死闘を繰り広げるさまを描いた映画『BLEACH』が12月5日にブルーレイ&DVD発売、11月7日にデジタル先行配信される。

 これにあたってインタビューを実施した。 劇中、一護と激闘する赤毛の死神・阿散井恋次(あばらい・れんじ)役を熱演した早乙女太一は、本作を通して自身の変化を感じたという…。

赤毛の死神・阿散井恋次を演じた早乙女太一

 恋次は、一護に死神の力を与えてしまった朽木ルキア(杉咲花)を捕らえるために人間界に現れたが、そのイメージを「チンピラ風味。純粋で筋は通っているけど不器用」と分析した早乙女。

 原作では身長が188センチもあることから「体格の違いをどう表現で補うかは考えました。自分が大きくなることはできないから、恋次が持つ荒っぽさや力強さを体現できれば役に近づけるんじゃないかなと思いました」と役作りを振り返る。

 「死神は人間とは別次元で生きていて、身なりも特殊だから、現実世界にいるのはアンバランス」故に、「不自然になり過ぎないよう、キャラクターの動きや体の使い方は演じる自分になじむように心掛けました」とも語ると、「着物は着慣れているので、そこは自然な感じになっていたかな」と安堵(あんど)の表情も見せた。

 また、「話の中では主人公の敵だけど、死神側にも正義や守りたいものがあって、ある意味、一護と全く変わらない。でも、僕たちの背景は描かれていないので、ただの敵にならないためにも、自分たちの道理は心の中にしっかり持っていました」と役への細やかなアプローチがあったことも打ち明けた。

 とはいえ、原作の実写化は「出来上がっているキャラクターを、生身の人間が演じるときに、どれぐらいの割合でオリジナルの要素を取り入れ、違和感がないものにするかの調整が難しい」そうで、「原作ものの経験があまりなかった」ことも含めて「計算が苦手な僕には難しかったです」と渋い表情も浮かべた。

 印象に残る撮影は、クライマックスのバスロータリーでの一護との壮絶なバトルシーン。「撮影に2週間もかかったので、それがこの映画の記憶になっちゃっています」と笑うと、「ワイヤーアクションはとにかく大変で、多いときは、僕を含めて4人がかりで自分の体を動かさなければいけないから、息を合わせることや、バランスを取りながら空中を動くことが難しかったです。気を取られ過ぎると芝居を忘れてしまうこともあって…」と過酷な現場を回顧した。この様子は映像特典のメイキングで見ることができるという。

 
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