三谷幸喜「役作りの前に顔作り」 映画『清須会議』ビジュアル公開

2012年12月20日 / 19:57

(前列左から)三谷幸喜監督、鈴木京香、小日向文世、役所広司、大泉洋、佐藤浩市、中谷美紀、剛力彩芽(後列左から)市川しんぺー、でんでん、伊勢谷友介、浅野忠信、妻夫木聡、寺島進、坂東巳之助、梶原善

 三谷幸喜監督の最新作『清須会議』製作発表が20日、東京都内で行われ、出演者の役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香、妻夫木聡、剛力彩芽、三谷幸喜監督らが登壇した。

 本作は、本能寺の変の後、羽柴(豊臣)秀吉と柴田勝家が主導権を争った会議を、三谷流の視点で描く歴史エンターテインメント大作。

 「戦ではなく、話し合いで歴史が動いたという“清須会議”をいつか作品にしたいと思っていた」という三谷監督。「できるだけイメージに近い人をそろえ、近くない人は特殊メークで近づけた。鼻を付けた人もいれば、おでこを出した人もいる。役作りの前に顔作りから始めた」と、ビジュアルへの強いこだわりを明かした。

 織田信長から“はげねずみ”と呼ばれていた秀吉を演じる大泉は、おでこが全開に。「策士の秀吉はカッコいいと想像していたが、完成図を見せてもらったとき愕然(がくぜん)とした。“ぬらりひょん”みたい…」と嘆き節。また、付け鼻を付けて織田信雄を演じる妻夫木は「今回はバカ殿ということで、精いっぱいバカをやらせていただいてます」とあいさつした。

 一方、会議を左右する池田恒興を演じる佐藤は「計算高く、勝ち馬に乗ることしか考えていない役。三谷さんはあて書きをするから、自分はこういうふうに思われていたのかと若干ショック」と苦笑いしていた。

 一方、引眉(ひきまゆ)姿で松姫を演じる剛力は「時代劇の経験があまりなく、所作の不安もあり緊張していたけれど、三谷監督に優しく演技指導していただき毎日楽しく演じています」と笑顔を見せた。

 映画は、2013年11月公開。


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